2007/10/29

野生の掟

久しぶりに噴火湾に行ってきました。
フライdeアブ、昨年は、暗中模索の連続でしたが
今年は、どうにかフォームができてきました。
前半は苦戦しましたが、潮が動き始める時間帯は
反応とてもよく、十分楽しめました。

ところで、同行のNさんがウグイを釣りあげると
後ろから切ない声が。
振り返ると2匹の子猫がじっと待っています。
その2匹に不釣合いなくらい大きく太ったそのウグイを
私が差し出すと、2匹のうち身体の大きな奴が
「バリバリ」
と音を立ててウグイを締め、ガニマタでヨタヨタと
運んでいきました。
子猫と思っていましたが、よく見ると眼光鋭く骨格たくましい
将来のボス候補生です。
あっというまにデカウグイを7割方平らげてしまいました。
もう1匹のかよわい子猫は、余り物を楚々と食べる。
野生です。
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夜も結局ソイやトップガヤを釣る。
前日まで仕事がキツかっただけに、
なおさら釣りって楽しいなあとホクホクしました。
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2007/10/28

ミカンいろ

仕事を終えると、すでに日が落ち、街は薄暮。
ところが、信号待ちの間に沈んだ太陽からの照り返しが
空をミカン色に染めました。

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2007/10/26

イカンソク

豆イカ釣れだした、との情報を聞いて
行ってきました。
仕事を早めに切り上げ、そのまま釣り場へ。
疲れているはずなのに、妙にテンション上がります。

明るいうちに港に着くと、誰もいません。
しかし、用意をして竿を振り始めると、隣にきた
オイチャンが「竿出してもいいかい?」
と聞いてきました。
「イイヨ」と並んで釣り。
なかなか面白いオイチャンで、話が盛り上がる。
話によると、昨日はいいミズイカが釣れていたとのこと。
でもオイチャンはボウズだったらしい。

豆イカでいいんだけど、と話してながらエギをしゃくると
グーンと重くなりました。
オイチャンの羨む1ハイ目。
そして続けざまに2ハイ目。

これはいけるんじゃあ、と思った途端に反応静まり
小1時間が過ぎます。
暗くなってきたので、ソイでも釣るかとフライロッドに
持ち替え移動。
1投目、2投目で2匹。どちらもいいサイズ。

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これはいけるんじゃあ、と思った途端にまたしても反応静まり
潮がぱったり止まってしまいました。

今日はイカを釣りにきたんだ、と思い出し
またさっきの場所へ。
するとオイチャンがホクホクしてます。
「どうしてあっちサ行ったんだ。いいミズイガ釣れたぞ。」
と見せてくれたバケツには、ミズイカ5、6パイ。
早速釣り始めましたが、その後はポツポツ豆イカが釣れただけ。

帰りに他の港にも寄りましたが、極小豆イカばかりだったので
あきらめて帰りました。
結局豆イカ10パイくらい。
かなり寂しい。

帰る道すがら、これと似たことがあったという
デジャヴに襲われる。
そういえば、これはパチ屋だ、とひらめいて悲しくなる。
どうにも調子の出ない台をあきらめて、移動した後に
やっぱり出なくて、ふと思い出して、もとの台を見に行くと
隣に座っていたオバチャンがちゃっかりそこに移って爆発させている。
そんな感じ。

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カリカリの音寂し

2007/10/21

ホグバグ

雨も降ってましたが、忙しかった仕事の疲れで
ゴロゴロしてました。

昨年から色々作ってみた根魚フライですが、
やっと安定した結果を出せるようになってきました。
こんな感じ、ということで紹介してみます。

全体のイメージは、ワームのホグ系です。
巻き方は、デシーバーとターポンフライがヒント。
結構面倒ですが、簡易版をいくつか巻いてみたところ
やっぱり差がでる気がしました。

小さい魚には、簡単でもっといいフライがあると思いますが
そこそこデカイのには、今のところベストということで。



フックはTMCの200、キールにするのに都合がいいのでよく使います。
サイズは#4、これより小さいのも作ってみましたが、
素材のバランス的にこのサイズが良さ気です。
今回はオリーブ+オレンジですが、白、赤、黒ももちろん効果的です。
ただ、この色が今のところ一歩リードかな。

