2009/12/31

イカファイナル、か?

前回の釣行で、今シーズンのイカともお別れか、と
思ってましたが、そこにお誘いが。
シーズン終盤からイカにどっぷり染まり始めた
ももしろさんからです。
ここは、最後にひと花咲かせなくては、と遠出も辞さない構えで
今、マメイカが熱いという噂の大成町に向けて車を走らせます。

しかし、遠い。
そのうえ、風も、強い。

海アメでおなじみの港でも釣れてるらしいという話を聞いていたので
ちょっと寄り道してみます。
風裏で、居心地だけはいい感じです。
まだ、正午。
ひとり、爺様が手竿で釣っています。
あらっと見るとマメイカ。
スッテをつけてしゃくっています。

それまでの物見気分から一転、真面目にエギを投入しますが
さっぱりです。
色々やっているうちに、パターンを見つけました。
ヘチ、水面が最初のヤマになりました。
怒涛のラッシュでキャスト不要。
水面にエギが落ちた瞬間にイカが集団で襲いかかります。
この日はとにかくフォーリングに反応してきました。
マメイカは、サスペンド系の方が効くと思ってましたが
やっぱり定則っていうのはないもんです。

お祭りが去った後もコツコツと釣り続け、
二人で100パイ近い大漁でした。

これで、イカを封印して海アメへ、と言いたいところですが
松前では、もうじきヤリイカのシーズンが、と聞くと
このままジッとしてられる自信がありません。

2009/12/30

解放

なんだか仕事にえらく忙しい毎日を送っていました。
アップ、アップと時の波頭から溺れないように顔を出すので
精一杯。
げほげほと水を飲みながらも、どうにか年の瀬まで漕ぎ着けて
やっとのことで解放です。

で、本当は、雨鱒を釣りに行くつもりだったんですが、
生憎の悪天候予報。
爆風が予想されたので、転んでも悔しくない近場にします。
適当に道具を用意したら、防寒のインナーとカメラを忘れました。
まあ、近いから、と釣具屋を二件もはしごして、
結局釣り場に着いたのは16時過ぎ。
しかも、車を降りて用意しているうちに、立っていられないような
爆風が吹いてきました。
車内に避難し、ぼうっとしてましたが、意を決して
戦いを挑みます。
1投目からマメイカが釣れてきました。
ほほう、と思いましたが、これで終わるのがよくあるパターン。
風に負けて退散です。

次の場所も爆風でしたが、車内でジッと耐えていると
次第に風が止んできました。
海に目をこらすと、泳いでいるイカが見えます。
期待しながら始めると、
ポンポンと5ハイ釣れたら打ち止め。
イカはどこかに行ってしまいました。
もうシーズン終盤。群れは薄いようです。

そこで、フライでソイ狙いに変更します。
実は、久しぶりにやりたくなって、イカが釣れなくなるのを
ずっと待ってたんです。イカがいると釣っちゃいますから。

こちらは、開始早々小さいながらもポツポツ釣れて、
あの、ラインが吹っ飛ぶアタリを堪能しました。
忙しかった後は、こういう静かな釣りが心地いいなあ。

2009/12/14

それいけ ピーマンマン

土日の二日間は子守りに明け暮れました。
ヨメはリフレッシュしてきたようでよかった、と
思うことにしよう。

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2009/12/12

マメマメしく釣る

先週も釣りに行きましたが、海アメは3時間で挫折、
すぐにイカに逃げましたが爆風に煽られ、マメイカが
少し釣れただけ。
ヤリイカに惑わされて場所選択を誤りました。

今週の土日はヨメの温泉旅行で子守りが決定していたので
金曜の仕事帰りに釣りをして帰ろうという算段。

それにしても、仕事から直で釣りに向かうとなんでこう
テンションが上がるのでしょうか。
時間もないので近場でマメイカなんですが、
ホクホクと釣り場に向かいます。

ところが余市に着くと、あんまり釣れてない様子。
突然、仕事疲れが出てきました。
最初に寒い車外に出る気力が失われ、
それから道具をセッティングする意欲をなくし、
まだ6時だというのにシートに倒れて気を失い、
気がついたら夜中の2時。
どうにもならんと呆れましたが、とりあえず身体と心の疲れは
とれたようで、やる気だけは復活しました。

移動した先の漁港でやっとマメイカのアタリ。
小さいですがいるようです。
それから、1.5号の小さなエギでポツポツと釣れ始めます。
何かこう、渋い感じを残しながら、少しずつパターンはつかめてきました。
カウントは15くらい、多分底を叩くくらいでやっと乗ってきます。
群れは濃くないようで、近くだったり遠くだったり。
なぜか緑系にすると、次々乗っては次々バレます。
ピンクやオレンジをとっかえひっかえしながら移動していくと、
潮が早いポイントを見つけました。
そこでは大き目のマメイカがしっかり乗ってきます。
乗るまでは、しっかり見せなきゃならないのでペースは遅いんですが
どうにか1投1匹ペースを作り、明るくなりまでの3時間くらいで
50杯ほど釣れたところで上がることにします。

