2006/04/29

突然思いたって

GWは、雑用多々あるため、のんびりどこかへ、
というわけにはいきそうもありません。

やれやれ、と思っていたら
なんだか突然思いたち、
夜10:00から釣りに行ってきました。

釣り場に着いたのが12:00近く。
濁り潮で見るからに渋そうな状況です。
かなりガッカリ。

色々試しましたが反応なく、
仕方無しにカルティバのリングキックテイルと極小ジグヘッド
で、底ベタ超スローズル引き。
一番キライなパターンにするとアタリがでました。
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サイズもコンディションもまあまあですが
もっとテンポよく釣れないと飽きてきます。
魚の気配はあるのはわかるんですが、
とにかく渋い印象です。

それからは場所移動しました。
ポツポツ釣れましたが、チビスケばかり。

明るくなってきたので、アブでも、と
遠投すると、馴染みのないアタリ。
なんか違うな、と寄せてみると
親戚のホッケでした。
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春になったせいか、灯りの周りにウミタナゴが集まっていました。
今度はこれを釣ってみようと企んでいます。

2006/04/28

オモチャ

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なんとなく中古屋に行ってきました。

今まで、ルアーは、ほとんどチェックしていませんでしたが
結構な数が並んでいます。
じっくり見てみると、中古、というより売れ残ったものを
箱から出して並べてあるようです。
あちらの小売店の不良在庫、とでもいいましょうか。
道内では、ほとんど使い道のなさそうなバスルアーが
ほとんど。
一体、誰が買うんだろう、と思いながらも
よくよく見てみると、30個に1個くらいは
意外にも使えそうなのが混じっています。
定価では買う気がしませんが、
なんとなく、宝探し気分も手伝って
いくつか買ってしまいました。

いつ、どんな時に使うかは、全くの未定。

2006/04/24

4/23 函館記録会

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朝は、なんとか5時半に起きましたが
典型的な二日酔い症状。
苦しい。
あんなに飲み過ぎないようにしようと
思ってたのに…(飲み始める5分前までは)

やっと会場の『緑の島』までたどりつきました。
それにしても、函館、朝の静かな時間に見ると
情緒のある街並みです。

競技が始まった時には、めまいを起こして
台から落ちるかも、と不安になりましたが
そのうちどうにか二日酔いも治まってきました。
競技数も少ないので、のんびりと進行。
天気も上々で、久しぶりの陽射しが気持ちいい。

朝一番は無風でしたが、後半は最高の風。
みなさん気持ち良く投げられたのではないでしょうか。
今回初挑戦のダブルハンドが、ボチボチ飛んでくれたのが
一番の成果かな。
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・・・写真提供:koba氏

大会終了後、少しだけ観光。
今はまだ観光客も少なく、静かな街の景色を楽しみました。
今度は、ゆっくりと街を見に来てみたいですね。
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まだ肌寒い中、会の運営をしてくださった函館のみなさん、
ありがとうございました。

2006/04/23

函館道中記

函館でのキャスティング記録会に出るために
朝7時に札幌を出発。

夕方までに函館に着いて
晩飯を適当に食べて、それから友人たちと「少し」飲もうか、
という前日の予定。

途中、何箇所か港に立ち寄ってみました。
ことごとく、ツントンなしです。
太平洋側は、まだまだシーズンには早いようです。
釣り好きと思われる警官の方が港で
「今年は、魚の寄りつきが遅れてる。」
と教えてくれました。
もしかすると不審人物と思われたのか。

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唯一の釣果
クリガニ。釣れた時には、しっかりくわえてました。

夜は、宿の近くで寿司を食べる。
おいしい。そして安いです。
それから移動。
少しだけ飲んで、早めに宿に戻って寝て、そして明日に備える
という予定でしたが、
たくさん飲んで、長々と語って、夜中の2時近くに宿に戻って、
何の用意もせずに布団に倒れて、
そして寝てしまいました。

2006/04/22

出発準備完了

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かなりひさしぶりに練習もした。
道具は半年ぶりくらいに整理した。

明日の朝は函館に向けて出発です。
つりもしたいけれど、時間があるかな…?

