2008/12/31

キマグレお天道様

お天道様は意地悪です。
せっかく釣りができる日だっていうのに
そんな日に限って爆風、大雪、波6m、
どうしろっていうんでしょう。

そんな中、南風の便りが入ります。
ただし、夕方から翌日の朝まで。
朝の9時には北西の風が戻ります。
そんなピンポイントですから迷います。
お天道様は、吝ん坊です。

大いに迷いましたが愚行を断行。
夜にイカを狙って、朝は雨鱒、
9時になったらなるようになれ、と見切り発車。

イカは、まったくの不発。
狙っている人が1人いたので聞いてみるとサッパリだそうです。
もう終わったのか…。
こうなると、不安が頭を過ぎります。
明日の朝もシケていたら丸坊主確定。
暗い中、キャップライトをつけて浜を見に行くと、
ウネリは残りつつも、希望的観測によって偏向しつつある
見解によれば、どうにかなりそうな気もします。
kanaさんに連絡すると、来るつもりでいたとのこと。
多分みんな、釣りができてもできなくてもとりあえず来るんでしょう。
さすがです。

夜が明けました。
時は年末。駐車場は7分埋まります。
kanaさんと準備をして浜に下りると、どうにか釣りになりそうです。
ただし、周囲にフライロッドを持ってる人なんていません。
どうやらここにいるみんなは、フライでも雨鱒を釣れることを知らないようです。
孤独な2人でそのことを証明しなければなりません。

つり始めてまもなくkanaさんが1匹釣り上げます。
話を聞いてオレンジのパターンに切り替えるとかかりました。
が、ティペットが切れました。
間もなくまたかかる、バレる。
しばらく釣っていないので、いまひとつ釣り勘が冴えません。
粘って粘って、どうにかホッケの如く痩せた雨1。
9時になりました。
定められた運命の通り、西からの爆風が吹きつけます。
成す術なく待避。

2人とも魚の顔は見ているのでこのまま帰ってもいいのですが
なにせまだ9時。
悪あがきをすべく風裏に逃げてみます。
どうにかなりそうです。
先に下りていったkanaさんは、1投目からそこそこの型を釣っています。
口を開けて待っている鱒の口にフライが飛び込んだようです。
それからは反応無し。
ただし、ディンプルライズのようなボイルが散発するところを見ると
たまに回遊してくる魚がいるようです。
でも、こういう時は難しい…。

フライを何本替えたかわからないくらいにとっかえひっかえしているうち、
やっと1本、お魚さんから人気のフライを見つけました。
私のフライボックスの中には、引退間近のワゴンセールコーナーがあります。
多分、一年間見向きもされなかった毛ばり達です。
そこにあったブルーのシンプルなパターンがよく働いてくれました。
わからないもんですね。
これだからこの釣りは、いつになっても面白いんです。

朝だけ釣れれば御の字かと思いきや、kanaさんとともに
昼も食べずに夢中で釣りをして、気がつけば暗い時間。

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お天道様、ありがとう。

2008/12/26

ながぐつ

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今日はクリスマスイヴです。
切支丹でもないわけで、サンタ手帳から名前が削除されて以来、
私にとってはたいして意味のない日でした。

ただ、今年は息子が生まれたもので、すわ初めてプレゼントする立場か、
と思ったのですが、まだ5ヶ月なんで何にもいらないそうです。
(そう言ってるように見えた)

それでも一応、スーパーで「ながぐつ」を買ってきました。
あのお菓子が詰まってるヤツです。
子供の頃、親からもらったものの3倍はありそうなデカさ。
いつからこんなに巨大化したんだ!?
子どもの頃は、あんなものでもかなり嬉しかった記憶があります。
これから枕元に置いときます。
中身はどうせヨメさんが食べるんでしょうが。

2008/12/21

プレゼント



忙しかったです。
休日は仕事。天気が悪かったせいもありますが。

金曜日、忙しさもやっとひと段落しましたが、翌日の予報は雨。
フテ寝して目が覚めたのが5:00。
全然行くつもりはなかったのに、迷い始めます。
ちょっと出遅れですが、ここで出ないときっと後悔する。
6時過ぎにマックで朝飯を買って島牧目指して走ります。
南風予報も昼過ぎには北西とのこと。
たいして時間は無いけれど、とりあえず行ってみないことには
どうしようもなし。

