2006/08/18

カード

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【3枚のカード】

盆も真面目に働いた(マアマア)。
そこで少し遅い盆休みを取ることにした。

最近は出発する前に潮位表と風向きを見る。
ずいぶん通ったおかげで、自分なりの得意パターンを
持つことができるようになった。
と言っても、使えるカードは、たったの3枚。
・満潮のヒラメポイント
・干潮のヒラメ・アブポイント
・磯でアブラコポイント

その日の状況を見て、どのカードを使うか考える。
ちなみに今日は、日中に干潮がない。
なので、1枚は最初から使えない。
しかも小潮で攻め手に苦しみそうな典型。

「最悪、磯でアブラコでもいいかな。」
とあまり期待をせずに釣り場に着く。
案の定、潮がダルい。
その上、磯場は台風の影響だろうか。
波足が長く、パワフルな波をかぶっている。

×満潮のポイント
×干潮のポイント
×磯でアブラコ

釣りを始める前から、早くも3枚のカードは流れてしまった。


【新たな1枚】

途方に暮れて考える。
するとカードがもう1枚残っていたのに気づいた。
潮が当たって、波にも強い場所
といえば
・港のテトラから外海を狙う。
これしかない。

しかし、このパターン、私は大嫌いだ。
私が得意なのは、潮流などから魚の就餌する場所を探して
そこをピンスポットで狙うパターン。
一方、変化の乏しいテトラ帯には、狙い場というものが無い。
魚がいることは間違いなくても、極端に釣れる確率が低いのであれば
そこは釣りをするのに値するポイントなのかどうか。
(テトラについているアブラコを釣る場合は別だが。)

カード、手元に1枚だけあるにはある。
しかしコイツは、どうにも使えない。


【太りすぎのサーファー】

何もしないわけにもいかず、とりあえず移動。
そこで、昨日の仕事帰りに寄った釣具屋で
たまたまルアーを買ったあったことを思い出した。
「これだ。」とひらめいた。

変化の少ない場所で確率を上げるには
釣りの範囲を広げるかテンポを上げればいい。
重いハードルアーなら、そのどちらの効果も期待できる。

ちなみに買ってあったのはアイマの魚道ヘビーサーファー。
リップ付のバイブレーションかジグ、といった風情のルアーで、

30gもある。
テストも兼ねて丁度いい。

港のテトラに立つ。
この長いテトラ帯の一体何処にヒラメはいるのか?
ローラー作戦で塗りつぶしていくのは
正直ウンザリする作業になりそうだが
今日はこれしかカードが残っていない。
ソフトルアーなら、あきらめているところだが
ハードルアーならお仕事も少しはマシになりそうだ。

試しに軽くヘビーサーファーを投げてみると、
風を切り裂いてかなりの距離を飛んでいった。
強くリフトするとブルブルとアピールする様が
手元まで伝わってきて、なんだか心強い。

何投しただろうか。
「プルッ」
ときた。
魚を確信したが海草かゴミみたいだ。
一応、追いアワセを入れて寄せる。
以前にコンブをヒラメと勘違いして喜んだことを
思い出した。(形もそっくりだったから…)
水面まで来たのを見ると、その逆で
コンブではなく魚だった。
テールフックがチョンと掛かっているだけなのが見えたので
慎重に、珍しくタモを使う。
足元で2回程突っ込んだだけでおとなしく収まった。
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   ほんとに皮一枚

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ハードルアーでヒラメを釣るという課題も
クリアできた。
満足してリリース。
この間キープした魚は、まだ抱卵していた。
産卵期は春と聞くが、個体差がありそうだ。


【星になった波乗り野郎】


これで新しいカードが増えた。
もう1匹、と気合を入れなおして竿を手に取る。
思い切り竿を振る。
と、先ほどのやり取りで弱っていたのか、
ラインがビミニツイストから切れた。
サーファーは遥か彼方へと飛んでいった。

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   波乗り野郎は星になった…

そして、この日のカードは1枚も無くなった。 

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