今回は天気も良さそうだし、のんびり行くことにします。

2006/04/19

Royksopp : The Understanding

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Royksopp2枚目のアルバム。

1枚目の"Melody A.M."は
「ローファイ・エレクトロニカ」
といった趣が気に入っていたので、
それっぽさを期待して聴いてみました。
が、全然ポップ。
1枚目は白黒、こちらはカラーです。

悪くはないんだけど、なんとなく期待したものと
微妙にずらされている感がしないでもなく。

今までのPVはオフィシャルサイトで全部見られます。
RoyksoppのPVは、どれもいいですね。
1枚目 "Poor Leno" "Remind Me" も良かったですが
2枚目からの "Only This Moment" "What Else is There?"
も、ビデオ見ながら聴くと良さ気に聴こえてきます。

エレクトロニカ系のPVは、なぜかよく作られているものが多い…。
これは、
・ジャンル的にもディレクターが実験的なものを作りやすい。
・打ち込みなんだから、プレイヤーを延々と映したところでしょうもない。
といったところに理由を求められる、
のかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

2006/04/17

4月16日島牧

前日は、魚の気配のないまま終わってしまいガッカリ。
しかも、長年愛用の「磯ダモ」を忘れてきたらしく
これまたがつかり。

仕方なく
「明日は5:00に起きて釣るぞ~」(空元気)
と車で寝る(本当はグッタリ)
が、夜中にこの季節の風物詩「爆風やませ」が
吹き荒れる。
「このまま車、倒れるんじゃないか!?」
と、ありえない不安におびえウトウトしては目覚め…。
結局建物の陰に移動して寝るが落ち着かない眠り。

目が覚めるとなんと11:00。
風は治まってきたが、今度は雨が。

ヤル気が出ないまま、カツ丼たべたべ昼も過ぎ。
それでもここまで来たんだから、と
1回のチャンスに賭ける事にする。
もう、アメマスです。
それしかありません。

得意のポイントに立つが、風で竿が立てられない。
2時間が限度かな、と自分に言い聞かせて
根回りを叩くが、反応なし。
反応はないけれど、絶対魚がいる確信はある。理由は謎。
フライが合っていないのか?
潮の流れでラインが根を巻き込むように迂回し流される。
フライが根の真上でターンした時、グッと押さえ込まれ。

50㎝切るくらい。
大きくないけれど、なんだか嬉しい魚でした。

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この後は立っていられないくらいの強風。
たった2時間ほどの釣りでしたが、撤収。

片側の唇がないのは以前リリースされたからでしょう。
多少ダメージが残ったとしても、
リリースしてくれた釣り人に感謝です。
もしこの魚がいなかったら、なんとお寒い釣行になったことか。

2006/04/16

4月15日島牧

遠出はしないつもりでしたが、
ひさしぶりにあったかくなりそうなので
島牧に行くことにしました。

昼過ぎに到着。
今日は、岩場でサクラ探索をしようと考え
あちこち眺めてみることに。
風は南で、海はこれ以上ないくらい穏やかです。

ホッケは、まだまだこれからでしょうか。
ウキ釣りの人はたくさんいますが、ポツンポツンといった
ローペース。
鱒の気配もなし。
サカナがいれば、気配はあるものですが…。
結局、あちこち眺めてきただけで
暗くなってしまいました。

夜は、港のソイを狙って、これまた転々と流浪の旅にでましたが
こちらはどうしたもんでしょう。
最後はテトラに乗って粘りましたが
ツントン無しです。
最後の最後に結構いい魚をバラして
あきらめました。

3月までは、どこにいってもソイが釣れましたが
最近は、魚の気配が薄いように思います。
ベイトが少ないのか、産卵の関係なのか
気になるところです。

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2006/04/14

焦りを感じつつ

昨日、kobaさんからの電話で急に焦り始めた。
最近は、釣りに偏りすぎてたから…。

ということで、夕方行ってきました。
海ではそれなりに振り込んだきた両手投げ、
飛距離はどんなものなのか?

期待と不安を胸に投げてみる。
すると
「シンキングラインとフローティングラインは違う…。」
という当たり前の事に改めて気がつきました。
タイミングが取れずに、ラインのベリーがダラッと下がります。
これは、ヘッドの長さも関係しているのかな。
慣れてくると、そこそこ飛んでくれましたが
はっきり言ってまだまだです。

何より、バックが綺麗に出てくれません。
これ致命的。
それにすべての面において精度が低い。
海では結構いい気分だったのに…。

ガッカリしつつ、久しぶりに思いっ切り投げて
スッキリするという複雑な気分で帰ってきました。

2006/04/13

再生工場②

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ファイティングバットをつけるには、
グリップから下の余分が少し短いので
必要な分を延長することにしました。

こんな時のためにとっておいたガラクタ竿から、ちょうど合うものを
選んで、ただつなぐだけ。
意外に力がかかる部分なので、しっかりと接着しました。

あとは、リールシートを入れて、バットをつけるだけですが
ガイドをつけるまでは邪魔になるので放っておきます。

小さな作業にも思いのほか、手間も時間もかかるもの。
作業完了はいつになるのか?