9時半頃着いて海況を見るも、思っていたより波高し。
しかもゴミが海岸沿いに帯のように入ってる。
場所を変えたくても、他は波で釣りになりそうもありません。
ルアーならまだしもフライにはキツイ状況です。
というか、フライ振ってる人なんて1人もいません。

昼飯も食べずに粘りますが、ツントン無し。
遥か沖合いではボイルが見えますが、とても届きません。
ルアーではぽつらぽつらと上がりってます。
ルアーに変えるか、粘るか、悩んでいると
冷たい雨が襲来しました。
撤収です。

時間は3時。
このまま帰ろうかとも思いましたが、あまりにさみしいので
明るいうちですが、マメイカを狙ってみる事にします。
マメイカ釣りは大好きなのに、今年は子供のフロ問題に
引っかかり、1度も行っていません。
この日も息子のフロタイムを考えると、やれてもあと1時間少々。
雨の中、エギを投入するとすぐに重くなります。
おおぅ、と上げるとなんと2ハイ。一荷です。
また投げると1パイ。
これは、爆釣ですか?とドキドキするもその後が続きません。
暗くなってきました。
そろそろ上がるかな、と思っていると何やら重い。
ナンダ?とそろそろ寄せてくると、なんと大きなヤリイカではないですか。
初めての大物にドキドキしました。
次の1投でまたも乗る。
これはよく引く。ドラグが鳴ります。
さらに大きくて、全長45㎝くらいありそうです。
思わぬプレゼントにホクホクと帰り支度。
無事にフロにも間に合いました。

というわけで、これからヤリイカの刺身を食べるってわけです。
いただきます。

2008/12/08

投げる日曜

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日曜は釣りにでも行こうかと思ってましたが、
眠っていると、びうびうと風の音が。
とてもぬくぬくとした寝床から出て行く気にはなりませんでした。

昼前に投げ練へ。
スイッチロッド用のヘッドを1m詰めてみました。
7.5mほどのショートヘッド、今度はちょっと軽すぎるかな。
単純に重さだけじゃなく、長さも関係してくるので
ピッタリにもってくるのは簡単ではありません。
それでも、短いヘッドは投げられないと思っていた以前と違って、
コンパクトなスイングで簡単に飛ばせることがわかりました。
昔投げられなかったのはウデのせいです。

30分で戻るつもりが、ついつい1時間以上投げ続け、
ヨメからの電話に急いで戻ります。

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2008/12/07

コメント

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最近、誰を狙ったものかスパムコメントが増えているので
コメント投稿時に画像認証を入れました。
よろしくお願いします。

いかめし兄弟

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しばらく暖かい日が続いていましたが、ついに冬将軍様が
やってきました。
金曜の深夜、車を走らせます。
土曜日に森町で「鳥崎川におけるブラウントラウト現地検討協議会」
が開催されるのです。

鳥崎川は、私がフライフィッシングを再開するきっかけになった
思い出の川です。
行ったからといって、何ができるというわけでもありませんが
とりあえず行かないわけにはいきません。

会が終わった時には真っ暗。
昼飯に買ったイカメシが微妙に美味かったもので、
ヨメにも買っていこうと寄り道。
偶然、色々な立場の方と一緒になり、全員イカメシを
ぶら下げていたのがなんとも。

2008/12/01

はりつき

ヨメは寝込んでいるので、1日息子にはりつきです。
何にもできず、あまりにヒマなので、ラインをいじっていました。
今年はショートヘッドを試してみようと思っています。
デカフライを使おうと画策しているので、そのためのラインシステム。
なんのことはない、スカジットヘッドもどきですが、
デカフライを運ぶべく、短重ヘッドのターン力に期待しています。

今回の海アメでは、#8のスイッチロッドに#11・タイプ1のヘッドを8.5mで
カットして乗せてみましたが、ちょっと重くてダルい感触でした。
そこで、7.4mになるようにカットしてリアテーパーをつないでみます。
カットしたラインとリアの部分は熱溶着を試してみました。
「ヒートガン」が必要と雑誌には書いてありましたが、
手持ちの「ポケトーチ」で済ませます。

