2009/03/31

アメマスな1日

平日休みをとって、行ってきました。
ずっと忙しかったので、これくらいよかろう、と思ってたんですが
行ってみたら行ってみたで、今日になってたっぷりツケを支払ってきました。
ヤレヤレ…。

そんなこととは知らない昨日の朝、
のんびり朝出。
忙しいせいで、イマイチ釣り気分になりません。
まぁ、気晴らしと思って出ます。

前日は久しぶりにたっぷりフライを巻いておきました。
絶対釣りたいセコイ系と
夢を見せてよロマン系。
条件さえよければ、ロマン系で行きたいところですが
(ナンノコッチャ)

今日の目的は、まだ行ったことのない未知の磯に
いるかもしれないデカアメですが、
行きがけの駄賃にkanaさんポイントに寄り道。
ささっと2匹かかりました。

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デカイ斑点が気になるサカナ。

海は、ちょっと波があっていい感じなんですが、
今ひとつ魚の気配が感じられません。
この時期にしては寒いからかも。

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景色は寒々、緑は地表の隅っこにまだうずくまるくらいで。

磯場を通るいい流れの中で粘ってるとチェイス。
フライを変えてリーダーを伸ばそうとロールキャストすると
まあまあサイズが足元にパクッと飛び出してきました。
それからは、この時期名物の海イワナの猛襲で終了。

昼が過ぎると腹も減ったので帰り支度。
そういえば、と気になる磯に降りてみることにしましたが
広い範囲を探る元気もなかったので、久方ぶりにルアーを
取り出します。
先端まで行くと、かなり大きなアメマスのチェイス。
どこにでもいるようなんで、今度はフライで真面目に狙ってみよう。


帰りがけには、またまた駄賃狙いで夕闇迫るkanaさんポイント。
朝と同じ場所なんで期待してなかったのですが、
なんと、飛び出した魚は予想していなかったサイズ。
欲がない時のほうが釣れるもんですよね。大抵。
ちなみにフライはモロセコイ系。

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もちょっと日中ポカポカしてくれたら言うことないんですけど。

2009/03/30

ポツラポツラと春の釣り

忙しい日々もひと段落して、車中泊ができるなんて何日ぶりでしょうか。
嬉しくてビールを買ったのに、車の外で冷やしておいたら寝ちゃいました。
朝、目を覚ますとビールがありません。
なんと物騒な世の中よ、と悲しい気分になり向こうを見ると駐車場の端に
転がっています。
缶ビールも吹き飛ばす強風でした。

南東の出し風が激しく強いこんな日は、浜はダメでしょう。
そこで、そろそろ磯に魚が入っていないか探索に出かけます。
風裏の磯は、水面も静かです。
数は少ないのですが、ポツポツとボイルも見えてきました。
まだ痩せていたり、サイズもたいしたことはありませんでしたが
真っ黄色のヒレが鮮やかな磯アメが退屈しないペースでポツポツと
釣れてくれました。
このなごみ感が、いかにも春、って感じにさせてくれます。
無条件に幸せです。

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2009/03/21

DEPARTURE

春は旅立ちの季節です。
私もできることなら新たなる暮らしに向けて旅立ちたい、
ような気がしないでもありませんが、すでにそんな願望は
社会的に許されない歳となってしまいました。

今回は新たな暮らしに向けて旅立つなまこさんと、多分最後の釣行です。
狙いはもちろん、ハッチャンですが、シーズンにはまだ早いだろうという予想。
チビソイは次々と釣れてきますが、本命はサッパリです。
寒の戻りで冷たい北西風が吹きすさぶ中、突然ラインが突っ走ります。
重々しく岸壁に潜り込もうとするこの引き、ヤツです。
どうにか水面から引っこ抜く。
何かおかしい。

愛し合っていたクリガニ夫婦でした。
アイヤー。

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なまこさんは小さいながらも本命を釣っていました。
さすがです。
この先も独創的かつクリエイティブな釣りを探究してくれる
ことを大いに期待しています!

2009/03/11

Big Time

最近は忙しいせいで、音楽も新規開拓する気力が湧きません。
そこで、かなり昔のCDを引っ張り出して聞いてみたんですが、
これが結構面白かった。

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昔かなり聴きこんだ Peter Gabriel の『So』
言わずもがなのヒットアルバムで、今でも
「実食」とか、日ハムのスレッジの登場曲なんかで使われている
"Sledgehammer"が入ってるんですが、
そんなことより何より、今聴いてみると、アルバム全編捨て曲ナシで
どこからでも聴けることに感心しました。
"Mercy Street" "Don't Give Up" なんかは涙腺がゆるみます。


そんななかで、妙にひきつけられたのが、ハイパーアクティブな
"Big Time"でした。

「やあ、みんな。
あんたら見てなって。
オレの出てきたちっぽけな町のバカ共と違って
賢いオレは、
デカイ町でビッグになって
デカイ教会で跪き、デカイ神に祈り、
どんどんどんどん
どんどんどんどんデカくなってやる。」

と、ブクブクと肥大していく自我について皮肉たっぷりに
歌った曲なんですが、今聞いてみると
一昨年あたりのアメリカのテーマソングにピッタリだったんじゃないかと。

そういえば、"Sledgehammer" もこの曲も、ビデオが話題になりました。
深夜の『ベストヒットUSA』で見たなぁ。

Big Time
Sledgehammer
Mercy Street

2009/03/02

託宣

そわそわとします。
日曜に都合よく南西の風が入るなんてひと月、いやふた月ぶりくらいでは
ないでしょうか。
いったいどれだけ釣れるのか、妄想だけがふくらみます。

暗いうちから皆さん出勤です。
期待の大きさがわかります。
しかし、海岸に降りると少しガッカリ。
思っていたよりウネリが入って釣りにくい。
たまに巨大なヤツが押し寄せてくるのでよそ見もできません。

kanaさんが入ったあたりはポツポツ魚の顔を見ているようですが
私が入ったあたりは一様に反応がありません。
その後、移動をしても同じ。
どんなフライにも反応無し。

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困り果てたので、ヨメ(素人)にメールをしてみました。
「全然どうにも釣れないんだけど、どうしたらいい?」
と聞いてみると、ほどなく返事が。

そこには
「ついに私のフライを使う日がきました。それがだめなら青いフライを使いなさい。」
とありました。

話はさかのぼって二年ほど前。
その頃は、枕元にバイスがあって、寝る前に毛鉤を巻いていたもんですが
ある日の朝、見慣れない毛鉤がバイスに留められていました。
こんなフライ巻いたっけ!?
としげしげと眺めましたが、サッパリ記憶がありません。
それは、マイラーチューブにチェーンボールのアイが留められた
サケ稚魚とチャーリーの合いの子ライクなルックスの妙な奴。
ほどなく、私が寝た後にヨメが密かに巻いたオリジナルであることが
判明しました。

あれから2年。
使うわけもなく、フライボックスの片隅でじっと眠り続けた
この奇妙なハイブリッドが日の目を見るのです。
一瞬、ひるみましたが思い切ってこの稚魚チャーリーを
結びます。
もしかしたら、と思いキャストをつづける私に
応えてくれる魚はいませんでした。
もちろん、その後、青いフライも使ってみました。
結果は、言うまでもないでしょう。

人間、苦しい時はヘンな宗教や詐欺にひっかかるものだと
聞いてはいましたが、自分がまさにそうだとは
この日まで思いもよりませんでした。

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