2010/08/30

ハゼドン

前日夜はイカを追いかけ家族をなおざりにしてしまいました。
ちょっと気をつかって、ヨメに買い物にでも行くかと
打診しましたが、意外にも「ハゼ釣りがしたい」とのことで
最近、家で釣竿を振り回している息子を連れて出発。

確か、ヨメと知り合った頃に行った2度目の釣りがハゼ釣りで、
初心者でも釣れずに退屈することもなく、なかなかの選択と思ったものですが
「もっと大きくて引く魚が釣りたい。」と言われて
(まだヘタなのに)なんと贅沢な、と唖然とした思い出があります。

小樽の色内は混んでいたので、外れの岸壁に腰を据えます。
隣では、気の良さそうなお爺ちゃんが一人だけ、ポツポツ上げている様子。
ハゼは天ぷらにすると最高にウマイ魚ですが、
どうも私は小樽の魚を食べる気になれません。
処理場からの排水の匂いだと思いますが、特に色内は…。

カレイの投げ釣りで鍛えた技を駆使するまでもなく、着水と同時に
入れ食いです。
しかも大きい。
息子は大喜びか、と思いましたが、バーチャルのごっこ遊びと違って
ほんとの釣りはたいして楽しくないようです。
ただ、釣れた魚に興味をもって、バケツの中から手で掴むようになりました。

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そこで、後ろで待ち構えているカモメ軍団の元へ。

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それからは、ハゼを掴んでは投げ、掴んでは投げと大盤振る舞いです。
カモメも息子もすっかり喜び、次々とハゼが犠牲になるのがちょっと可哀そうなので
唐突にオールリリース。

ヨメが、出産以来初となる釣りを楽しめたようなので、これはこれで良かったなぁと。
どこか近場に水が綺麗でハゼがそこそこ釣れるような場所があるといいんですが。

2010/08/29

どこにいるのかいないのか

室蘭でマイカ好調、との記事に乗せられ
行ってきました。

夕方現地に着くと、何やらたくさんの人が。
これは噂は本当か、と期待しちゃいましたが
近づいてみると、何だかあまり本気じゃない皆さんの
夕涼みといった印象で不安が募ります。
そして、案の定、イカの姿なんてどこにも見当たりませんでした。
狙っている人は、確かにいましたが…。

渋いガヤを狙って、チマチマ楽しめたのが唯一の救い。
イカはタイミングが難しい、というのが
いつもの結論。

2010/08/23

街の川

何やかにやで忙しいような、日々。その気になれば
時間は作れるんでしょうが、暑くてその気力も
沸いてきません。

夕方、ポッカリ時間が空いたので、2時間ほど
川に涼みに出ることにします。
昨年通った市内の岩魚渓か迷いましたが、なんとなく
街を流れる川の上流に行ってみることにしました。
子供の頃は、チャリを漕ぎ漕ぎ出かけて、ウグイを
釣って楽しませてもらった川です。
毎年放流されているようですが、ヤマメは解禁前に根こそぎだとか
そんな話が聞こえてくるもので、すっかり足が遠のいてました。

両面護岸、段々の堰堤と、ロケーションは最高、に気持ちを
盛り下げてくれます。
早速、数々の修羅場をくぐり抜けたチビヤマメが飛び出しますが、
まずかかりません。
先日の山で育ったウブなヤマメとは違います。
実は、大き目のフライで虹鱒でも釣れないかと内心期待してきたんですが
護岸でポイントも少なく、期待薄のようです。

そのうち、ピリピリ小気味よい引きで、下流に突進する魚がかかりました。
ちょっとドキドキして寄せてみると、綺麗な虹鱒でした。
わずかに放流の面影はありますが、だいぶ川に馴染みつつあるようです。
よくぞ今まで生き残ってくれたもんだと感心しつつ、
多分、この厳しい環境の中で生き抜きながら、大勢の同期生が抜き去られる様を
見てきたんだろうと思うとなんだか哀れな気も。
他にも違うサイズの虹鱒を釣り上げ、何とか生き残っていることを
確認しました。