近くでも釣っていましたが、エギが大きかったり、ブランコ仕掛けだったりしたせいか
ほとんど釣れていませんでした。

ヤリイカは、ウマイしよく引くしで嬉しいんですが、
渋いマメイカを引き出すまでのあれやこれやが
どうにも楽しいと思えたこの日の釣りでした。

帰りの早朝は、チカ釣りオヤジさん達が次々出勤。

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2009/12/01

切り上げ時

この日は、午前に南の風が入るということで、
島牧に行ってみることにします。
前回も、ちょっと寄りましたが、この日は釣るまで
帰らないくらいの覚悟で出発。

着いてすぐにルアーでまあまあのアメが上がるのを見かけます。
他はほとんど釣れていないので、それほど魚は濃くないようです。
浜でただ一人フライで挑もうと用意を始めると、ありがちな
忘れ物「ラインバスケット」がありません。
寿都のホームセンターまで戻ろうかと思ったその時、
イカをぶちこむ青いバッカンが目に入りました。
前面に白と赤で「ガルフィッシュ」という妙なロゴが
入っていますが、これが無いと釣りになりません。
仕方なしにこのクールなデザインのバスケットを身につけます。

波はいい感じで当たっていますが、岸側は、潮がほとんど流れません。
そのせいか、一帯にゴミがたまっています。
あんまりよくないなぁ、という感じの通りにあんまりよくない。
昼過ぎにまで粘りましたが、当たらず。
最後に流れを期待して浜へ。
いつもは、激しく流れる浜もこの日は潮に動きなく、
やっと灰色の魚がチェイスして喰わしたと思ったらホッケ。
まだ2時ですが、切り上げます。

急いで港へ。
明るい時間には、ここでやったことはありませんが
マメイカなら釣れるはず。
と思ってエギを投入すると一投目から釣れてきました。
そのうち、着水と同時にかかってくる入れ食いタイムに突入。

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この日は、5時過ぎに家に帰って息子を風呂に入れなくてはなりません。
薄暗くなってもヤリイカの気配が無いので焦ります。
タイムリミットが迫る中、デカイのはフィッシュイーターの原則通り
潮通しのいいところにいるんじゃあ、と移動してみます。

普段は小さいエギしか使わないので攻略できずにいたのですが、
こんなこともあろうかとヘビーチビエギを用意しました。
マメイカはフォールが遅い方がいい感じですが、ヤリイカに関しては
キビキビした動きが効くような感じがしてました。
潮下に投げてカウントすると、流されながらも沈んでいきます。
潮に流され、ズッシリ重いエギをシャクってくると
モーンと重くなってヤリイカ第一号。
さらに暗くなってから突然ドーンと重くなります。
ドラグがジリジリ唸るので、ソイかと思いましたが、引きはイカ。
ドキドキしながら身切れしないように慎重に寄せましたがタモを忘れました。
テトラに降りてみると、ドロッパーのスッテにヤリイカがついています。
胴長で30㎝は超えていそうな良型です。
胴を掴んで持ち上げると、その下のエギに全く同じ型のイカがついていました。
ヤリイカの一荷とは、そりゃあ重いわけだとひとりごち、
それからさらに同型を追加。
好釣果に少し後ろ髪を引かれつつ、定刻になったので
釣り場を後にしました。

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2009/11/30

冬季閉鎖

ヨメが水族館に行きたいと言い出しました。
息子に見せたいとのこと。
そりゃあ喜ぶだろうな、と思いながらも
この時期やってたっけ?とちょっと気になりました。

で、行ってみると案の定、冬季閉鎖中。
仕方ないのでそのまま足を延ばして積丹に。
寿司屋で寿司となかなか侮れないラーメンを食べて
最近釣れていると評判の港にマメイカを釣りに行きます。
噂に釣られて、岸壁は大賑わいです。
明るい時間からドンドン釣れるという話でしたが
見ている範囲ではサッパリ。
私もはじっこに参戦しましたが、サッパリ。
全く反応がないので、群れがいないのかと思いましたが、
仕掛けを換えてみるとやっと釣れ出しました。
どうやらひじょうに渋い模様です。
フォーリングの早いエギには全く反応せず、
ドロッパーでつけた、サスペンドのスッテにばかり釣れてきました。