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まずは、先端を斜めに切ったラインを互い違いに熱収縮チューブに入れて加熱。

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熱し過ぎるとアワアワが出てきて大変なことになります。
ほんの少しで十分。
まあまあきれいに仕上がる。強度も十分。

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先端のループは、細いラインならそのまま折り返してもいいんでしょうが
太すぎるので、古いランニングをカットしてループに。

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そのまま熱収縮チューブに入れて加熱するとみるみるとろけていきます。
熱収縮チューブをビリビリ剥がして、こちらも完成。

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ポケトーチ、ピンポイントでいけるので、かなり使えます。
今まではスレッド巻き巻き&瞬接でループを作っていましたが、
そっちより簡単だなあ。

2008/11/30

Dragonfly

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とにもかくにも海アメが釣りたかった。
春には「もういい」とか言ってたくせに、しばらくたつとむずむずしてくるもんである。
先週は、北西風軍団の来襲で出番なしだったが、今日の予報は南絡み。
前日の夜、出ようと思ったが、ついつい準備に時間がかかって
ひと寝入り。案の定、寝坊した。

現地に着いたのは、もう9時。
それでも夕方までのんびり釣れば満足だろう、と思い浜に降りる。
今シーズンのテーマは、「デカフライでどう釣るか?」なので
10㎝近いフライを結ぶ。
ちなみにロッドはTFOスイッチロッド#8
出し風なので、シングルで十分だ。

まだ11月だっていうのに、浜にはそこそこ人が並ぶ。
が、フライの釣り人はほとんどいない。
やっぱりフライ、人気ないのかな…。

数投目で追いがある。
よく見ると水面を割って魚がでる。
かなりボイルも見られて高活性、のはずだが、
アタリがサッパリない。
なんでか?

そのうちkanaさんもやってきて、やっぱり翻弄されて
なんでだなんだと悩みだした。
面倒なのでいつものチャーリーで惰性投げ。
すぐに釣れる。
中途半端にデカフライに反応してくるから騙されました。
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kanaさんも良型を上げ、私はもう1匹追加。
開始から2時間がたち、反応もなくなったので昼休み。
風もなくあったかいし、魚もそこそこいていい感じ。
こいつぁ夕方も期待できるな、と思ったらヨメから衝撃の電話が。
朝から熱っぽかったが、なんと「インフルエンザ」だったとか。
2時間で島牧からトンボ返りすることに。
こんなことなら昨晩出ておけば…と後悔してもなあ。
忘れかけていた「トホホ」って言葉が頭の中を回転し続けた帰り道。

2008/11/25

寒中ニ暖アリ

目が覚めると8時。
今さらサケもなぁ、とぼんやり昨日釣ったホッケとソウハチを
捌いていると、marunakaさんから出漁の誘いがありました。
帰るまで2時間くらいしかなかったので大急ぎで出ます。

外で魚を洗ってたせいか、体が芯まで冷え切っていたました。
そのまま船に乗るのがちょっと怖かったのですが、いざ乗ってみると
日も出て風も止み、ほとんど寒さを感じません。

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アブラコは、今が最盛期だけあって、いくらでも釣れました。
といっても、ワームの色によって反応は大違い。
この日は赤と黒が良。
いつもの定番、緑系がパッとしなかったのがなんとも。
前日のヒーロー、ホッグの緑は全く役立たず。
ガルプもサッパリでした。
どうして日によってこれほど違うのか、こればっかりは考えても
どうにもわかりません。
忙しく釣っているうちにすっかり体はあったまりました。

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お買い物123

買い物を続けざまにしました。
まずは、カメラ。
愛用し続けたカメラは以前から不調。
ということでアチコチ物色してきました。
デジイチは、高くてデカイので今回は敬遠。
無精者の私には、大きなカメラバッグを持つだけの気力が欠けています。

コンパクトで気になったのが、リコーのGRD2とGX200
しかし、室内撮りと、暗い時間帯の釣り写真を考えて、
最後の最後でパナソニックのLX3に決めました。
明るいレンズと強力な手ぶれ補正で、ハズレ写真を減らそうという
消極的な魂胆です。
ただ、GRD2には今でも未練が…。
もう少し値下がりしたら考えます。


