2012/04/30

行雲流水

長かった冬も終わり、やっといい季節になろうかと
いうところで思わぬ事態。

下の息子が熱を出したり下げたりと
グズグズしているので、もしやと思ったら
肺炎で即入院でした。
上も3度、入院していますから、ここまで来ると
体質なんだろうと考えるしかありません。

これで、今年のGWは無しに。

しかたなく、上の息子を連れて遊びに行きます。
釣りがしたいと言われてので、適当に近くの川に。
川に降りたらすぐに雨が降って、何もしないで帰ってきました。

P1110404.jpg

2012/04/13

おうまのうた

まだ3才の息子ですが、最近すっかり「おうまのうた」にハマっています。



「みんなの競馬」のエンディングテーマとして流れるのを聴いて
突然、カッコいい、と言い出しました。
U2とGreen Dayの共演で、しばらくU2は聴いていませんでしたが
確かにEdgeのギターはカッコいい。
毎日毎日聴かされてます。
70年代後半の英バンド"The Skids"のカバーのようですが
元曲は全然知りませんでした。


もう1曲は、Tony Ormondさんの"Rain on Sunday" という曲。
こちらは「えいごのうた」だそうです。
USインディーズは多少知識のある私ですが、Ormondさんのことは
全く知らず、情報もほとんどなし。
かなりローカルな方のようです。
なぜか、Youtubeの鉄道物のBGMに使われていたのを聴いて
すっかり気に入ったようです。
こちらも結構いい曲かも、とちょっと納得。



といっても、もちろん息子がこんなのばかり聴いているわけではなく、
普通に「ヤッホー新幹線」なんかも聴いてます。

2012/04/08

ペレット

寒い。ただそれだけです。
いつかは春になると思っていればこそ、
北国のクソ寒い冬も耐えられるというもの。
春が来ないのでは、もう我慢できません。
といってもどうにもならないので、結局我慢しなけりゃなりません。

釣りに行こうという気には全然ならず、
息子の希望で近場の無料娯楽施設に出かけてきました。
運良く、エサやり体験募集中です。
早速、息子を連れて水槽の上に案内してもらいます。

魚の大きさに合わせて、管理釣り場でお馴染みの
「ペレット」を撒くようです。
ペレットにも大きさが何段階もありました。

鮭の稚魚には金魚の餌サイズ。
水面にヒラヒラ出てくる様は、ちょうどチカの撒き餌と同じです。
尺サイズになると、激しいボイルが湧きあがります。
一番、それらしい光景。
そして、デカイの。
目の前に落ちてきたペレットを、ほんの少し動いて咥えるだけ。
少しでも離れたところは見向きもしません。
なるほどねえ、とちょっと納得してしまいました。

肝心の息子は、大いに気に入ったらしく、時間いっぱいまで
何度も何度も水槽を往復して餌を景気よくバラ撒いていました。


P1100946.jpg

2012/04/05

私的名竿二本

世界中で妄想を膨らませる釣り人の変態的な要求に応えるべく
さらに膨大な数の釣竿というものが世の中に流れています。
変態の常として各々が頑固なまでのマニアックな性癖をもつ釣り人にとって
素晴らしい竿=名竿、といっても人それぞれです。
誰其れがコイツはスゲエよ、と言って手渡してくれても、ここは駄目、あそこも駄目と
難癖をつけて、持ち主の不興を買ったり、互いの趣味の悪さを内心攻めあったりするのが
オチで、そこらへんは、「おいしいラーメン」や「魅力的な異性」とも
共通する部分があります。

まあ、そんな変態の一人である私が出会った竿の数々の記憶の中で、
暗闇で小さく、ピカリピカリと輝くような竿があります。

P1100919.jpg

まずひとつは、先日投げた、ダイワのアルトモアX-948です。
たぶん、このシリーズは、ダイワのフライロッド高級路線の最終世代になるはず。
釣具メーカーとしては、世界でも有数のダイワですが、
フライロッドの開発からは、すっかり撤退してしまったようで
今では廉価なモデルを残すのみ。ちょっと寂しいですが、要はお金にならないんでしょう。
そんなダイワの最後の本気モデルだけあって、なかなか凝った造りです。

P1100922.jpg
ストリッピングは、たぶんセイモのSIC、オサレです。

特徴的なのがフェルールで、スピゴット(印籠継ぎ)とスリップオーバー(逆並継ぎ)の
ハイブリッド、というところ。
絶対緩まない、というのが売り文句だったように覚えています。
確かに抜く時大変です。
このフェルールを擦り合わせるのはもっと大変だったでしょう。
P1100924.jpg
P1100925.jpg


ブランクは、肉厚な感触で、中がみっちり詰まっているかのような
ソリッド感があって、しっとりと高級な曲がり。
ルアーロッドのブランジーノみたいです。
アクション、という分類でいくと、多分、プログレッシブ(負荷に応じてバット側に曲がりが入る)
だと思います。思い切り負荷をかけた時に漸進してくる曲がりが、何よりスムーズ。
竿の途中からペコペコおじぎをするような「プログレッシブアクション」の竿を何度か振ったことが
ありますが、それとは全く違います。
シュートするタイミングを投げ手が計りやすく、ループをコントロール
することができます。
そんなところにも作られた時の気合いと技術の高さを感じます。
決してガチガチではないのに、驚くほどラインが伸びてのはそのせいでしょうか。