2006/04/12

辛唐バカ一代

ついにきました。
レッチリ新盤からの第1弾
"Dani California"のPV

プレスリー、ビートルズ、プリンス、ボウイ、T-REX
ヴァン・ヘイレン、ピストルズ、ミスフィッツ、
そしてニルヴァーナ
元ネタは、そんなくらいしかわかりませんでしたが…。

それにしてもバカ過ぎます。
そして安っぽい。
これだけのビッグバンドにして、このバカ安感。
かっこいい。
映像の強烈さにイマイチ曲のイメージが薄い気がしますが。

日本人としては「ダニ」って言葉が気になります。
これはやっぱり'By The Way'の歌詞
"Dani the girl is singing songs to me beneath the marquee..."
に出てきた女の子なんでしょうか。

春遠からざるなりや?

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四月も半ばにさしかかろうかというのに、
なんとも肌寒い日が続きます。
写真は、日曜の雷電海岸。
海を見ても、まだまだ冬の顔です。

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足元には春が来てるのにねえ。


2006/04/10

早寝早起き

本当は、夜のソイ釣りをメインに考えて来たのに
ついつい熱くなって昼寝をしないで釣ってしまいました。

3時に道の駅でおさげさんと待ち合わせ。
しかし、風は無情の北風。
波は1.5mほどでソコソコですが、
どこで釣るか悩みます。
本当は岩場開拓が目的だったのですが…。

結局は安全第一、漁港です。
明るいうちに風裏を探して入ってみます。
なんとも潮が弱いせいか、釣れる気がしません。

と、茶色いサカナが追ってきます。
ホッケ…釣りたい…。
カルティバのリングキックテイルに3gジグヘッド装着。
1投目から釣れました。
30チョイですが青くてピョロッとしてます。
しかし、ホッケ、いい引きです。侮れませんね。
2匹釣れたところで暗くなる…。

暗くなるとホッケは終わってソイ。25㎝くらいです。
それからまたすぐにソイ。同サイズ。
1匹バラした後に…パッタリ止まります。

おさげさんはアタリがあるけれど乗らない、ということで
隣の港へ。
さすがに前日3時間睡眠だと疲れてきました。
腰を下ろして、座りモードで28㎝ソイ。
ガルプエビワッキーにて。
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その直後、おさげさんに第1号が釣れました。
ホッとしたら意識不明に。(おさげさんゴメンなさい…)

9:00くらいに寝て、目が覚めたら3:00。
夜釣りなのにメチャメチャ早寝でした…。
おさげさんは、なんとまだ戻っていません。
こんなに長い時間…と心配になりましたが
見に行ってみるとキッチリ釣っておられました。
この渋い中でさすがです。

今回は、昼も夜も季節はずれの北風に苦しめられてしまいました。
そんな中で、おさげさんの釣り方、じっくりと見せていただきました。
今度は私も「おさげテク」自分なりにアレンジして
実践してみようと企んでます。
結果はまた後ほど。

2006/04/09

面倒ゴトゴト

釣りに行く、という時にいつも苦しいのは、
えらく準備の面倒なこと。

一種類のサカナ相手に特定の釣り方しかしない、というならまだしも
あれもこれもと考えると、道具選びも迷いつつ、欲ばかりがふくらんで
結果として車に何往復もして荷物を積むはめになります。
途中でうんざり。
積み込み作業の途中で、またさらに必要なものを思い出したり。

忘れ物の恐怖におびえつつ
準備完了。

車に乗って出発してしまえば、
もうあとは開放感でいっぱいです。
これほど「自由」を感じる時間も少ないのでは。

全く同じ事をロシアの探検家アルセニーエフが言ってました。

さて、積み込みも終わったし、出発です。
何の曲を聴きながら行くかな…。

そうきたか…

前日の予報では、昼間は南東、
夜から北西の風に変わる。
その北西の風も1~2m程度、ということで
なんとかなるだろうと行ってきました。
が、今までの経験からいけば、釣りをするのに
都合が悪い予報は必ず早まる、という法則が成り立っていましたから
天気予報への信用は半分、といったところ。