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釣り道具の方は、以前から気になり続けていた『スイッチロッド』を
思い切って買ってみました。
TFOの#8、11ftというスペックです。
これは、シングルでもツーハンドでも使えるというコウモリのような
竿であります。
通常のキャスト、スペイ、スカジット、何でもアリとの触れ込みですが
どれをとっても中途半端になりそうな、そんな危険もはらんだ代物です。
ただ、最近海アメを狙っていると、通常のツーハンドでは
オーバースペックな印象を持っていました。
シングルで狙いたいけれど、右からの風にはからきし弱い。
そこで、普段はシングルで、右風ならスイッチで、と使い分けられないかなあと
考えています。

今回は、手元にあったエアフロの「スカジットコンパクトヘッド」540gr
を乗せてみましたが明らかにラインが重過ぎました。(他のラインを忘れていった)
それでも、ペリーポーク、アンダーハンド風のエアロールキャストで
それなりに飛ばすことはできました。
シングルのオーバーヘッドはラインが重過ぎて、手首が折れそう。

実際に使ってみると、11ftはそれなりに長い。
シングルではフルスイングにできません。
ただ、長さを利して、軽く振ってもそれなりに飛んでいきます。
両手で振る分には、軽々です。
ブランクに粘りがあるのか、重いスカジットラインも
飛ばすことができました。
十分、海アメで使えそうです。
しばらく実験して、どんなラインが合うのか試してみないと。


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もうひとつが、アングラーズ競技用の竿。
ティム・レイジェフのエコーが出した、Extreme Distance #8 です。
何故これを買ったかといえば、それは安かったから。
円高のおかげで、2万円半ばです。
あんまり期待していませんでしたが、届いてみると全くの無塗装ブランクに
シングルフットガイドがついた、無骨な代物でした。
重い。
10番くらいのブランクを塗装しないで流用しているのでは?と疑っています。
ただ、パワーはあって、重いスペイラインにも負けません。
振り切ることができれば、それこそ「エクストリーム」な飛距離を
期待できそうですが、10ftという長さに加えてこの重さ。
私の手首はエクストリームなプレッシャーで粉砕されそうです。
まず自身の力を鍛えることが必要です。

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このワンポイントはちょっと気に入りました

2008/11/24

長い日

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本当は十勝にでも行って、ツーハンドでゆったり釣り下りながら
ハッハと笑う。
そんな連休を夢見ていたのですが、
仕事忙しく、ヨメは休暇そして息子は風呂を要求し続ける。
そんなわけでおとなしくヨメの実家詣でとなりました。
ここなら1日釣りをしていられます。

今回は、新しく手に入れたスイッチロッドの練習でも、
と思っていたら、近所でサケ情報です。
しかもガラ空きとか。
練習ついでに、と思い早朝出かけてみます。
たしかにチラリホラリと常連がいるだけ。
そのかわり、サケの姿もチラリホラリ。
しかも背びれを出して、やる気のない群れです。

こちらも釣る気が起こらずに、投げ練に徹します。
この時期の季節風も風裏の噴火湾は平和そのもの。
昼まで阿呆の如く練習。

昼からは、近所の公園でまたまた投げ練。
これまた新入荷のロッドを試します。
途中からmarunakaさんも乱入してフライ、ベイトロッドを
振り回してました。
久しぶりに投げ練すると、こんなに楽しいことあるかい、てなくらいの
ハマり具合。

夕方からはさすがにちょっと魚が釣りたくなり下調べ。
本当は、海アメが釣りたくてたまらなくなってきたので
日本海側のアメダスを丹念に眺めてみましたが、
どこを見ても10m近い北西風が吹いています。
多分、フライラインはこいのぼりの如くグルグルと吹き流されるでしょう。
仕方無しに唯一の風裏を探して出発。
話ではマメイカが釣れているそうな。

着いてみると意外にたくさんの釣り人がいます。
誰もイカは狙っていません。
話を聞くと、マメイカはまだ早いとのこと。
ガセネタに踊らされました。
ところが、ホッケが港内に入っているらしく、みな忙しそうです。
そこで、ワームで狙ってみることにしました。