そのうち日も暮れてきたので終了。
帰り道は、ずっと寝ていた息子が目覚めて
騒ぎ出したので、仕方なしに夜の散歩をするハメになりました。
寒い中、大ハシャギ。

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2009/11/24

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さすがに朝は起きられず、この日は朝寝です。
起きてから、近所の温泉でも行こうと車で走っていると
噴火湾に虹がかかっています。
街にいると、なかなか綺麗な半円に
まあるくかかっているのを見かけないもので
子供の時以来かも、なんて思って見てました。

2009/11/23

24時間

心が疲れたのか、連休だというのにやる気が出ません。
本当は、北に遠駆けしたいものだとか考えていたのに
一人でそんなことできるわけもなく、もやもやぽしゃんと
夢想だけで終わってしまうような状況に腹を立てただけかもしれず。

出かけるのをやめようかと思いましたが、最近出かけていない
ヨメのことも考えて、とりあえず家を出ます。

ヨメの実家に息子も置いて、深夜に旅立つもガソリン切れ。
以前の24hスタンドは、不況のせいか朝まで店を閉めることに
したようです。
どうにも動けず立ち往生。
仕方なしに、小さな川の流れ込みで鮭を狙ってみます。
今年は誰もいないなぁ、と思った通り、どこにも群れはいませんでした。
明るくなって、スタンドが開いたところで出発。

午後からは風が落ちるようなので、午前は川で、午後は海で
アメ鱒でも狙ってみることにします。
川では、いつもの如く投げ練習。
今日はRIOのAFSを使ってみます。
なんだかとっても上品なターンオーバーで
使っていて気持ちのいいラインです。
でも、まあ当たり前のように魚の反応は無く、
昼になったので一年ぶりの海アメに。

大平には人が集まって、ホッケを狙っています。
ちょっといいなあ、と思いつつ通過して
レスト前あたりで誰もいない海に向かってスイッチロッドを振ると
ちょっと気持ちが盛り上がってきました。
とってもいい感じの海なんですが、イカが気になって2時間で退散。
途中、アタリが二度ほどありましたがホッケかもしれません。

14時過ぎには港へ。
この前は明るいうちが一番反応良かったみたいでしたから
ちょっと期待しちゃいます。
が、明るいうちは何事もありませんでした。
暗くなってから少しして、待望の重みが。
前回に比べて群れは薄いようですが、ポツリポツリと釣れてきます。
途中、ドラグを鳴らすいいヤツがかかりましたが、無念のバラシ。
ヤリイカは、これが多くてカッカします。

途中からはマメイカに切り替わり、あんまり釣れないながらも
釣っていると、いつの間にか深夜に。
結局、戻った時には昨日の出発時刻になっていて、
24時間、放浪していたことになりました。

たいして釣れたわけではないですが
気分スッキリと、いい気晴らしになりました。

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2009/11/13

Neko Case "Middle Cyclone"

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Neko Case の新作です。といっても半年以上見逃してました。
前作のちょっと幻想的な空気は薄めですが、
前作に引き続きJULIE MORSTADが作ったらしき
シュールな美少女のビデオは好みだなあ。



2009/11/08

苦悶する釣人

前回の無反応にも全く懲りず、またも
ヤリイカ狙いに行きます。
なぜ、人はイカに魅せられるのか?
諸説はありますが、考えてもあんまり意味ありません。

昼に家を出て、日が傾きかけた頃、川に着きます。
今回も明るいうちは、似非スペイマンになってみます。

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前回はスペイラインだったので、今回はスカジット。
えらい簡単に遠くまで吹っ飛んで行きますが、着水も同じくらいの勢い。
シンクティップがターンして水面に突き刺さります。
これは…すごい。
豪快過ぎて怖いです。
当然、何事もなく夕暮れに。

いそいそとしつつ、ゆっくり美味しい夕食を食べたくらいにして
港へ。
食堂で出してくれたミルキーな甘さのヤリイカを思い出しつつ
エギを投げ入れると、後ろから茶色い影が追ってきます。
もうホッケかな、と足元でフォールさせると間違いのない
ぐぅぃーんというよな懐かしい感触が。
身切れを恐れつつ抜きあげると、胴長30㎝近くはありそうな、
この時期としては良型のヤリイカでした。
急いで二の矢、三の矢を打ち込むと、次々とアタックしてきますが
惜しくもバラシ、そして抜き上げで身切れ。
どれも型が良かったのでカッカときてると、今度は
私に衝撃が。

突然の腹痛に急いで車に戻ります。
便所が近くてよかったと心底から感謝しつつ
釣り場に戻ります。
しかし、またも第二波が。
この衝撃は私を打ちのめしました。
今なら確実に釣れるという思いと
腹痛への恐怖との狭間で葛藤しつつ、
落ち着くまで車で待機すること1時間。