もっとのんびりした暮らしを送らせてやりたい気がするのは
自分を投影してるのかな、などと思いつつ、
置きチャリでずいぶん早くなった夕暮れの中を戻ります。
時間がない時のチョイ釣りに、チャリはお勧めかも。

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2010/08/17

パーク&ライド釣行は、ちょっと失敗

せっかく自転車を持って行ったのに、どうも雨に祟られ続け、
盆休みも最終日。
意地になって、自転車積んで出かけます。
といっても、ヨメの実家から10分も走らないところにある川。
小さな川ですが、今回の豪雨を免れ、釣りになりそうなところは
ここしかありません。


多分、普段はこの半分くらいの流れ。

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初めて訪れるので、何が釣れるのかわかりませんが、多分、ヤマメでしょう。
入渓地点から少し車で走って、自転車を置いときます。
1時間ほど釣るつもりならいい距離と判断。
釣り始めると、あちこちからヤマメが顔を出します。
水量が多いせいか、イワナのようにゆっくり出てきて、パックリ咥えて
戻る様子が新鮮です。
まあまあのサイズも顔を出し、2番のショートロッドなら
なんだか楽しい釣りです。

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楽しい楽しいと上っていくと、異変に気がつきます。
1時間コースと思っていたはずが、3時間近く、自転車に巡り合えません。
周囲の風景も、山際が迫ってきて見慣れない感じ。
仕方なく、藪をこいで脱渓。
とぼとぼと林道を歩くと、いました。

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途中、中州を挟んで川筋が2本に分かれていたのですが、どうやらそこで
右に行くべきところを左に行ってしまったようです。
ここからは、自転車にまたがり、下り坂をあっという間に車まで到着しました。
大成功、とまでは言えない何かが喉元にひっかかったまま自転車を収納。

前から気になっていたお隣の川にも行ってみます。

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かなり上流なので、当然岩魚だろうと思っていたら、ここもヤマメでした。

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こちらも人の痕跡なく、ポコポコ出てきます。
風のスキマに獣臭がチラチラ漂ってきたので撤収。
人とかち合うのが嫌で、ヤマメ川には、ずっと行ってませんでしたが、
天気のおかげで快適な釣りができました。

それにしてもヨメ実家の周囲20分圏内には、いい川が目白押しです。
今まで全く見向きもしなかったのをちょっと後悔してます。

2010/08/16

おBONG

盆休みは、ヨメの実家で釣り三昧、との目論みは、またしても豪雨に
してやられ、濁々のミソスープが溢れんばかりに
押し寄せているのをを眺めながら奔走。

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とりあえず、天気は晴れ。

どうにか釣りになりそうな川を見つけ、
1日目は、黄色い川で黄色い岩魚と遊び。

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2日目は、またしても雨。

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ジトジト降る中、白い川で白い岩魚と遊び。

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人の浸入を拒むが如く。

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悪天候が続いたせいか、全く人の痕跡が無く、
なんだか時間が止まったような釣りでした。

2010/08/07

渚滑川

釣りキチだった子供の頃、夏休みに渚滑川まで
キャンプ旅行に連れて行ってもらうのが何よりの楽しみでした。
なにせ、近所の川ではウグイやドジョウやカジカがメインターゲットでしたが
そこまで行けば、ウグイなんて釣れません。
虹鱒やオショロコマばかり釣れるなんて夢のようです。
あまりに楽しみだったので、出発前日は深夜まで眠れず苦しんだものです。

初めてオショロコマを釣った時のことを鮮明に覚えています。
支流の落ち込みに14番くらいのライトケイヒルのパラシュートを落として
じっと見つめていると、水面の下でキラキラと魚が反転していくのが見えます。
どうしても喰わずにやきもきしていると、ついに毛鉤が沈んでしまいました。
ところが、その瞬間、魚が水面近くを反転していくのが目に入り、
反射的に合わせてみると、小さなオショロコマ。
初めて見る朱点にしばらく見入っていたはずです。
ルアーにフライに餌釣りと三刀流の小学生に、たいした魚は
釣れませんでしたが、そんなことよりそこで釣りができるということが
大切でした。

