2011/01/17

スイッチロッドと投げロッド

ちょっとだけ気温が上がりましたが、風が強くてなかなか出かける気には
なりません。
それでも1日家にいると体がなまってきそうなので、
夕方ちょっとだけ投げてくることにします。
ずっとへなへなグラスロッドばかり振っていましたが。
久しぶりに骨のある竿を振りたくなりました。
TFO DEERCREEK SWITCH ROD ディアクリーク スイッチロッドと
もうひとつ、ECHO EXTREAM DISTANCE エコー エクストリーム ディスタンスを
持ち出すことにしました。
この2本、巷に情報も少なく、知りたがっている方も多いようなので、
ちょっと詳しく使い勝手など。

どちらも#8指定ですが、一般的な#8とは全く違う設定。
TFOは、オーバーヘッド/スペイ兼用で、さらにシングルハンド/ツーハンド兼用
ECHOは、指定こそ#8ですが、全てをかなぐり捨ててでも遠くに飛ばしてやろう、と
いった色合いの竿です。


P1070311.jpg
まずは、TFO DEERCREEK SWITCH #8
アクションは、ミディアムというところでしょうか。
極端に胴にかかるわけでも先にかかるわけでもありません。
#8指定の他のスイッチロッドと比較すると、パワーがある方だと思われます。
ラインは、いつも使っているのがRIO AFS6/7
もちろん、スカジットラインも使えますが、レベルライン系は、オーバーヘッドが
辛くなります。竿が折れるかも。
AFSのような三角形のテーパーをもつラインは、スペイ系の後端から持ち上がる
キャスティングだと、後ろの重さをしっかり受け止めて、
オーバーヘッドで投げる時には、それほどラインの全体重量が重くならない
という利点があります。
オーバーヘッド/スペイ兼用にするなら、ちょうどいいかな、と落ち着いたのが
このラインです。
11ftのロッドを片手で投げるのは難しそうに感じますが、やってみると
さほどでもありません。ポイントは、ゆっくり振ることです。
ゆっくり振って、ホールもゆっくり大きく。
無理してピャッピャと振らなくても充分な飛距離が出るはず。

両手を使う場合ですが
①利き手からの風が吹いていて、体に当たりそう。
②ラインが重くて片手で振れない。
③楽をしたい。
こんなところでしょうか。

①については、海での釣りで重宝しています。
風が強くても自分の思った通りのポジションを確保できない海では
右風、左風を気にしなくていいだけで、かなり気楽になります。
素直にツーハンドロッドでもいいんですが、
今まで風向きに苦しめられてきたシングルハンド好きには希望の光です。
利き手と逆側の両手投げは、初め違和感があると思いますが、
やっているとすぐに慣れます。
②については、スカジットラインのような重いラインに重いティップを
使う時には片手だとラインの重さに負けて手首がグキッと折れるはず。
③まあ、どんな時でも両手で投げた方が、はっきりいって楽です。

この日は、ほぼ無風。上から雪と風が落ちてくる、あまりいい条件では
ありませんでしたが、フォルスキャスト一発で30m前後を簡単に投げることができました。
ゆっくりピックアップして、そのままシュート。ホールがある分、片手で投げた方が
若干飛んでいるようですが、そんなに大きな差は感じられません。
次にラインを替えて、RIOのロングキャストWF9Fを乗せてみました。
こちらも軽く飛ばすことができますが、両手で投げるとなると
WFのラインをホール無しで長く持つのはちょっと難しい。
私だったら片手と両手を交互に使うような状況なら素直にヘッドを使います。


P10703114.jpg
もう一方のECHOエクストリームディスタンス 10ft #8
この竿はキャスティング競技を念頭に置いて開発されたように聞いています。
アクションは、プログレッシブ(負荷に応じて曲がりがバットに向かってくる)と
言えるのか言えないのか。実際にこの竿をバットまで曲げるには、人並み外れた
パワーが必要ですから、私のようなポヨポヨが使う限りではエクストラファスト(極端な先調子)と
いうことになるかもしれません。
ただ、竿自体の反発はそれほど早くないようで、結構粘ります。
カンカンという金属的な感触ではなく、モックリしているかも。
その分、曲げこんだパワーを長く運ぶことができるので、ヘッドだけではなく
長いベリーのWFラインにも向いている感じはします。
この日は、まずRIOのロングキャストWF9Fを乗せてみました。
実は手持ちの#8ラインがなかったんですが、#9でも余裕です。
たぶん、#10でも大丈夫でしょう。
決して軽い竿ではないので、10ftという重さはジワジワと堪えてきます。
本当は、頭の後ろでピュッと竿を曲げこんでから、前でループを作るような
投げ方が好みなんですが、長くて硬いこの竿はそれを許してくれません。
グーッと曲げて、長くラインを運ぶような投げ方がとりあえず今の限界。
確かに35mくらいまで安定して飛んではくれますが、何かこう爆発的に飛ぶ、
という感じではないんです。
この竿に合った投げ方が必要ということなんでしょう。

試しにRIOのAFS6/7を乗せてみたところ、軽々と投げることができました。
重いスペイ用のヘッドでも全然負けません。
100ftのランニングが全部出るくらい。
同じラインなら、飛距離はTFOのスイッチロッドより出てました。
ただ、振った感じでは、11ftのスイッチロッドの方がずっと軽く感じます。
そんな業物です。

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