やっと車を這い出して
エギを投じますが、明るいうちはあんなに反応があったのに
海は静まり返ったままです。
移動しながら街灯の下でやってみると、エギの後ろに2ハイのイカが
追ってくるのが見えます。
が、なかなか乗ってきません。
足元で試してみると、しつこくフォールを繰り返しているうちに
エギを抱きました。
さっきはトゥイッチ主体で乗っていたので、ずっとそれで通していたんですが
多分、追ってはいたけれど乗らせるタイミングが作れなかったんでしょう。

それからは、細かいフォールを連続するようにしてみると
嘘のように釣れてきます。
しかし、諸行無常、盛者必衰の理のとおり、
楽しい時にも終わりがきました。
第三の衝撃が私の釣欲を吹き飛ばし、
15ハイほど釣れたイカを手に、摺り足なのに急ぎつつ
夜道を慎重に帰るのでした。

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2009/11/07

Clark "Totems Flare"

ここのところは天候不順と風邪気味で
すっかりインドア派に転身していました。

妙にモノ作り欲求に目覚めてしまい、
ホームセンターやらネットやらで材料、部品その他を
買い集めてます。
何より竿作りを再開して、コルクと格闘する毎日です。
海アメに間に合うのか心配なので急ピッチで作業しております。


久々にお腹にドスンとくる一枚がありました。

Clark "Totems Flare"
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こりゃあええわぁと聴き回してます。

Clark "TOTEM CRACKERJACK"

2009/10/26

デビュー

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しんどい仕事があったもんで、休みもなかなか出かける気に
なれず、ひたすらココロとカラダを休める週末続きでしたが
やっとひと区切り。

ホッとしたら出かけたくなりました。
ちらりほらりと噂の聞こえてきたイカ釣りに出かけます。
朝方、真っ暗な中、エギを投げ続けますが何事もナシ。
地元の爺様に聞いてみましたが、サッパリ、アタリも無いとのこと。
まだミズイカ(ヤリイカ)しか来ていないそうなので、群れが来なければ
どうにもなりません。
明るくなったところで川へ移動。

今年の春先はずいぶんとお世話になったこの川。
落ちアメシーズンにはまだ早そうですが、ちょっとポイントを
探りつつ、スペイでも練習してみようとやってきました。
今さらですが、この時期、これといってやりたいこともないので
ちょうどいいかなあと。
ちなみにシューティング系の練習はお遊びでやったことがありますが、
角度変換を伴う川で真面目にやるのは初。
大昔に投げ用に買ってあったマスタリーのミッドベリーを持ってきました。
竿も新調。
安売りで手に入れた高い竿です。

本で読んだだけのシングルスペイ、ダブルスペイやスナップTなんかを試してみます。
竿がいいのか、30mくらいまでなら打ち返すのは思ったより簡単でした。
ただ、右からの爆風で常に左手投げを余儀なくされ、ほんとのところは
よくわかりません。

ここへ来た真の目的はイカが釣りたかったんですが、無理みたい。
で、昼にはこのあたりで名の知れた隠れ名店へ。
「身欠き鰊とミズイカの刺身定食」は、絶品でした。
今すぐにでもまた食べたい…。

初めてのちょっと真面目なスペイ練習でしたが、とりあえず釣りにはなりそうなので、
来月の本番に向けて、ティップなんかをちょっと揃えてみようかな。

2009/10/13

軍隊蟻

風邪もずいぶんよくなったので、昼からどこかへ行ってみるかと
幹線道路を走ります。
が、あまりの混雑に挫折。このままじゃあ走っているだけで夕方です。
ということで混雑を回避しUターン。

またもお手軽河原の散歩に変更。
投げ道具だけはありますから、ヒュンヒュンやっていると
ヘンなヤツが来てオレ様にも貸せと言っているようです。
貸してやると、竿を振り振り、リールをカリカリして満足したのか、
またどこへともなくヘコヘコと歩いていってしまいました。

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張り切って投げてたら最後は親指がグキっとなって
リタイア。
ヨメが入りたがっていたので、街からほど近い日帰り温泉へ。
最近できたせいか、これが信じ難いほどの大混雑。
駐車場は、ひしめく車で身動きがとれません。
行列が大嫌いな私はとても入る気になれないので、またも回避。

この街の怖さがここにあります。
ちょっと話題になるだけで、集まる人の数が生半可ではありません。
そしてこの軍隊蟻の群れが去った後には、累々と白い骨が散らばっていると
いうのが真相なのです。
誰が流したのかしらない情報が引き起こした
軍隊蟻攻撃によって大恐慌をきたした、なんて
ことが川や海でも珍しくなくなりました。