これがなかなか難しい。
ホッケは、ソイやアブラコとまた違って、
ワームを一発では喰ってきません。
ワームも手当たり次第に試しましたが、かなり選んできます。
最終的には、パワーホッグのウォーターメロン、これがベストでした。
投げて沈める。それからテロテロと超スローのスイミング。
ツツツコココとアタッても我慢。ここで止めると離してしまいます。
そのままテロテロ巻いていると徐々に重みを増して乗ってくる、
そんな小味の効いた釣りでした。
マキエ+エサは、入れ食いでしたが、ワームはポツポツ。
しかし、釣れる魚は大きいもので40㎝近くあったので、
釣るまでの駆け引きともども地味に楽しい。
フライでも釣ってみましたが、サイズが落ちるし、
周りの釣り人が気になるので止め。

そのうちにツツツムンと重くなって、ノシノシ底に引きこむ魚が。
ヒラメか?と思ったら良型のカレイ。
よくよく見るとソウハチです。
その後も2回ソウハチを乗せましたが、抜き上げでポチャン。
悲しかったので、その後はタモを出してすくいました。
これが噂の冬の日本海ソウハチか、と納得。
確かにワームに好反応です。
不思議だったのが、ガルプが全くダメだったこと。
ホッケもソウハチもガルプは全滅でした。

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0時をまわったので、戻ろうと思いましたが、
試しにソイを狙うと退屈しないペースで釣れてきます。
実家に戻ったのは結局3時。
本当はこの日もサケを見に行くつもりだったのですが
あきらめて寝ます。

2008/11/16

余裕がないなあ

当たり前のことながら、子供が生まれてからは
なかなか時間が取れません。
息子よ。早く1人で風呂くらい入っておくれ。
無理か…。

この日も午前中は家の用事を済ませているうちに
ヤル気がなくなってきましたが、そんなんじゃあダメだと
昼から出発です。

時間が無いのでワームで。
すぐに40㎝半ばのアブが釣れましたが、ちょい金色なので
急いでリリース。
なんか盛り上がらないままアッという間の夕暮れに。
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ソイを期待しましたが、どうも渋い。
イロイロとっかえひっかえして、どうにかカニでいい型、
と思ったら足元に突っ込まれて潜られてしまいました。
それからは、セコセコ攻めてどうにかそこそこのソイ。
どうにも盛り上がらないままタイムリミットです。
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ソイをリリースするとにゃあにゃあと声がする。
モサモサとしたクロネコです。
エサをやると物凄い勢いで食べる。
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そのうちに近くでにゃあと声。
見ると、ひとまわり小さいトラネコ。
そちらにもエサを、と離れたところにパラパラと撒くと、
先のクロネコが大急ぎでやってきて、先ほどのエサは
ほったらかしておきながら、こちらをパクパクして唸っています。
どうやら、自分のものだと主張したいらしい。
私の足にスリスリしながらもチビトラに目線をチラチラ。
その、人に媚びつつエサ確保に努める強欲ぶりに
見ていて怖くなってきました。

ノラ界は、やるかやられるか、丁々発止の世界なんでしょうが
苦しい世の中、助け合えよと。

2008/11/12

聊斎志異

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毎日天気図を見ていますが、ここのところはいつも
北西からの風が吹くようになってきました。
冬です。

釣りにも行かずに久しぶりに本ばかり読みました。

『聊斎志異』は、清代の怪異譚集。
魑魅魍魎を扱った、似たような話ばかり400編も
続けざまに読んでいると、頭もどうにかなってくる。
が、面白いのでどうにも止められない。

話にはいくつかのパターンがある。

まずは、東晋の『捜神記』のような奇妙な噂や伝承の類。
あまり多くないし、それほど面白くもない。

それから唐代に流行した伝奇的な話の類。
いかにも、といった感ではあるけれど、唐代のような
詩的な美しさがあるわけでもない。

最後に狐や幽霊といった鬼が活躍する話。
なんといっても、この手の話が聊斎志異の面目躍如。
科挙に受かることくらいしか頭にない男と違って、
鬼の転じた絶世の美女が、縦横無尽に動き回る様が
この本の魅力といってもいい。
幻想性の中に近代ならではの合理性が見えるところも面白い。