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はじめにアンテナになるフラッシュを4本くらい。
蓄光のものを使っていますが、必要ないかも。
その後、ハックルを裏返しに4~6枚取り付けます。
広がるようにつけることで、ボリュームと動きが出ます。

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ハックルの付け根にオレンジのハックルを巻きます。
これは「アーム」をフレアさせるため。

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ラビットファーを2枚、2㎝ほどに切って左右対称になるように
取り付けます。これが「アーム」。ザリガニのハサミみたいに。

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フラッシャブー(写真はミラージュだけど何でもいい)と
ラバーレッグを取り付けます。
フラッシャブーは、かなり長めに。フライの2倍くらい。
ラバーレッグはフライより短くないと絡むので注意。

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マラブーをつけます。ここでは、ハックリングしていますが
そんな面倒なことしないで上下に束ねてつけてOK。
全体を囲むように。

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マラブーの押さえにオリーブのハックルを巻きかぶせて、
最後に余った部分に熱収縮チューブを押し込んで、加熱収縮。
熱いうちにスレッドでリブを作る。
このチューブは、アイの回転防止に役立ちます。
この後、アイ(ここではブラスのもの)とV字のウィードガード
をモノフィラ10号で取り付けて、瞬接で固定して完成。

キールにしたいので、テールのハックルを少し下向きに
取り付ける(取り付け位置を後ろに)するとヨシ。
でかくてボリュームがありますが、ハックルもマラブーも
軽いので、濡れてしまえばそれほどキャスティングは気になりません。

1匹釣れるまでは、「フライで本当に釣れるの?」と
不安になりますが、これが結構釣れるんです。

2007/10/18

Who's Kathy ?

Paul Simon は、詩人としても評価されているようだけれど
聞いただけでは何を描いているのか判断に悩むその歌詞は
とても印象的で1度聞くと忘れられない何かがある。
開高さんも、何かの本で取り上げていたはず。

彼の曲の中でも子供の頃から好きだった
America (Simon & Garfunkel)
この曲は、彼がKathyという女の子とアメリカ旅行をする
ロードムービーっぽい作りになっている。
他に彼の曲に Kathy's Song という曲がある。
Kathy は、どんな娘、というのが長年の疑問になっていた。

ネットって素晴らしい、と思うのはこんな時。
長年の疑問も0.11 秒で解決する。

Paulがまだ若くてもちろん売れてない頃、
イギリスに長期滞在してパブで歌っていたらしい。
その頃のガールフレンドが Kathyという女の子。
そうなると、どんな子なのか気になるが、
『The Paul Simon Songbook』
のジャケットの女の子らしい。
んー素朴でカワイイ。かなりイメージ通りでよかった。
ブロンドで知的でスノッブな(感じの)女とかだったらガッカリでした。
America は、実際、彼女としたアメリカ旅行が
モデルになっているらしい。

と品の無い覗き趣味の話。

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『The Paul Simon Songbook』
は、彼がイギリスにいた頃にレコーディングした曲
集めたもので、後にS&G として発表した曲がほとんどだけれど
荒削りなフォークロックといった趣のこちらもいい感じです。

2007/10/14

浜益川その2

昨年と同じように、友人たちと浜益川に行きました。
前日は仕事が忙しくてあまり寝られず、フライも3本巻いただけ。
皆忙しくて現地集合と相成りました。

爆風の中、受付行列の場所取りに皆ウンザリし
ヨッコラセと明るくなった川に繰り出します。

今回は、ルアーの皆様方は静かです。
あんなに朝は殺気立っていたのに、眠たげなモード。
前回釣れた場所にひとりで入りますが、魚の気配なし。
少し上に入ったkobaさんから電話。
釣れたとのことでそちらに向かいます。

どうやら魚は群れているらしく、早速コツコツくるも
乗らず。
前回のスマッシュヒット、
高速リトリーブは、たまたまだったようです。
ルアーも不調のようでした。
kobaさんの様子を見て、いつものターンの釣りに
切り替えます。
パターンさえわかれば、すぐに結果が出ます。
人が魚をかけるたびに互いに
「スレ」疑惑をかける。そして笑う。
しかしスレは0でした。結果的に。
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初めて平日ではなく土曜に入り、
朝の人出と雰囲気にどうなることかと
思いましたが、いつものようにマッタリ楽しめたので
ホッとしました。

