2014/04/23

スイッチロッド再考

ずいぶん以前、『スイッチロッド』というものが紹介され始めた頃、
早速お試しでTFOのロッドを手に入れた時の感想は、
「そこそこ使えて面白いけれど、中途半端な気がしないでもないな」
といったものでした。

手にしたのが#8のロッドということで、重さも硬さもヘビー級、
しかもラインの重さも相当なものになるので、せっかくのスイッチロッドの
良さである軽快さを生かせなかったように思います。
さらに、キャスティングの腕も無かった上に、その頃はまだスイッチロッドに合う
ショートヘッドがほとんどなかったこともあって、「立ちこんでのスペイ系キャストはムリ」
と思ってしまい、結局短いオーバーヘッド専用ツーハンドロッドとして使っていたのが正直なところです。
(それでも、シングルハンドロッドに比べていくつか利点はありました)

最近になって使っているのは、SAGEのZ-AXIS 11ft #6のスイッチロッドです。
何とも中途半端な番手なのですが、これが驚くほど軽く、しかもしなやかなのに
パワーがあって、すっかり惚れてしまいました。
ゴリゴリ、パワフルな竿ならいくらでもありそうですが、昔のウインストンのグラスロッドの
ような「ベルベットタッチ」のスムースさと、多少重いヘッドでも弾き飛ばすスピードが
両立しているところに、常に時代の先端を走ってきたSAGEというメーカーの力を感じます。

最近は、どこのメーカーからも出ている短いヘッドを使えば、簡単に抜きあげて
ひと振りでそれなりの距離を稼ぐことができます。
軽いので、ラインの操作も簡単。そして何より、魚をかけた時の楽しさが段違いです。
いつも使っている同じZ-AXISの#7、13.6ftのツーハンドには、500グレインくらいのスカジットヘッドを
使っているのですが、スイッチロッドから持ち替えて、そのタックルで魚をかけると
あのドヨンとした鈍重さがなんとも許し難く感じられます。
もちろん、軽めのラインを使うことが条件で、ここいらへんは、まだまだ検証の余地あり。
ただ、キャスティングが簡単だからといって、重いスカジットのシステムを使うのは
ちょっと違うなあ、というのが最近の考えです。
無理してスペイ系キャストにこだわらず、軽いヘッドでオーバーヘッドと兼用するのが
自分としては理想です。

スイッチロッドは、各メーカーからずいぶん出回っていますが、実際のところ
それほど活躍している話を聞かないのが現状ではないでしょうか。
どんな場面、システムで使われているものなのか、興味はありますが
世の中に情報が少ない気がするのは、あまり活用されてないのかな?




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