2008/09/28

量産型チビカニ製作

天気も悪いし、二日酔いで体調もイマイチ。
というわけで、どこにもいかずカニをチマチマ巻き巻きしてました。

アブには#2くらいのフックに巻いたかなり大きなカニを
使っていたんですが(実際それで効果的だった)
今回の旅でソイには小さ目が効きそうだと感じました。
少し自分なりにアレンジして、とりあえずはこのパターンです。

フックは一般的なソルトフック(TMC811Sなんか)の#6
写真のフックはマルトのバーブレスです。
見た目よりかなり簡単。
ただ、オーバーボディのファーリーフォーム(ヘアーライン社)は
入手困難です。
今のところ、ここで買っていますが、送料が高くて。
アメリカから買うにしても、送料の方が高くついてしまいます。


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まずは、アンテナに光り物を。

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ハサミにハックルを取りつけます。これは、リングネックフェザントの
ネック。ちょうどハサミ模様なので。
まあ、それらしければなんでもいいです。

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重要なポイントになる輪ゴムをレッグとして。この輪ゴム、物によっては
チリチリしてたりするので、しっとり高品質なものを。
この大きさだと足は3対が限界です。
ブラスアイか、ボールアイをウエイトに。
キール形状にしたいので、アイとレッグは、フックの上側に取り付け。

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ファーリーフォームを甲羅型に切り抜きます。
このフォームはオープンセルのスポンジに「毛」が植えてあるもの。
とても柔らかく、吸水性があるのが面白い素材です。

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アイ側をスレッドで留めて、モノフィラでウィードガードを。
このままだとピラピラするので、ほんの少し接着剤をボディにつけてます。
モノフィラのアイは面倒なので、ラッカーのペイントアイ。

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輪ゴムはマーカーで着色できます。
キュートです。

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この間はカーブフォールと底ズル引きからのストップが効きました。
輪ゴムレッグの波動なのか、リトリーブが意外に効果的です。
イロモノフライ好きの皆様はぜひお試しを。

2008/09/24

チビカニ増産決定

さすがにこの日は釣りをする気になりません。
西風も轟々と吹き荒れ、ゆっくり休みます。

帰りに気になる港に寄ってみました。
噴火湾のソイは好調とのウワサ。
この2日間、南の海はかなり渋かったので、
このウワサが殊更気になりました。
4番タックルで、この港で実績のあったフライを通してみますが、
ちっともアタリません。
今までソイではあまりいい思いをしたことのなかったカニですが、
昨日のハチガラを思い出してご登場願います。
2投目くらいでハッキリしたアタリがきました。
4番の短めのロッドなら楽しさ倍増ですね。

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それからはポツポツといい型のソイが釣れてきます。
小さめのカニ、ソイにはいいみたい。
廃盤寸前のパターンでしたが、1軍昇格決定です。

2008/09/23

団子30兄弟

知らない町で深夜の車中、ひとり反省します。
攻め方が甘かったと。
遺憾です。

あまりに遺憾なので、もうひと晩、挑戦することにしようかな。
いや、そうするしかないだろう、と勝手に決める。

それまでの時間つぶし、といってもまるまる1日あるので、
ガラにもなく、観光でもしようかと大沼に出かけます。
腹がへってるんですが、コンビニなんてないんですね。
店も開いてないし。
と思ったら、一軒開いてました。

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初めて食べますが、ワサワサ入ってます。
ちょっと怖いくらいに。
怖いと思いつつ、うまいうまいと全部食べる人。
団子怖い。

ここに来ると、ずいぶん昔に両親と旅行に来たことを
思い出しました。
私は学生でヤンチャな盛りだったはずなのに、
なぜその時、親と一緒に来る気になったのかは思い出せません。
その後、母親がポックリ逝っちまったので、一緒に行って
正解だったなあと。

あの日は、朝飯の前に宿を抜けて近所の川にひとり出かけていきました。
いい岩魚が結構釣れてくれましたが、その後はずっと来ていません。
あの川や岩魚たちの様子がすっかり変わっていたらさぞや寂しいことだろうと
ついつい見ないようにしていました。

懐かしくなって行ってみると、もう20年近く経つというのに
何ひとつ変わっていません。
嬉しくなりました。
もちろん、岩魚も変わっていませんでした。

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自分の周囲の全ての景色が猛スピードで後ろに走り去っていく中、
こんなことがひとつくらいあってもいいと感じます。

重力の蟹作戦 その弐

団子と蕎麦を食べた後、軽く昼寝をしてチャージ。
妄想トレーニングをしながら夕暮れの港へ走る。

渓流用に買ったパウエル、「Feather Light」というモデル名ながら
かなりバットが強い。
7' 9"という長さもピンポイントの攻めに向いていそうなので、
今日はこれを使う。
ラインはフローティングの4番。
昨日は、フリーフォールとカーブフォールを使い分けたけれど、
今日は、このタックルでカーブフォールのみとしてみる。
フライは昨日、アタリの出たチビカニ。
アブラコには全く実績が出なかったこのフライだけれど、
ここならいける気がする。
潮も大事かもしれないけれど、とりあえずはクロソイなら1番活性の上がる
夕暮れ寝起き攻めに賭けてみることにした。