18番到着が7:30くらい。
早速、つりをしているミチロウさん(笑)と会いました。
少し前にアメマスが釣れたとのこと。
そして、隣のルアーマンは桜を咲かしたそうです。
でも、なんだかもう釣っているみんなの周辺にヒマそうなオーラが漂っています。
遅かったか…。

期待と不安半分で釣りを始めましたが
アタリもありません。
気がつくと、隣で釣っていたのはスーパー借り物キャスターの
T葉さんでした。
聞いてみると、朝には浜で70オーバーが上がったらしい。
遅かったか…。
ちなみにT葉さんは、アタリ1回らしい…。

その後、昼前から無情の北風が。
いくらなんでも早過ぎます。
そして風は1mどころか4~5mはありそう。
時間も強さも、どっちも嘘かよ天気予報。
パンを落とせば、必ずジャムを塗ったほうが
下になるっていうアレですね。
そうきたか。

その後、強い向かい風に誰もフライを振らなくなった
海岸で、T葉さんとムキになって投げ続けましたが
何も起こらず。
しかし、隣で釣っていた初心者風のルアーの人には桜連発。
なぜ?

フライDE桜は苦しいなあ…。

2006/04/07

長年の懸案を処理する

もうずいぶん昔に作った竿。
たしか、学生の頃です。
スペックは#6・7で、ノリエのウェルナーのブランクでした。
あんまり気に入ってなかったので、長い間放置。
気の毒なので、リビルドしようと思いました。
と、そう思いついたのが数年前。
リールシートを外したまま、これまた長い間放置。

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しかし、一念発起、今日から作業します。
と宣言しないと二度と触らなくなりそうなので。

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とりあえずは、
・ガイドをスパイン面に取りつける。(今までは90度の位置)
・リールシートを替えて、EXパッドを取りつける。

できあがったら、コイ釣り用にしようと思ってます。

ミッキー吉野

すっかり気に入ったソルト風ゾンカー。
バリエーションを巻いて、カラーでローテーションを
回していくのを基本戦法にしてみようと思います。

ミッキーフィンを最初に島牧で使い始めたのは
西山徹さんだったと思います。
そのまま使っても面白くないので、ゾンカーにしてみました。

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ミッキーフィンは、あの巻きの薄さが効いてる気もしますから
色だけ同じにしても意味ないかもしれません…。

2006/04/06

Coldplay : Parachutes

去年1番売れたアルバムは、なんとColdplayの『X&Y』らしい

1stアルバムのParachutesを聴いている時には、
そんなビッグバンドになるとは思いもしませんでした。
もっと、ささやか~なイメージだったんですが。
特にタイトル曲の『Parachutes』
45秒しかないので、試聴でも全部聞けちゃいます。
視聴・PV

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シンプルなギターバンド→ドドンとビッグに
というと、U2とダブって見えるのは私だけでしょうか。

2006/04/05

忘れた頃に

すっかり風邪なんてひかないものと
ここ2、3年思っていました。
野球やらトレーニングやら仕事が忙しいやら
で適度な運動と緊張感があったのがよかったのか。

年度末の忙しいのをやっと乗り越えたと思ったら
風邪ひいてしまいました。
久しぶりに熱が出た苦しさを味わい、
運動不足だったかも、と反省しながら寝込む。
なんとか回復傾向。

2006/04/03

Lord Of The Rings ~2

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これだけ広い世界、世代に色々な読み方をされている本も少ない。
映画を見て思ったのは、まっとうなアドベンチャー物、という解釈。
もしかすると、これが世間一般の読まれ方なのか?と
今になって気がついた次第。
考えてみたら、アメリカで人気あります。



私の読み方は、擬似神話。そして歴史物。それと旅行記。

 子どもの頃から筋金入りの「神話・伝説オタク」としては
『指輪物語』との出会いは衝撃的だった。
トールキンは、その筋の研究者だから、腕の確かな職人の技。
北欧の神話、アイスランドのサガ、イングランドの伝説などから
オイシイ味を損なわずにうまく取り入れている。
(たまに言われているようなアイルランドのケルト神話は影響薄い気も)