結局、少し足を伸ばすとガラガラスキーの温泉がちゃんとあって
そこで親子共々のんびり入ることができました。

2009/10/12

『デルスー・ウザーラ』

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風邪をひいた上にひどい天気です。
晴れたと思ったら雷雨、さらに雹まで降って
そのセットを何度も何度も繰り返す情緒不安定な空。
出かける気にもなれず一家で缶詰生活をすることにしました。

先日の焚き火会で、そろそろ今年も読む頃かな、
と思い立った一冊の本があります。
私は、気に入った本を毎年毎年何度も読み返す癖があって、
この本は、そんな本の中でも格別のお気に入りです。

『デルスー・ウザーラ』
といえば、黒沢映画が好きな方は知っているかもしれません。
(私は映画は見てませんが)
私の持ってるのは、河出文庫の上下巻ですが、これは今は
絶版になったみたいで、今も読めるのは、昔からある東洋文庫版だけ
みたいです。

この本は、本来探検記として書かれたもので、
著者アルセーニエフの2回の探検、極東ロシアの
シホテ・アリニ山行と沿海州の海岸探索の旅についての記録です。
デルスーは、アルセーニエフが旅の途中で出会った猟師の名前で
この旅の大半をアルセーニエフと一緒に過ごすことになります。

北海道の真向かいの自然についての記述が興味深い
探検記として読んでももちろんいいんですが、
何よりデルスーの人柄や振る舞いがこの本の魅力になっています。

当時はガスストーブなんてありませんから、当然焚火は、旅の必需品です。


 夜は風邪がふいて寒かった。薪が足りないので大きな焚火をおこすことができず、それでみんなはこごえて、ほとんど眠れなかった。どんなに外套にくるまっても、冷たい風がどこかにスキマをみつけて、肩を、脇腹を、背中を冷やしにきた。薪もわるくて、パチパチとはじけ、四方八方へ火の粉をちらばした。デルスーの毛布が焼きこげた。私はうとうとしながら彼が薪に悪態をついているのをきいたが、彼は彼らしく薪を「わるいひと」と呼んでいた。



そこかしこに見られる焚火の記述がまた妙に印象的です。

私にとっては、いついかなる時に読んでも面白いこと
「生涯保証付き」の一冊なんです。

2009/10/05

フライdeソイカップ改め海辺の焚き火会

のんびり集まれて、みんなで釣りができるところ
ないかな、なんて考えて、
フライでソイ釣りなんかどうかな、と考えました。
が、突然焚き火がしたくなり、
釣りの後に焚き火会をしようと勝手に思い立ちます。

当日は私を含め時間までにみんなが集まれそうもなく、
第一回大会は中止に。
各自、港で釣り始め。
潮が動いていい感じですが、アタリは少なめ。
と、突然ほぼ一年ぶりのグイグイ根に潜ろうとする
いい引き。
尺1寸で結構いいソイでした。

が、それからはチビッ子しか顔を見せず、
釣り道具も用意しないで港をフラフラする人が出始めたため
早々と釣り仕舞い。

適当に流木を集め、適当に火をつけ
適当に買ってきた肴と不釣り合いに美味しい酒。
それとオマケに仲秋の名月を眺めつつ、
秋の夜長が過ぎていきます。


気がつけば月の仰角が120°を越して
そろそろ店仕舞いの時間。
当然の如く、またひとつの伝説が生まれ
歴史に新たな1ページを刻みました。

たまにはこんなのんびりしたのもいいかなぁ、と
思いながら翌日は温泉に入り、各自家族サービスへと
散会していきました。

機会がありましたらぜひ第二回を。
次回は真面目にソイも釣りましょう。

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2009/09/28

レトロ・ミステリアス

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秋晴れの見本のような秋晴れです。
この日は家族サービス予定だったので、
抗うことなく近所に出かけます。

商業施設に行くのも癪なので
近所の藻岩山に。
ガキの時分は、小学校に入る前から
毎日飽きずに山の中で過ごしました。
しばらく来てないなあと、懐かしくなって。

その子供の頃から不思議だったのが、
山の中腹にある「はらっぱ」という場所、

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森の中に忽然と現れます。
何があるってわけでもなく、
さらに誰かが遊んでるのを見たこともなし。

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ポツン

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そこからすぐに「平和塔」
近所の悪ガキに伝わる都市伝説では
「死人の骨が入ってる」
などと噂されてたのを記憶してますが
実際は「仏舎利塔」ということで
当たらずとも遠からじ。


昼からは河川敷でおにぎり食べて
息子は散歩。
私は独り投げ練。
しばらくやってないので全くダメ、と思ったところで
電球閃き快調に。
エコーの投げ竿を初めてまともに使いこなしました。
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2009/09/24