岩波文庫から選集が出てますが、
平凡社の奇書シリーズ上下巻がたくさん読めます。
たくさん過ぎるので、好きじゃない人はツライかも。

2008/11/09

攘夷

折から世間を騒がしている円高に乗じて
少しまとまった買い物をかの米国からしてみました。
ところが、頼んだのと違うものを送ってきてる。
前回に買った時には金額を間違えてましたが(その時は返金させた)
今回は、わざと値段の高いほうを送ってきたような気もします。

大和民族をなめるんじゃあないと、突然愛国心に火がつきました(嘘)
「バカにするんじゃねえ。オマエんとことは金輪際縁切りだ、てやんでぇ!」
と本心では書きたかったのですが
「大変申し訳ありませんが、品物をお間違えではありませんか?
今度からはお気をつけください。」
と書いてしまう気弱な自分が悲し。

2008/11/04

どこかで見たような風景

土曜日に朝帰り。
しかし、あまりの不完全燃焼にその日もでかけることに。
天候は荒れ模様も、勝手知ったるいつもの釣り場、
逃げ場はいくらでもある。

息子をサッサカ風呂に入れてから出発。
今朝は日本海だったけれど、イカは捨てて太平洋に走る。

ここのところソイが妙に楽しい。
ライトラインで釣るフライdeソイにまたまたハマってるのだけれど
夜が弱い私には、いつまで起きていられるかが勝負の分かれ目
だったりする。

さてさて。
釣り場は風もなくいい感じ。
昨晩の日本海の港は、人また人で溢れかえっていたから
のんびり釣りができるだけでホッとする。

が、アタリ無し。
ここのところ小さめのフライで結果が出ているので、
クラウザーモドキを投入すると一発で持っていかれた。
干潮で水がないせいか、アタリは少ないけれど、サイズは
まあまあ。

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久しぶりの30超えも出てすぐに満足。
一時間ほどで寝て、3:00起きを決意。
そしてお約束の寝坊。

翌朝、雨の合間をぬってアブをチマチマ狙ってみるけれど
いまひとつスッキリしないので、久しぶりにベイトタックルで
ひたすら投げてみる。と、かなり楽しい。
2500C万歳。
オマケにすぐに釣れてくる。
ワームって釣れるなあ。

今日はヨメさんからアブラコを食べたしとのリクエストが出ていたので
久しぶりに持ち帰ることにする。
食べごろサイズが2匹、これを唐揚げにすることにしよう、と
バッグの横においておく。
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見るからに旨そうなので、ヨメも満足してくれるはずだ。

ところが、少し離れて釣っていると何やら騒がしい。
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ハッ、と近寄ると魔法のようにアブラコは消えていた。
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あんなサイズでも丸呑みなんですかね。

正直、かなり落ち込みました。
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それからは風が強まり、釣りができそうもない状況に。
あきらめ半分、風にのせて超遠投したところ、さっきより
いいサイズのアブが釣れてくれました。
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本日は、徹底的にスイミング。
アブもチカを鱈腹食べていたようです。

カモメは許してやることにします。

今回はキリンソウさんの夢日記風ということで…。

2008/11/02

人のウワサ

イカが釣りたい。
函館のような巨大マイカなんて贅沢は言わぬ。
マメイカで十分。
イヤ、マメイカが私は好きなんである。
あの控えめなアタリと繊細な戦略。
数はワサワサいるから待ち時間もない。

マメイカが釣れだしたというから私は行ったのである。
誰が言ったかといえば釣具屋のサイトを見たのである。
そんなの信じる方が悪いと言えば、そうなのである。
が、釣人は元来、いいところしか見ないのである。
釣りに行くまでは…。

結局、釣り場に着いたのが夜中の0:00、なのに
釣り人は港に溢れてたのである。
そして誰ひとり釣れてないのである。
よくあることである。

チビソイ釣っただけで何にもさせてもらえなかったのである。
なんともはや、煮え切らないのである。
このままじゃあ終われないのである。

2008/10/28

なぜに生かしきれなかったのか?

