2014/07/25

四半世紀

残念ながら週末が仕事と雨でつぶれることは間違いなさそうです。
それでは、と金曜仕事帰りの釣行を強行することにしました。
早朝起きて、車に荷物を積み込み、行き先を考えます。
そこで思い当たったのが、学生の頃、近いから、ということでよく通った川。
釣れてくるのは岩魚ばかりなのですが、そこそこ型が良かったように覚えています。
しかし、あれから何年経ったものなのか、思い返せばもう25年も昔のことです。
もうすっかり変わってしまったのでは、とか、そもそも魚がまだいるものなのか
心配ながらも確かめたい気持ちも手伝って、仕事を上がった後に
川に向かってみました。

おなじみの橋から入渓すると、渇水ですっかり夏の川の様相。
もともと街から近いせいか、昔も魚の出方はシビアだったと思います。
ドライフライで釣り上がりますが、魚の姿はあれど、なかなか
フライを咥えてはくれません。
それでも、少し釣り上がると、25年前と全く変わっていないポイント、
木の根元が深くえぐれて渦を巻いているポイントが見えてきました。
あの頃は、ここで、必ず最初の魚が釣れてくれたはずです。
毛鉤を投じると、派手な水しぶきを上げて魚が飛び出しましたが、
針にはかからず。もう少し小さい針に結び替えて流してみると
またまた派手に飛び出しました。
今度はかかったように思いましたが、釣りあげてみるとアゴの下に
掛かったようです。
相変わらず渋い。


それから、しばらく釣り上がりますが、逆引きすると派手に飛び出すのに
なかなか針掛かりしないところなんか、昔とちっとも変わってません。
見覚えのあるポイントもここそこに見つけて、四半世紀があっという間だっていうことを
あらためて感じさせられ、懐かしいような、ちょっと切ないような気分で夕闇に包まれた
川を後にしました。


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