秋陽

連休最終日は息子の熱も下がり、
またいつもの散歩。

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秋の陽が作り出す陰影が昔から好きです。
見慣れた小路もどこぞの古典絵画みたいな。
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夕方は、大型ホームセンターに買物。
やっと車も買い替えて、必要な備品を揃えてます。
駐車場での夕暮れ。
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2009/09/23

ブラックウィーク

シルバーならぬブラックウィークを過ごしました。

本当は道東に行って、観光がてらに釣り、否、釣りがてらに観光などと
考えていましたが、忙しさと風邪気味なのもあって、結局ヨメの実家へ。

そこから温泉にでも行けばイイヤと気楽に考えていたのです。

天気もいいし、行きはそこそこ楽しく。
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伊達ではお祭りに遭遇して、チキンステーキを食べ食べ
出発。
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翌朝は、息子が40℃の熱。
さらにヨメも私も頭痛で身体が重い。
一家ダウンで、結論は遠出しなくてよかった…。

それでも夕方は投げ練に。
久々なので楽しい。
最近、釣欲が甚だしく減退しているので、
釣りより楽しいなあ。
真っ暗になったらおびただしい数の蚊の群れに襲われました。
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三日目は、ここまで来て何もしないのもなんなので、
すぐ裏のチョロ川に。
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サンダル履きでフライを投げると、すぐにニジが飛びついてきました。


で、少し足を延ばして道南の名流で1時間ほど。
本当は十勝で使おうと思っていた新竿のラップを
川原でべりべり剥がし振ってみます。
バズーカ砲でした。
丸太のような虹でもひっこ抜けそうです。
これで4番かよ。
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市街地を流れる川に小さいながらもヤマメが無数にいるのに
感心。

仕事があるので息子は熱を出したまま車に揺られて帰宅。
風邪にたたられ散々でした。
秋に連休無くてもいいかな。

2009/09/17

空の穴散歩

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日課になった空の穴訪問です。
月曜からフル稼働で少々お疲れ気味。
連休までに仕事を片付けないと。
今晩寝れるかな…。

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ここには小さな『街』ができるようです。
この空っぽで剥き出しの分譲地は
もうすぐ移り住んで来る
未来の住民たちの暮らしを
夢にでも見ているんでしょうか。


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2009/09/16

デッドストック

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使い道が思いつかずに、まさしく死蔵されていた数々ですが
ちょっと思うところあって引っ張り出してきました。
グリップめんどいなぁ~

2009/09/13

重なる風景

本日は、ヨメの仕事で朝から夕まで子守り。
ちょっと気が重いのが本音なんですが(だって何にもできません)
天気のいい午前中、近所の学校まで散歩に行きました。

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見覚えのあるすべり台やジャングルジム。
私の記憶が始まる頃から、ここに存在するものばかり。
移設されたり塗りかえられたりしてはいますが
手のひらにしっとり触れる冷たい金属の記憶が
じんわりあの頃の風景を呼び覚ましてくれます。


長い長い年月を経て、
今や自分の子供が、まさしくその遊具で遊んでいるってことを
鼻水垂らしながら夢中で遊んでいるあの頃の私が聞いたとしたら
一体全体、なんて答えるんでしょうか。

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2009/09/11

空いた穴

私の生まれた頃からあった某社の社宅が
この夏、忽然と姿を消しました。
空にポッカリ空いた穴を眺めに
毎日息子を連れて様子を見に行ってます。

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2009/09/10

今年のサケツアーですが…

このところ毎年楽しみにしていた浜益川のサケツアーですが、
迷った末に見送ることにしました。

昨年も、今までに見たことがないくらいの魚の薄さでしたが、
今年はそれをさらに下回る回帰量が予想されるとのこと。
道南ではサケ釣りの自粛なんてことが呼び掛けられているくらいです。

それなりにお金のかかることでもありますから、
皆さんに声をかけて魚がいなかったらなぁ、と躊躇してしまいました。

で、何にもないのも寂しいので、モクモクと来月あたりに集まれる機会を
画策中です。
くだらないものになりそうですが、皆様、ごさかん、じゃなくてご参加の程を。

2009/09/06

とある釣り教室

先月、突然友人から電話がかかってきました。
フライを教えろと。
なんでも、義理の弟がフライを始めたところえらく感動し、
もっと早くやっておくべきだった、と語っているのを聞いて
オレもやろうと思い立ったのだとか。

ついこの間、私のいとこを連れていきましたが、
彼は若いし、結構釣り慣れています。
コツを覚えるとさっさと自分でフライロッドを振り回し、魚をかけていました。
しかし、今回の友人は、最近はほとんど釣り経験無しということで…。
苦しい。