港で明るいうちから準備。
これはいける、という予感が湧いてくる。
ふと竿を上げると何かがかかっていた。
下に下にと潜る。4番ロッドなので、どうにか浮かせて
無事に上陸。
暗くてよくわからないが、どうやらミッションコンプリートらしい。
明かりをつけると黄金色の斑点が。

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25cmとサイズはそこそこでしたが、このハチガラをフライで釣りに
ここまで来たのですから、十分満足です。

この後は、kobaさん、なまこさんと合流するも魚は出ず。
これから潮はよくなってきそうでしたが、気分のいいところで
切り上げることにします。

2008/09/22

Driving South



南に行きました。
東でもなく、北でもなく、西は海にブチ当たって行き止まり。
残された道は南しかありません。

朝から海況を見つめることしばしなれどはかばかしからず。
されば、前から思い描いたる渓へと足を踏み入れる。

遅い時間で足跡も見られたので全く期待していませんでしたが
次々と魚が出てきます。
やけにバレる、と思っていたらアワセが早すぎるようです。
のんびりしたここの魚には、みっつ数えるくらいがちょうどいいみたい。

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デカドライにブラウンとイワナが出てきます。
特にオレンジレッグのチェルノが強烈な吸引力を発揮。
まさしく、吸い寄せられるが如く。
魚は川のどこにでも。
久しぶりにマッタリとした渓流を堪能しました。

重力の蟹作戦 その壱

さらに南に走ります。
この日の夜は、なまこさんにお会いして
以前から釣りたかった魚を狙うつもりでした。

なまこさんとはローソンで合流。
早速、機密の情報を入手します。
作戦名は
『重力の蟹』
(私が勝手につけた)

危険です。
想像していたよりも人のプレッシャーが高い釣り場らしく、
今まで経験していたような生半可かつオオザッパな釣りは
通用しないようです。

徒歩であっという間に釣り場に到着。
ポイントについて教えてもらい、観光、じゃなく敢行します。
いまひとつ、イメージが掴めません。
1時間ほどしてアタリが1回。
どうも、
・小さなポイントでタイトな攻めには#7はオーバータックル
・フライも、内湾でプレッシャーの高い場所にはデカ過ぎ。
ではないかという気がしてきました。

いただいたフライとチビカニを交互に使っていると、
何かに引っかかりました。
カキ殻かな、とあおると水面でゴボゴボといっています。
おおぅ、と何もできずにバレました。
その後は、kobaさんも合流しましたが、潮も悪くアタリのみ。

私の『重力の蟹作戦』は失敗に終わりました。

その後は深夜のモスで忙しいなまこさんを
釣り話につきあわせてしまいました。
申し訳ない…。

2008/09/16

夜の海

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どこに行こうか迷いました。
釣り物はたくさんあれど、中途半端な9月です。
めんどうなので、久しぶりに夜の海でのんびりすることに
します。

以前はよく行った港。
満月に煌々と照らされ、澄み潮もあって水底まで見渡すことができます。
あんまり期待できませんが、風もないしのんびりするにはヨシ。
ポツポツとソイは釣れてくれました。
港口、潮に乗せてのドリフト気味のダウンクロスが良かったかな。

2008/09/14

充電漏電

昨年から楽しみにしていた知床行きは、
婆様の一周忌に見事ヒットしてしまいました。
去年に引き続き、怨むよ婆様…。

すっかり釣りに行く気も失せて、家でフライ巻いたり本読んだり。
それに今時期は、ちょうどエアポケットみたいなもので
海も真水も中途半端。
少し充電していたところに仕事が忙しく、今度は漏電。
漏れ漏れで休みはぐったり。

今週は連休なので、ひさしぶりに旅に出るつもりです。

ところで、簡単なフライのリクエストがあったので
海の万能フライかつ簡単フライでさらに安フライの
『クレージーチャーリー』を。

まずはボディ。
ホントは極太のモノフィラやビニールのチューブみたいのを巻いてくんですが、
私は熱収縮チューブを愛用してます。ボールチェーンアイのズレ止めにも。
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ライターであぶって、アツアツのところをグルグル巻くとリブになります。
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ここで、ボールチェーンを切って、フックの上側にしっかり結ぶ。
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さらに「バックテール」を適量。400円くらいで数年分買えます。
レインボースレッドみたいなキラキラをつけても。
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このフライは沈む時に逆さまのキール状になるのがポイント。根がかりしにくいのです。
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最後に瞬間接着剤でボールアイを補強する。
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このアロンアルファ・ソフト低白化は、安くてしかも使えます。
色々試しましたが、今のところベストです。
フライラインの改造用にも。

「チャーリー君」。シンプルなのにソイ、小アブ、それから海アメによく効きます。
#6~#10くらいの小さめサイズが巻きやすいので、
大きいのを狙うならまたちょっと別のパターンで。