2009/03/02

託宣

そわそわとします。
日曜に都合よく南西の風が入るなんてひと月、いやふた月ぶりくらいでは
ないでしょうか。
いったいどれだけ釣れるのか、妄想だけがふくらみます。

暗いうちから皆さん出勤です。
期待の大きさがわかります。
しかし、海岸に降りると少しガッカリ。
思っていたよりウネリが入って釣りにくい。
たまに巨大なヤツが押し寄せてくるのでよそ見もできません。

kanaさんが入ったあたりはポツポツ魚の顔を見ているようですが
私が入ったあたりは一様に反応がありません。
その後、移動をしても同じ。
どんなフライにも反応無し。

P1010113.jpg

困り果てたので、ヨメ(素人)にメールをしてみました。
「全然どうにも釣れないんだけど、どうしたらいい?」
と聞いてみると、ほどなく返事が。

そこには
「ついに私のフライを使う日がきました。それがだめなら青いフライを使いなさい。」
とありました。

話はさかのぼって二年ほど前。
その頃は、枕元にバイスがあって、寝る前に毛鉤を巻いていたもんですが
ある日の朝、見慣れない毛鉤がバイスに留められていました。
こんなフライ巻いたっけ!?
としげしげと眺めましたが、サッパリ記憶がありません。
それは、マイラーチューブにチェーンボールのアイが留められた
サケ稚魚とチャーリーの合いの子ライクなルックスの妙な奴。
ほどなく、私が寝た後にヨメが密かに巻いたオリジナルであることが
判明しました。

あれから2年。
使うわけもなく、フライボックスの片隅でじっと眠り続けた
この奇妙なハイブリッドが日の目を見るのです。
一瞬、ひるみましたが思い切ってこの稚魚チャーリーを
結びます。
もしかしたら、と思いキャストをつづける私に
応えてくれる魚はいませんでした。
もちろん、その後、青いフライも使ってみました。
結果は、言うまでもないでしょう。

人間、苦しい時はヘンな宗教や詐欺にひっかかるものだと
聞いてはいましたが、自分がまさにそうだとは
この日まで思いもよりませんでした。

P1010119.jpg

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