大学生の頃も、夏毎に釣り好きの友人と訪れていました。
そんな折、ついに渚滑川にC&R区間ができます。
これは、スゴイ事になった、と嬉しく思いながら、
聞こえてくる話だと、全国から大変な数の人が押し寄せているとか。
昔から好きだった近所の幼馴染の女の子が、
突如アイドルになっちゃったみたいな(そんな経験ないけどね)
そんな寂しさもあって、すっかり足が遠のいてこれまでに至ります。

去年、なんとなく思い立ってまた渚滑川に行こうと準備までしていたんですが
雨による増水で文字通りお流れに。
今年はどうしようかな、と思っていたところ、職場の釣り仲間から
お誘いがありました。
聞けば、毎年、渚滑川に釣りキャンプに行っているとのこと。
願ったり、叶ったりとはこのことです。

このところは週末の雨で、しばらく釣りができないほど川は濁っていた様子。
心配しましたが、ギリギリ濁りはとれてきたようです。
朝、暗いうちに川辺に立つと、笹濁り程度。ドライでもいけるかも。

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嬉しい事に、久しぶりの渚滑川は、記憶の中の渚滑川そのものでした。
濁りがとれたとはいえ、水は轟々流れ、遡行するのもひと苦労。

おまけに水温が低いせいか、ドライへの出はパッとせず、ちびにじが少し。
しかたなしにウェットに変えてみます。
いい感じの淵で、ほぼ真下に投げ、沈み込む波にラインをまかせて
スリットに毛鉤が吸い込まれていくと、グッとラインが押さえこまれました。
ちょっと手こずったので期待した通り、太くていいルックスの虹鱒。

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陽が昇り、川面に差し込んでくると
ドライにも反応するようになってきました。
ただ、一度出た魚は二度出ることなく、スレているのか
活性が低いのか。
夕方もライズは一切なく、なんとなくパターンを見つけられないまま
一日が終わります。

二日目も朝は、反応薄く、前日で満足していた私は
後の二人の釣りを眺めながら川歩き。

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道路に囲まれている川原にも、しっかり足跡があるので要注意。
この時期は、逆に民家近くの方が危ないという話です。

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そのうち、同行した2人もそれぞれいい型の魚を手にしたとの
電話が入りました。
ちょうどいいタイミングで川を上がり、帰路につきます。
帰りの車中、釣り仲間が釣った魚の話で盛り上がってるのを聞きながらウトウトしていると、
なんということはなしに、良かった良かったと思えてきて、
これからあと何回くらい、訪れることができるのかな、
と考えていました。

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2010/08/04

流れ

1日、子守りを仰せつかりました。
どこに行こうか考えます。

そういえば先日、函館に転勤した友人に会おうと連絡しましたが
殺人的な多忙につき、土日もろくに休めないとのこと。
噂には聞いていましたが、それ以上の様子です。
電話口で友人の声を聞いていたら、学生の頃、
夏休み、彼と一緒に市内のキャンプ場で管理人のアルバイトをやっていた事を
思い出しました。
アルバイト、といいながら、場内を掃除したり、薪を割ったりと
きわめてまったりとしたもので、時間だけはたくさんあった学生の
いいヒマつぶしにもなりました。
あの頃は、携帯も無かったので夜は何をするでもなく、薪をナイフで削って
食器を作ったりしてた気がします。
そんな贅沢な時間が使えた頃は、遥か遠い昔になり。
なんとなく見に行ってみることにしました。

虫取り道具を持って、子供を連れて出発。
家からは15分もかかりません。



小さな川に着くと、早速ブヨの大群がお出迎え。
それを狙ってか、大きなヤンマも飛び交います。
昔のウデは、まだ鈍っていることなく、すぐにヤンマを虫取り網で
捕まえて虫かごに入れてやりました。

