前回、何も釣れなかった川は、本当に釣れないのか!?
ということを確かめるべく家出をしました。
その前に、気になっていた町に行ってみます。
私は「ドンヅマリ」の町が好きです。
なぜか?なぜでしょう。わかりません。
そこにある川に入るもすぐに堰堤に阻まれます。
川水も白く濁っているし、この川はダメかな。
次に「何も釣れなかった川」。
正確には1匹バラしてます。それが何だったのか、日を追うごとに
気になってました。今日はどんなことがあっても確かめてやる、と強い強い
決意をもっての挑戦です。
上流に向かう道を辿ることは困難を極めました。
迷路のように入り組んでワケがわかりません。
どうにか車止めまで到着。
熊熊度数は、75くらい。小河川の割に開けていて明るい。
それに今日は強い味方がいます。
熊スプレーです。
なんとか5mまで接近して、風上に立つ。
これを肝に命じておきます。イメージトレーニングもばっちりです。
熊出る→風上に回りこむ→脱ストッパー→ロックオン→ストライク→熊逃走→熊反省
入渓してすぐにフライに出ました。
8寸くらいのイワナです。
何のためらいもなく出てきたイワナに少し感動しました。
以前はこんな場所がいくらでもありましたが、最近は?
考え出すと悲しくなるので、とりあえず楽しみます。
ポイントがあれば、必ずイワナがフライに向かってきました。
竿抜けポイントを狙う必要もありません。
一番いい場所にきちんと陣取ってるんですから。
明るい渓にかぐわしい森の香り。鳥やカエルの鳴き声に包まれて
この世の楽園とはこのことよ。
とすっかり自然礼賛主義者をかこっていると、重大な事実に気がつきました。
熊スプレーを車に忘れてきました。
途端に渓は暗さをいや増し、敏感になった嗅覚はさっきまで森の香りと思っていた中に
微妙な動物臭が臭うのを感知します。
カエルの声は不吉な出来事を暗示するかのようです。
すぐに帰ることにしました。
帰りは送電線作業のための道を見つけてホッとしたのですが
思った以上に車が遠い。
ひとり謎歌を歌いながら帰還。
そして車の辺りを見て冷や汗をかきます。
送電線の保守らしき作業員が何人かいたのですが、
彼らが帰った後に残飯が投げ捨てられています。
これに羆が餌付けされてたらどうなるのか…。
恐怖と怒りに震えながら残飯を全て拾い集めました。
勘弁してよ。
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