2013/06/30

B.J.

久しぶりの1人釣行です。
誰かと一緒に行くのも楽しいのが釣りですが、釣らせてあげようとすると
なかなか冒険、探検ができません。
1人なので、地図で眺めて妄想をふくらませていた場所を
巡ってみることにします。

まずは、小河川。
地図を見ると、なんだかいけそうでしたが、
チビウグイの巣窟。さらに上を詰めれば
良さ気なんですが、ゲートがあって断念。

次は、久しぶりにスペイでもやってみっか、と中流域。
雪代もおさまっていい感じです。
ポツポツとウグイが釣れてくる中、フライを交換することにします。
フライを結び付け、手に持ったまま、ラインを伸ばすためにクルッとロールさせると
チクッと手に針が刺さりました。
よくあることなので、気にも留めずに親指を見てみると、チクッというよりブスッと
刺さっています。
しかも、こんな時に限ってバーブは潰してありませんでした。
試しに気合いを入れて抜きにかかりますが、これが1mmたりとも動きません。
しばし沈思。針先側を触ると、皮膚の裏に針先を感じます。
これなら…と貫通策を試みることにしました。
痛みに耐えながら前進させると、割合あっさり、針先が顔を出す。
ところが、そこからがまた難行。
友人から聞いた話では、小さなチカ針を刺しても抜けなくなったそうですが
その話の通り、傷口が締まるらしく、どうにもそこから進めません。
ジリジリとごくわずかずつ刺し通します。
ここで冷や汗が出て休憩。
多分、血圧が下がっているのだろうと草むらに寝っ転がって手術再開。
最後の仕上げは、オリャァと気合いでバーブを出しました。
たまたまこの日は、カッターのついたプライヤーをポケットに入れてきたので
針先をカット (ここも相当な苦行でしたが)
そうすると、ウソみたいにスルっと抜けてきました。
安心して釣り再開。

本当はその後、ヘラを釣りに行くつもりでしたが、餌を付けるのに
最重要の左手親指を負傷したのであきらめ、以前から行ってみたかった
流れに入ります。
地図から考えていたのは、「魚は薄いけれど、いれば大きいかも」という川。
その予想の通り、全く釣れません。
しばらく遡行すると、大きなプール。
釣りをしないで眺めていると、見つけました。
グルグルとクルージングしながらハフハフしている大きな奴を。
うっかり近づきすぎていたのに、全然警戒していないところを見ると
なんとかなりそうです。
流れが全く無い場所だったので、毛鉤は二つほどスルーされましたが
山女用に巻いてあった大きなビートルを投げるとパーッと寄ってきて
パクッと咥えます。
よしよしと完璧に合わせて、強引に引き寄せると外れてしまいました。
見ると、フックが見事に伸ばされています。
以前もこのフックを虹鱒に伸ばされてしまいましたが、掛かりどころに関係なく
山女用の針では全く歯が立たないということなんでしょう。
今度、同じ毛鉤を太軸で巻いておかなきゃあ。


結局、何にも釣れなかった(ウグイを除く)ので、使った釣り道具でも。


針をザックリ刺したのは、暴れる桜鱒にやられて以来、二度目ですが、
その時は、幸い? バーブまで貫通していて、簡単に外すことができました。
今回は、外してから近所の町で抗生剤入りの軟膏を買って、絆創膏を貼るだけで
あっという間に治るほどごくごく小さな傷でした。が、自分で貫通させて外すまでの
苦痛と葛藤は、そりゃもう大変なものでした。

とてもブラックジャックにはなれそうにありません。



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