TOMIIさんは10番買わなきゃあね。

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2007/10/09

バズーカ砲と秋の空

昔、高田純二がバズーカ砲持ってたな、
と意味もなく思い出す。

天気が良くないとの予報で釣りは
やめましたが、雨が上がりました。
ちょうど投げたい気分だったので
バズーカ砲練習の2回目に行ってきました。
前回は、竿とラインに慣れ親しむ、という目標だったので
今回は、まっすぐにループを作ってターンオーバーさせるのを
目指す。
距離は、とりあえず60mで。

30分くらい、あーでもこーでもない、と
やっているうちに、やっとリールまでドシンと
ラインが出ていきました。
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次の壁は70mかな…。
雪が降って釣りができなくなったら
真面目に練習します。

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2007/10/08

瀬戸物屋のサイ

利尻から帰って以来、ずっと思い続けていたのが
フライで根魚を釣りたいということ。
夏は、しばらく休んでいましたが、ひさしぶりにやると
やっぱり面白い。
そろそろアブラコが寄ってきてるかも、と期待して
いつもの海に出かけてます。

去年は手探り、何をどうすればいいのか
わからないままの釣りでしたが、
今年は、なんとなく釣れるまでの過程がイメージ
できるようになってきています。
課題だった毛鉤も、信頼できるヤツが完成しつつあります。
といっても1本だけ。
まだまだこの先、苦しくも楽しく悩むことはできそうです。

好天ですが夕方から雨、との予報。
手近な磯に入ってみます。
オリーブにオレンジのコントラストを際立たせた
自信の1本を結んで浅場を狙うとフォーリングで
喰ってきた模様。
これは…と浮かせにかかるが、浮きません。
というより何ひとつできず。
9番としてはガチガチの竿を使っているのに
臨界点を超えています。
間違いなくこのままいくと竿がクラッシュする、と判断して
仕方無しにプレッシャーを緩めると、案の定、潜られてしまいました。
泣きたい気分でしばし待つ。
無理か、と思った頃に奇跡的にまた魚の感触が伝わってきます。
ところが、やはり何もできません。
浮かす、とか横からプレッシャーをかけるとか
そんなレベルではなく、ただ、竿が折れないことだけを
願うだけの時間。
魚というより獣のサイの如くにアブは溝の中を重々しく
縦横無尽に走り回る。
一瞬、魚の猛攻が途切れたのを感じ取ってここぞとばかり
攻めに転じます。
限界までプレッシャーをかけて
どうにかタモに収めることができました。

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丸々とした52㎝、フライで50の壁を越えました。
16lbのフロロティペットは、よく耐えてくれました。
フックは微妙に伸びてます。掛かり所によっては
伸ばされる可能性もありそう。
竿は考えなくてはなりません。
9番では明らかに力不足。
同じ竿で釣った時は、80㎝のサケでも余裕でした。
50アブの引きはバケモノです。
今度の竿は、『10番+折っても惜しくない安竿+生涯補償』
を用意してきます。

なんだか抜け殻になりましたが、
その後も細かいポイントを攻めると
今度はリトリーブ中にひったくられて
またも強烈なファイト。
しかし、上げてみれば40㎝前半クラス。
まだ水温が高いせいか、ファイトのパワーが
尋常じゃありません。
磯アブ、ベイトタックルでも手こずるもんなぁ。

朝の釣りで満足したので、漁港の様子見。
猫しかいませんでした。
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夕方からはお約束。
チビながらガーグラーでトップの釣りが楽しめたのですが
すぐに雨。
雨がぱらつくと水面が荒れたせいか、全くトップに
出なくなってしまいました。
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2007/10/07

バットマン・ビギンズ

期待しないで見たら面白かった…。
コツコツ真面目に作りました、という姿勢に
久しぶりにこちらも真面目に見ちゃいました。

バットマンは昔から好きなキャラクターですが
映画の3・4作目は、見なけりゃよかったレベルだったので
ますます期待してませんでした。
それに、1・2作目の監督のティム・バートンは好きですが、
彼の描くバットマンの切り口は、
ダークというよりウェットな気がして
なんとなくしっくりきていなかった感がありました。