今度の休みは、イカに行くつもりでいたのに
風邪をひいてゴロゴロしてました。
気力だけは充実していたのですが、頭痛が…。

ぼんやりワールドシリーズを見ていると気になるニュースが。
どこぞの川が日本一短い川に認定されたとかなんとか、
まぁどうでもいいニュースなんですが、そこで意外な言葉を耳にしました。
今までは島牧村の川が日本一短かったらしい、とのこと。

それがコレです。

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初めは永豊に入る川かと思いましたが、アレはもっと長い川のはず。
どこにあるんでしょうか。
それにしても今まで「日本一」を売り物にしてこなかったのは
もったいない。

今年は「日本で二番目に短い川」の河口で海アメを狙ってみます。

2008/10/23

Imagined Life

仕事帰りにガマンならずに釣りに行く。
どうしても釣りたいというわけでもなく。
小一時間も釣ったところで時間切れ。
オレは何がしたいんだろうと自問するも海は冷たい。

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Low Barlow "Imagined Life"

2008/10/20

THE AUTUMN STORE PART 2

ひさしぶりの噴火湾でひさしぶりのフライで根魚狙い。
今回はkanaさんも一緒です。
前日夜から張り切ってソイ狙い、と思いましたが
港は干潮で干上がってしまったのでひと眠り。
ある意味、予想通りに寝過ごして朝4時。
それでも秋分を過ぎてひと月たつとまだまだ暗い。
あわてて先に行ったkanaさんを追うと、何やら暗闇で
ファイト中。
こりゃまたデカイです!
大ゾイにたまげてフライの威力を再確認。

前回好調だったカニをたくさん巻いてきましたが、なぜか
この日はカニ不調。
ホグバグが絶好調でした。
明るくなってからもそこそこソイが釣れます。

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さて、夜が明けてからはアブ狙い。
ただし、思っていた通りまだちょっと早いようです。
それでもkanaさんは魚を見られたし、
港では小アブとカニで戯れたので、
十分に楽しめました。
この季節の時間が止まったような感覚に
浸ることができたのが何より。

Field Miceの曲と景色がシンクロしてました。

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2008/10/12

静かな川

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恒例の浜益川鮭です。
今年の秋鮭漁はご存知のように記録的な不漁。
浜益川もその例にもれず、魚影は薄いようですが、
それはそれ、川ですから魚はそこそこいるだろうと
きわめて楽観的に訪れました。

現地は予想通りの雨。
天気予報を見る前から雨であることはみんな知ってます。
そして、爆風。
風はこの後さらに凶悪さを増して行きました。
それでもなんとかなるだろう、と。

まだ薄暗い川に出ると、周囲の釣人の喧騒とは裏腹に
川は静まり返っています。
これだけ魚の気配のない浜益川は初めて見ました。
しかたなしに沈めて引いていると、すぐに押さえ込まれる。
なかなかイカツイ顔をした雄でした。
私は雄鮭が好きです。
その不敵な面構えとドロドロした色彩。

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朝を過ぎるとさらに魚っ気は消え失せました。
仕方ないので投げ練。
試しに買ってみた『スカジットヘッド』の、超簡単に投げられることに
感心して、ピシャピシャシュパーンと遊んでいるうちに昼。
猛風に早上がりを決め、温泉で〆と。

2008/10/06

息抜き

実家のヨメさんを迎えに行くも、道路が混雑していて到着は昼過ぎ。
こりゃあ釣りはムリだな、とあきらめていたらmarunakaさんから
お誘いが。
時間の無いときだけにありがたきかな。

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太いアブは、50オーバーまで出ましたし

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カレイに

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こんなのまで釣れちゃいましたが

フライでかなり粘ってみたのに10mの水深には勝てず。
心残りです。

最近、忙しくて何かとバタバタしていただけに、のんびり船にゆられて
リフレッシュできました。

2008/10/05

キニナル

南下を予定していましたが、仕事のための1人勉強会に。
気にしていても、どうにもならん、と思いつつ気になる。

2008/10/01

キラーシャッド

突然、メールが来ました。
どうやら、このブログを見て私と気がついたようです。
メールの主は、大学時代の後輩。
学生の頃は、校舎が郊外だったこともあって、
学校が終わる頃に小樽や石狩に繰り出して
ソイを釣りにいったものでした。
その頃、よく一緒に行っていたのが彼。
懐かしく思い出すことはあっても、まさかまた会えるとも思わず
早速、釣りに行く約束をしました。
が、子供だ何だと予定が流れ、やっとこの日、
近所に釣りに行くことに。