場所選びに悩みましたが、現在は旭川の単身赴任ということで、
中間地点の金山湖で待ち合わせ。
逃げ場の多い場所ですから、魚を釣ることには苦労しないでしょう。

しかし、当日は雨予報。
どうしても行きたいとのことだったので雨の中、
金山湖着。
豪雨に近かったので、しばらく様子を見ます。
とりあえずウグイでも、と思いましたが川に濁りが出てきたので
思い切って上流域まで行ってみます。

初めて入る場所でしたが、川幅も広くてロッドものびのび振れそうです。
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ちょっとお手本を見せるとすぐに岩魚が釣れました。
魚もたくさんいるようで、これならすぐに釣れそうです。

実際、彼はすぐに魚をかけました。
が、なぜか針が外れる。
次は、倒木の下から尺を超える魚が飛び出して毛鉤に喰いつきます。
が、これもなぜかスッポ抜け。
フックを点検しますが、何事もなし。

やはり、というべきか、なかなか魚の着き場が見つけられません。
だまっていると水深5㎝くらいのところにフライを落としています。
しかたがないので、左側に張り付いて1投1投徹底的に指示。
それからしばらく上ったところで、やっと一匹目。
小さな岩魚でしたが、彼はえらく感動していました。

この魚の濃さなら次もすぐに釣れるだろうと思いましたが
飛び出す魚をことごとく見逃しています。
気がつけば、釣れた魚は1匹だけ。
何よりポイントを選ぶ判断基準を伝えることが難しいなぁと
つくづく思い知らされた一日でした。

それでも、夕方には上手にポイントへ向けてキャスティングをしていたので
何度か経験していれば、きっといい釣りができるのでは、と伝えました。
マラソンにゴルフと忙しい友人ですが
気張らずにボチボチ続けてほしいものです。

2009/08/31

浮世と書いて憂き世と読む

翌朝は、風もなく絶好の釣り日和。
一日目で十分と思えたはずなのに、
海辺に立つと鮮度のいいモチベーションがふつふつ湧いてきます。

なかなか口を使わない、遡上前の魚ですが、
そこで口を使わせることが楽しくてたまりません。
早い時間は重く大きな毛鉤でのパターンが当たります。
で、油断していると谷間にハマる。
潮が止まったことに気づいて、繊細系にシフトして復活。
フレッシュのジェットランにも遭遇しました。
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が、またも谷間。
刻一刻と変化するパターンを探り続けると、いくらでも
おかわりできそうです。

そんな時間はあっという間に過ぎ去り、
熊子熊太郎にサヨナラを言う時間がやってきました。
何もかもが輝いていた世界を離れて
浮世に戻ってくると、なんだか目の前に灰色のフィルターが
かかってるみたい。

帰りに見つけた気になる警告。

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人にも熊にも不幸な事態を起こさないためにも
守ろう「常識」。

2009/08/30

総員戦闘配置につけ

一昨年は祖母の訃報で途中退場。
昨年は息子が生れて願い叶わず。
と、涙を飲み続けた知床行。
今年こそは、と仕事を抜け出し荷物を背負い、
混雑した地下鉄に揺られ浮世を逃げ出す。

と思ったら現地は暴風雨。
深夜の車内で一同意気消沈しつつ、
ブーリラビーリラうたた寝なんぞして
とりあえず胴長でも履くかい、なんて
つぶやいていると
急ぎ足で隊長戻る。
「総員、戦闘配置につけ!」
との号令一下
皆々、マジカヨと荷物をまとめ出動。
百戦錬磨のキャプテンジョージアによれば、
「コンナクライ、ダイジョウブダ」
との力強い御言葉。
なんと、港の岸壁を回ればどこまでも穏やかな海面が
広がっているではありませんか。



標高の低い天上界に着いて、少し釣って昼寝。
これ以上望むことはありません。

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夕暮れ時、それまでは静かだった海が波立ち、
突然、凄まじい数の樺太鱒が遡上を始めました。
小さな川は魚が上げる飛沫で沸き立ちます。
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釣ったり休んだりを繰り返しながら、この日が暮れる。
魚と水に道具立てが今ひとつフィットしていない感がつきまといましたが
この日の終わりにしっくりする何かがやっと転がり込んできました。

2009/08/24

なにはともあれ市内の川

午後から家族サービスをば、と思い市内の川に早朝出勤。
正直、遠出して往復何時間もかけるより、
釣りする時間が実質多くとれるご近所探検にすっかりハマってしまいました。