彼の巧みさは、神話や伝説特有の不条理さ(現代から見ると脈略不明)を残しつつ、
物語の歴史の中に系統立てて組み入れた所。
輪郭はザクザク荒削りであるのにディテールにも異常なほど凝っている。
相反する要素を同時に満たしているのは、この物語以外ありえません。
細部に凝る、といっても作者が意図したものではなく、
ただ彼はそうせずにいられなかったのだと思いますが。

もともと彼は自分の考えた言語(エルフ語)のバックボーンとして
この物語とその周辺について書き始めたというのは有名な話。
「はじめに言葉ありき」だったであろうこの物語は
最終的に様々な読み方を与えてくれる多様な側面を持つようになる。


神話として

この物語に断片的に顔を覗かせる
「中つ国の創世」「モルゴス」「ヌメノールとサウロン」
といったエピソードも、『シルマリルの物語』を読むと
本編に並行して書かれていった様子がわかる。
単なる辻褄合わせの説明ではなく、どれも独立して読むことができる作品として成り立っている。
むしろ、細部を見ると本編と噛み合わない部分もあちらこちら見受けられるのは
途中で終わってしまったからか、それとも書きながら変わり続けていったからなのか?


歴史物として

歴史と言っても、ファンタジーとして書かれているから事実ではないのは当たり前。
それなのに、妙なリアリティが感じられるのは、
サガに代表されるヨーロッパの伝承に精通している作者ならでは。
実際、読んでいると
「これはあの話だね。」
とピンとくる場面はたくさんある。
本編に全く関係ない人物にもそれなりの存在感が与えられている。
『三国志』の面白さと通じるものがあるかもしれない。


旅行記として。

旅行記としての魅力は、地味ながら大きいように思う。
ホビット庄に始まり、モルドールに至る旅の道程。
これも架空のものに過ぎないが
朝の空気感や、食事の様子、森の夜の描写など、
この辺りの描き方は、チェーホフばりに鮮やかだ。
トールキン自筆の地図を見ながら旅の道程をたどっていくのは
なんともいえず楽しい。
天沢退二郎氏が、自分の作品の地図を指して
「なんかうそくさい…。なかなかトールキンの地図のようにホントっぽくならない。」
といった主旨のことを言っていたけれど
ここにも、彼にしか出来ない
「架空の中のリアリティ」が表されている。

どちらかというと書斎や図書館が似合いそうな
トールキンが、バックパッカーや釣り人だったとは
考えられない。
やはり、こういった場面の描写は、トールキンの従軍体験(第一次大戦)が
反映されているのかもしれない。
その体験は、この物語の中で形を変えて何度も何度も
語られているように思う。

特に、「絶対的な力・権力への嫌悪と渇望」
この物語を書き始めた時にはそれほど意図していなかった
このテーマが、次第に物語の縦糸へと浮かび上がってきた過程には、
執筆の途中で第二次大戦が始まったこと、
それによって、以前の体験が呼び覚まされたことが
あるはずだ。



トールキンのディズニー嫌いは有名な話。
彼はどんなことがあっても自分の作品が「ディズニー映画」に
なることだけは許さなかったらしい(当たり前だけど)。
今、彼の親友でもあったルイスの『ナルニア国物語』が
ディズニー(といっても実写だけど)の映画になったのを
二人はどう思ってるんでしょうか?

2006/04/02

Lord Of The Rings ~1

テレビで放送されて『王の帰還』
をぼんやりと見てました。
初めは絶対に見ないつもりだったんですが、
これで結局三部作を見たことになります。

賛否両論あるのはわかる。

【賛】
・作り込みが細かい。
  確かに道具や場面は細かく作ってあります。マニアの域です。
・フロド役はハマリ役
・Gollumn(ゴクリ)ってこんな奴だったんだ、と初めて納得させる外見。
  

【否】
・オークがグロい。見ていて不快。
・ストーリーが違う。
・アメリカンな感じ。
  監督はニュージーランド人だけど、やっぱりハリウッド製
・アルウェン=リブ・タイラーはちょっと。
  それなら父親のエルロンド=スティーブン・タイラーにしてほしい。

まあ、これはこれでこういうものなんでしょう。

2006/04/01

がつかり

せっかく久しぶりに遠出しようと張り切っていたのに
この時期には珍しい北西の風が入ってしまって
サクラ咲かせましょうの旅は中止。
がっかりです。

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猫は寒けりゃ寝てるだけでいいからなあ。