学生時代の彼の輝かしい戦績として、
積丹に遊びに行ったキャンプで(当時としては)巨大なソイを
釣ったことが挙げられます。
ソイといえば30cmくらい、と思っていた私たちにとって
30cm半ばのソイは信じられない大きさに映りました。

あの頃、ソイの夜釣りアイテムとして絶大な信頼、というより
それしか使っていなかったのが
『キラーシャッド』
幅広で切れ目の入った、シャッドテールの、そして夜光と
アピール度満点のワームです。
普通のワームがほとんど手に入らなかった道内の釣具屋でも
キラーシャッドだけは置いてありましたから、それなりに需要が
あったんでしょう。

彼と釣りをするということで、なぜか手元にひと袋あった
ピンクのキラーシャッドで釣りをしてみることにしました。

この日はどこにいっても雨。
迷走の挙句、唯一、釣りができそうな小樽に着きます。
早速アタリがあって小さなソイ。
それからもポツポツと釣れてきます。
キラーシャッドがいいのか、小樽でもそれなりに釣れるものです。
昔の小樽は、それは信じられないくらいに釣れました。
ひと晩粘れば100匹も可能かというくらいに。
そんな話も今や昔話です。

この日は昔話に加えてアーティストとして活躍する彼の近況なんかの
なかなか面白い話が聞けました。
今度はアブ狙いに行く約束をして別れ、帰ってきたのが
1時過ぎ。
明日の仕事の心配をしながら寝る。

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2008/09/28

量産型チビカニ製作

天気も悪いし、二日酔いで体調もイマイチ。
というわけで、どこにもいかずカニをチマチマ巻き巻きしてました。

アブには#2くらいのフックに巻いたかなり大きなカニを
使っていたんですが(実際それで効果的だった)
今回の旅でソイには小さ目が効きそうだと感じました。
少し自分なりにアレンジして、とりあえずはこのパターンです。

フックは一般的なソルトフック(TMC811Sなんか)の#6
写真のフックはマルトのバーブレスです。
見た目よりかなり簡単。
ただ、オーバーボディのファーリーフォーム(ヘアーライン社)は
入手困難です。
今のところ、ここで買っていますが、送料が高くて。
アメリカから買うにしても、送料の方が高くついてしまいます。


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まずは、アンテナに光り物を。

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ハサミにハックルを取りつけます。これは、リングネックフェザントの
ネック。ちょうどハサミ模様なので。
まあ、それらしければなんでもいいです。

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重要なポイントになる輪ゴムをレッグとして。この輪ゴム、物によっては
チリチリしてたりするので、しっとり高品質なものを。
この大きさだと足は3対が限界です。
ブラスアイか、ボールアイをウエイトに。
キール形状にしたいので、アイとレッグは、フックの上側に取り付け。

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ファーリーフォームを甲羅型に切り抜きます。
このフォームはオープンセルのスポンジに「毛」が植えてあるもの。
とても柔らかく、吸水性があるのが面白い素材です。

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アイ側をスレッドで留めて、モノフィラでウィードガードを。
このままだとピラピラするので、ほんの少し接着剤をボディにつけてます。
モノフィラのアイは面倒なので、ラッカーのペイントアイ。

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輪ゴムはマーカーで着色できます。
キュートです。

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この間はカーブフォールと底ズル引きからのストップが効きました。
輪ゴムレッグの波動なのか、リトリーブが意外に効果的です。
イロモノフライ好きの皆様はぜひお試しを。

2008/09/24

チビカニ増産決定

さすがにこの日は釣りをする気になりません。
西風も轟々と吹き荒れ、ゆっくり休みます。

帰りに気になる港に寄ってみました。
噴火湾のソイは好調とのウワサ。
この2日間、南の海はかなり渋かったので、
このウワサが殊更気になりました。
4番タックルで、この港で実績のあったフライを通してみますが、
ちっともアタリません。
今までソイではあまりいい思いをしたことのなかったカニですが、
昨日のハチガラを思い出してご登場願います。
2投目くらいでハッキリしたアタリがきました。
4番の短めのロッドなら楽しさ倍増ですね。

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それからはポツポツといい型のソイが釣れてきます。
小さめのカニ、ソイにはいいみたい。
廃盤寸前のパターンでしたが、1軍昇格決定です。