も1回見ようかな。

2007/10/02

浜益川その1

あんまり海ではサケ釣りをしません。
まず、あの混雑を見るだけで意欲が萎える。
そして、止水でじっとスローに待つのがどうも耐え切れなくて。

理想としては、流れの中、フライをスイングさせて、
ターンしかかるあたりでクッと押さえられて…
というのがあります。
でも、そんな釣りができるところはあんまりないので
浜益川には秋になると出かけています。
サカナが黒いとかヒッカケが多いなんて話も聞きますが
下流域で釣る限りは、そんなこともありません。

ここのでは、とんでもなく銀ピカの奴が釣れることがあります。
どうやら、サカナは定期的にぐるぐると海から川に回遊したり
また海に出て行ったりしているようです。
その群れに遭えるかどうかが重要。
フレッシュなヤル気のある群れに遭えれば
最高に楽しく、
古い群れしか残っていなければ、まぁアンダーな
釣りになります。
遡上魚だけに、こればかりは運しかありません。

今シーズンは2日、平日券を取りました。
どうせ平日なんて行けないだろうと思っていましたが
なんと、平日休みが偶然とれちゃいました。
石狩湾のサケ、今年は絶不調との噂を耳にしていましたが、
行ける日なんて他にありませんから、選択の余地なく
いそいそと出かけてきました。

いつも、ここではフローティングラインを使って、
フライをスイングさせたり、
鼻面に送り込むような釣り方ばかりしていました。
それなりに結果も出ていたので。
しかし、ひとつ不満な点も。
それは、朝の1番いい時間、
ルアーではポコポコと釣れているのに
私だけはどうもペースが上がらない、ということが
たびたびあったからです。
日が上ってからはフライが圧倒することが多いんですが。
考えてみれば、あまり速くない流れでスイングさせるには
結構な待ち時間がかかります。
短いチャンス、サカナもやる気がありますから、
どんどん打ち込んで、チャンスを増やした方が有利なのかも、
と考えました。

そこで、今回は、マズメ時はインターのラインに
重めのフライをドンドン引っ張り、ヤル気のある魚を探す。
時間が経って、反応が鈍くなったら今度はスローなつりに変更。
という作戦を立てて臨む事にしました。

釣れていないのか当日の朝は寂しい人出。
ところが、釣り場に向かう途中、ルアーで釣り始めた人は
どんどんサカナを掛けています。
かなりヤル気あるみたい、と期待。
早速、インター+重フライで着水と同時に
(サケにしては)早目リトリーブ。
今までは、やったことのないパターンです。
2投目くらいで釣れちゃいました。
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元気もいいし、きれいなサカナです。
試しに、さらにリトリーブのスピードを上げてみても
やっぱり釣れてきます。
この日は私のサケ釣り常識を覆すのに充分な結果でした。
サケでは、フライを動かす速度は、遅ければ遅いほどいい、と
思っていたんですが、どうなんでしょう?
リトリーブしている感触では、かなりの距離を追ってきている
気配がありました。
ほとんどカラフト並みです。
こんな日もあるんだなぁ、ということなのか
いつも朝イチはこんな感じなのか?

なんにせよ、1時間で規定の5匹が釣れてしまいました。
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今月はもう1度行く予定なので、も少しこのパターンを
詰めてみたいところです。

たった1時間でそのまま帰るのも何なので、
川で酸ッペイの練習なんてしてみたのは秘密です。

2007/10/01

いつのまに

今季最後の野球でした。
いつの間にか10年。
独り身なんでヒマを持て余してます、と語っていたのが
ついこの間みたいに感じるチームの若手も
今では子供の風邪で試合に来られなかったりするように
なりました。

久しぶりに集まって野球をするとまた楽しくて
もう少し試合ができるといいなぁなんて話も出ますが
新たにメンバー募集するのもねぇ、と。

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「・・・・・・・」(暴投後の二塁手)

試合の後はヨメのリクエストでブドウ狩り。
色々な種類の葡萄を次から次へと食べ歩いて
かなり美味しく楽しめました。
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