マイナス点もいくつか。
リールシートは、安っぽくて、しかも使っているうちに必ずウッドフィラーが
はがれて一度は脱落します。(他の番手の同モデルもそうだったので)
ケースは、豪華な作りですが、しまうのが面倒で無意味。

いい竿なのに人気はなかったみたい。高い値段やその他理由は思い当たりますが
可哀そうです。そんな意味でも私にとって、日陰の名竿ということで。




P1090792.jpg

もうひとつがSCOTTのF81/5、8ft #6です。
ずいぶん古いもので、1970年代半ば、40年近く前のものでしょう。
当時、グラスロッドのレジン(固める樹脂)としては、
フェノールとポリエステルしかなく、(現在はほとんどエポキシ)
フェノール樹脂を使っていたのが、ストーカーで有名なウインストンや
JETが看板モデルだったハーディーにブランクを提供していたケネディーフィッシャー、
こちらは、赤茶~焦げたような茶色(経年で変化)のブランクのみです。
ポリエステルの方は、様々な色が出せるかわりに
フェノールに比べて反発力が落ちました。
当時のスコットのブランク供給元は、Cal-Tackle社のポリエステルブランク。
(初期はLamiglas製もあり)
確かに持ってみると、ウインストンやハーディーのグラスロッドに比べて
重ダルな感触、サクサクとしたクリスプ感はゼロです。
それで、その欠点を補うべく行われたのが、よく知られている
小さなスリーブをブランクの内側に挿入する手法だったそうです。
結構、苦し紛れだったのかも。
昔のダイワのグラスロッドによくあった、飴色に透き通った綺麗なブランクも
ポリエステル樹脂のものだと思います。

最初手に取ると、重いしダルいしでどうなっちゃうんだろうと
思いましたが、ラインを通して振ってみるとそれがほとんど気にならず
ゆったりした振りなのに重くて力のあるラインが伸びていく様子に感心しました。
当時は、スコットの竿はキャスティングが売りだったようで、なんとなく
うなずけます。
WF6指定ですが、今ならWF5でピッタリかも。
ローンキャストより、断然、水辺で釣りをした方が
楽しい竿です。

P1090783.jpg

2012/04/03

懐古

このところ、サッパリと釣り欲が失せています。
3月がとてもとても忙しかったので、
何だか気持ちの疲れがまだ残っているようです。

実は、この間、投げ用のラインを買いました。
エキスパートディスタンスのWF8、
昔、アングラーズクラスの競技で使っていたラインです。
ある時を境にみんな重たいスペイラインをヘッドにして使うようになり
それ以来、すっかり時代の波から取り残されてしまったラインなのですが、
長いヘッドのWFラインを投げた時のゆっくりターンしていく
感覚が大好きだったので、また使ってみようと思った次第。
競技に出るのでなければ、楽しければいいんです。

竿を三本持ち出して、投げ比べてみます。
強い追い風ということもあって、どの竿でも40m半ばまで気持ちよく
飛んでいきます。
久しぶりにアルトモアの8番を振りましたが、この竿は本当によくできています。
今では、「アングラーズクラス用の競技ロッド」が出てきて
普通の釣竿は出番なしですが、なんだか変です。
そもそも釣りの竿でやるからアングラーズクラスなんじゃ。
スペイラインや竿のことや団体のゴタゴタもあって、すっかり
競技意欲は醒めてしまいましたが、遠くに投げることは、やっぱり楽しい。
ただ、エコーの物干し竿は、未だに一度も納得のいく投擲はできず。
どうしてやったらいいもんでしょう…!?
古いグラスロッドもいい感じ、ちょっと驚きです。
二時間ほどの、ちょっとした気分転換。

P1100920.jpg

P1100921.jpg

P1100927.jpg

2012/04/01

三寒

週末は、寒い方に当たってしまいました。
三寒四温と言いますが、今年の春は、二寒一温とでも言いますか
暖かい日の記憶がとんとありません。

前回の場末ファミレスがすっかり気に入ったらしい息子とヨメから
再訪希望が出ました。
他を色々と考えるのも面倒なので、それに乗っかることにします。
子連れにとっては、他にも子連れがたくさんいると、とりあえず
安心して入れます。
古い建物なのに、きれいに手入れされた店は間違いない。
と経験から得られた私なりの法則。

いつものパターンで市場に行くと、クロガシラ、マガレイ、ハッカク、
ニシン、小さな桜鱒、大きなクロソイと様々な魚が並ぶようになりました。
沖はそろそろ春が始まっているようです。
そんな中、型のいいガヤとアカガレイが目に入りました。
ガヤは私の好物、そしてアカガレイは知り合いが食べたがっていたのを
思い出しました。
何でも、この季節限定で刺身が旨いとか。
両方買ってもお安いもんです。

それからは、博物館へ。
展示より、おみやげコーナーに興味深いものがたくさん。
息子は、そこそこ静かに展示を見られるようになってきました。
P11009042.jpg

帰ってから魚を捌き、息子が食べたがっていた刺身にしました。

P1100917.jpg


左のピンクがかったのが、ガヤ、右の白いのがアカガレイです。
ガヤの方が脂があってコクのある感じ。
アカガレイは甘みがあってサラッとしてます。
私はガヤ、息子はアカガレイ派を名乗ることになりました。
普段、スーパーでは見かけない魚と出会える市場は、
宝探し気分で楽しめます。