2006/03/27

走馬灯

最近はこれと言って興味を引かれることの
なかった競馬。
ディープインパクトにこれといって感じるものはなく、
今年の3歳勢にもこれといって感じるものはなく。

ただ、今日はひさしぶりに嬉しくなる出来事があった。

ドバイでのレースでユートピアが圧勝した。
レース自体は国際G2のGodlphine Mile
http://carnivalblog.dubairacingclub.com/media/dwc/index.php
メンバーも薄く、言ってみれば順当な勝ちかもしれない。
ただ、私がこのユートピアという馬に
思い入れがあるというだけだ。
正確に言うと、ユートピアの兄にだけれど。

ユートピアは、父フォーティーナイナー、母ドリームビジョン
母のドリームビジョンからは、もう1頭の重賞勝ち馬が出ている。
今となっては知っている人も少ないと思うが
“アロハドリーム”というファンキーな名前を持っていた。

初めてこの馬を見たのは、
1996年7月6日札幌のポプラステークスだった。
まだ条件戦(900万上)のこのレース、素質馬と言われたこの馬が
一番人気だった。
はっきり言って競馬初心者だった私は
ガフガフ入れ込んで汗をかいているこの馬が
一番人気ということに納得がいかなかった。
が、パドックにいる他の馬とは明らかに
別の生き物だとひと目でわかった。
ちょっとくすんだ栗毛の馬体は父譲りか母譲りか。
足はスラリと伸びやかで、見るからにバネがありそうだった。

レースは、アロハドリームがずっと2番手につけて
最後は抜け出すという圧勝だった。
イレ込んでいるとか、なんとか。
そんなことは関係なかった。
後に重賞を勝つ馬を初めて見た私はすっかり感心してしまった。

その後、アロハドリームはオープン馬となり
中京記念、函館記念を勝つ。
有馬記念にも出走したが、ちょっと力が足りなかった。
父クリエイターという血統のせいか、平坦コースが
合っていたのだろう。
ローカル重賞では、結構いい走りを見せてくれた。
中京記念レース映像

そんなアロハドリームだが、ある日突然病気で死んでしまった。


そんなこともあって、弟のユートピアの活躍は
なんとなくうれしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