2013/06/16

ふたみ

ここ数年は年に1度か二度しか行かなくなったヒラメ釣り。
1日を通して釣れるチャンスはほんの数回あるかないか。
その一瞬に魚の上をルアーが通らなければその日は全て終了です。
まあ一日中頑張り通したところで、そのチャンスが訪れるという保証もないのですが。
以前はその緊張感がたまらなく、何度も何度も通いつめたものでしたが、
時間を何とかひねり出すのに四苦八苦する身となってからは、
確実に釣れる釣りを選択しがちにもなり、次第に行く機会が少なくなりました。

釣りを始めてまだ間もない同僚を釣りに誘おうと思い立って、ヒラメいたのが、
今年好調が伝えられるヒラメ釣り。ただ、場所選びに頭を悩ませます。
実は、ずっとクサい、と睨んで行ってみたかった日本海側のポイントがあったのですが、
実績がない上に、日本海では、朝のワンチャンスで結果が出ないと、
そこで終了となってしまうことは想像に難くありません。
まだ釣りを初めて間もない同僚にとっては、それもキツイ話です。
そこで、無理を承知の作戦を立てました。
ヨメの故郷でもある日本海と太平洋を併せ持つ日本で唯一の町にちなみ
名付けて「二海作戦」。
恥ずかしいので、もちろん同行者には作戦名は秘密です。
朝イチ、調査を兼ねて日本海。
時合いが過ぎたら、太平洋に高飛びします。
潮時を見る限り、チャンスは無くもないでしょう。

ほとんど寝ないで出発。
まだ暗いうちに目的地に着きました。
全くの無風で鏡の水面。
あまりの静寂ぶりにあきらめかけましたが、
水中にルアーを通すとかなりの潮の動きを感じます。
すぐに同行者がアブラコをかけ、何とかなりそうな気がしてきました。
潮の早いところを見つけ、ワームを変えた途端に覚えのある感触。
あんまり暴れなかったのですが、思っていたより大きな60cm。
大きさより、ずっと狙っていた場所にヒラメがいたことが嬉しい一匹です。


その後は、アブラコやホッケはかかりますが、急に潮が弱くなり、8時前にあきらめます。
そして高飛び。
太平洋に出てみました。
霧がかかって涼しい。海の色や波の具合は、いい感じですが
釣り始めは、潮が噛まず、続けるべきか迷いました。それでも、やがて来るかもしれない
一瞬に賭け、粘ることにします。
1時間以上過ぎたあたりで、突然、沖目に投げたジグが強い潮を掴み出しました。
「今しかない」ことを同行者に伝え、なんとなくワームに替えて少し投げたあたりで
フォーリングの着底と同時に小さなアタリ。
アワセると、重く、首を震わせる間隔の大きさでそれなりのサイズだと
わかります。足元では強烈に突っ込んで、久しぶりに釣りでヒヤヒヤ、ドキドキ
させられました。


70cmと座布団にはちょっと足りない小座布団。
重くて同行者が差し出したタモは折れてしまいました。

この後は、すぐに潮が静まり、釣りは終わり。

日本海、太平洋で1日にそれなりのサイズを釣ることができたのは、
幸運としか言いようがありません。
しかも、それぞれの海でチャンスは一瞬、一度ずつ。
次はこんなにうまくいくわけもなく、今年のヒラメチャレンジは
最初で最後、打ち止めにしていいかな、と思っているところです。

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