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少し歩いてキャンプ場に向かっていくと、崩れかけた橋。
その向こうにほんの少し昔、キャンプ場があって、立派な管理棟や常設のテントが
並んでいたはずなんです。
あれからどれだけ、水はこの橋の下を流れていったんでしょうか。

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2010/08/02

スイッチ

朝、目が覚めた時から何やらおどろおどろしい天候です。
ブォブォザッザ、突風が吹き、それがまた生温い。
さらに雲は厚く垂れ込めて夜明けがいつまでたっても来ません。

夜中にまた雨が降ったらしく、昨日より増水している川もあります。
なんとか、水が落ち着いている川にたどりつく。

週末の悪天候で釣りに来る酔狂な奴は私しかいません。
貸切の上に川原に砂に人間のものもも獣のものも足跡は無く、
適度な水量と相まって釣れないわけがありません。
が、釣れません。

3時間ほど川を歩きましたが、朝イチ、チビが冷やかしに来て以来は
信じられないくらいの生命感の無さ。
下流の鉄板ポイントも音沙汰なし。
今までここに来て、こんなことは経験が無く戸惑います。
浮かべても沈めてもまるでダメ。
ついにあきらめ、岩魚を釣りに別の川へ。

熊度数90を超える奥地は、さらに不気味な気配を増し、
川へ降りる小道では、大きなマムシが鎌首をもたげて威嚇してきました。

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川ばかり見てたから危うく踏むところだった…。

それでも、川は綺麗な水をたたえていたので期待したのですが
信じ難いことに、ここでも生命感ゼロ。
前回は、ひとつのフライに何匹もとびついてきたのに。
さらに空が暗くなって、背後の圧迫感に耐えられなくなったので撤退。

昼で上がる予定だったので、最後のチャンスとまた朝の川に戻ります。
ポイントを丁寧に探るのをやめて、半沈デカマドラーで叩きながら
釣り下ると、水面を突き破って半身飛び出しました。

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ちょうど、それまで重かった空気が、雨が降り出して冷たく軽くなってきた頃。
不思議なことにそれからはポイントごとに40cm前後のいい魚が飛び出してきます。
妙なこともあるもんだ、と思いながらも時間になったので
引き返します。
往路はウンスン何事もなかったポイントを、復路でもう一度探ってみると
これが次々と出てくるんです。

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思うに、重い空気が鱒の気分も気だるくさせていたのではないでしょうか。
この日の午後は久しぶりに冷たく気持ちのいい空気が戻ってきました。
まぁ、本当の事は鱒に聞いてみないとわかりません。

久しぶりの川での釣りに私の淡水スイッチも入りました。

2010/08/01

函館にでも遊びに行こうと一家で出かけることにしました。
今年転勤した友人にも会いたいし、夜は釣り仲間で飲み会でも、
と目論みましたが、今週になって息子が風邪気味なので
泊まりは見送り。
残念ながら日帰りです。

早朝、ヨメの実家近くで遊ぼうと川覗きの旅に出ますが
前日の豪雨で散々たる有様。
轟々濁々、赤茶色の水を抱えてすごんできます。
どうしたもんかと徘徊し、やっとたどりついたのが、ヨメの実家の
裏を流れる川、というか水路。
護岸に堰堤で普段は入る気がしませんが、釣りができるのは
ここしか無さそうですから、選択の余地なく準備。
それでも、適度な増水と濁りがいいのかポンポンと魚は
顔を出してくれます。

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そこそこ楽しんで、函館へ。
子供を初めて連れてきましたが、なかなか子連れで
楽しめるところもなく、電車を見せたり、ヤキトリを食べさせたり
そんな感じで早めに帰宅。
もう少し歩けるようにならないとキビシイ。

帰ってきてから、また裏川へ。
熊度数が低いので、暗くなっても大丈夫。
意外なことにいい型のヤマメも出てくれました。

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人も川も見た目で判断できません。