前回、楽しく釣れた区間に入ろうかと思いましたが、
せっかくなので未知の流れを探ることにし、
この間釣った場所から釣り下ります。

しばらくは反応無し。
6ftの短竿は、開けた流れではどうも扱いにくい。
距離は十分に投げられても、
毛鉤をうまく流せずにフラストレーションがたまります。
ピンポイントにどうにか打ち込んで、ぼんやり見るような見ないような
そんな感じで毛鉤を流していると、突然ポカンと吸い込まれました。
慌てて大アワセでティペット切れ。
いけません。

道具って大事だな、と当り前のことを考え、
ほとんど止まった川水に浮かべた毛鉤を眺めていると
またも突然ポカンと吸い込まれる。
今日は、集中が切れるタイミングで出てくるというのが罠みたい。
猛烈に遅れたのに、お約束のようにかかってくれる岩魚の大らかさが好きです。

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その後、突然の猛烈な雨に当たり、撤収。
ぐんぐん流れる雲の群れが秋の訪れを知らせています。
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濡れた上着を着替え、流れを変えてまた岩魚と遊ぶ。
足跡はチラホラと見られますが、そこそこ魚がいることに安心します。
明らかにリリースされた針の跡がある魚もかかりました。
みんな大人になれば、たとえ大都市でもそこに暮らす魚と遊べるって
ことなんでしょう。
物事は悪くなるばかりじゃあないと考えると
明日に向かう気力がちっとは湧いてきます。

で、午後は20分だけ昼寝してから家族サービスしました。

2009/08/20

掘り出し物

新車はひととおり聞いたので、中古車をちょっとまじめに見てます。
きらびやかに飾られた新車のショールームと違って、それまでの来歴が
オーラのようにゆらめき立つ中古車の方が私は好きかもしれません。
胡散臭さいものに昔から惹かれるのは性癖です。

で、中古車を見た帰り道、中古釣具屋を見つけました。
中古の釣り具、竿やリールは程度の割に値段が高くて、
ここのところ全く見てませんでした。
なんとなく気が向いて店内に。

薄暗くてコチャコチャした店内には、普段釣りをしそうもない客が数人。
竿もリールも、使いようが思いつかないものばかり。
で、小物を見ようとさらに奥に行くと、ハネがちらほら。
汚いパッケージの中身は、十分使えそうなハネモノが並んでました。
インド並みの価格にホクホクと大人買いでごっそり購入。
ちょうどサドルが欲しかったんです。

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こんなのもありました。あんまり興味はないんですが。


普段は見かけないようなカラーがあったので、妙なフライを巻いてます。

2009/08/16

すっかりホーム

盆休み。どこに行っても人だらけでしょう。
ヨメと息子は実家に里帰りで、ほんのしばし自由人です。
肩が軽いな。
夕方から軽く寝たせいか、全然眠くならずに
竿や毛鉤を巻いていると外が明るく。
雷様と近所川で迷いましたが、お手軽な近所川へ。
始めは色物だった市内の川も、今ではすっかりホームです。

今日も新しい場所の探索に。
サッパリ魚の気配を見ないまま進んでいくと、堰堤上のたまりに出くわします。
広くて浅くて、とても魚がいると思えないので投げ練習。
フルラインを投げて、リールでラインを巻き取っていると、
はるか彼方で虹鱒がポンポンと跳ねています。
?と思いましたが、私の竿にかかっちゃったみたいです。
どうやら、回収途中の毛鉤に喰いついた模様。
小さなリールなので、巻いても巻いても寄って来ません。
そのうち、目の前の岩にラインを巻かれてティペットを切られてしまいました。
まぁ、虹鱒がいることはわかりました。

堰堤の上を釣り上ると、岩魚がそこかしこから出てきます。
思った以上に、この街を流れる川には岩魚が住み着いてるんですね。
生まれた時から住んでいたのに全く知らなかったとは是如何に。
やがて、もうひとつの堰堤に出ました。
落ち込みは深くて、いいのが潜んでいそう。
巻き返しに毛鉤を落とすと背中を出して飛び出してきました。
岩魚か、と一瞬思いましたが一気に深みに向かって走り、ラインを引き出します。
30㎝後半の丸々として虹でした。



そこから上は、ダイナミックな流れで遡行していくと時間を忘れます。
岩魚の型はまあまあで9寸くらい。
なぜか大場所では出ません。
ドライでは厳しいのか、誰かに攻められたか。
茶色い岩魚と、どこから来たのか、鋼色のアメマスが混じります。

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早朝から釣って、気がつけばもう昼。
道路に上がろうとしたところで、先行者の腹裂きの跡を見つけます。
かなりムッとしましたが、今まで何十年もこうした仕打ちに耐えて
生き残ってきた魚たちなんでしょう。
それにしても、現場見つけたら蜂の巣ぶつけちゃる。

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