2011/11/25

キンチェム(Kincsem)

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馬を見るのが好きです。
馬券は全く買わなくなりましたが、どこにどんな馬がいるのかは
いつも気になっています。
男というものは、いくつになっても
ミヤマとノコギリ、どっちが強いんだ、とか
次元のM19と五右衛門の斬鉄剣だったら、とか
最強の拳銃は何ぞや、とか
そんな話が好きなんです。

そんなわけで、名馬物語、のようなものも一時期
よく読んでいたわけなんですが、その中でもひと際印象に
残っていたのが、19世紀ハンガリーの生んだ名馬、キンチェム(Kincsem)です。
牝馬の身で54戦54勝と引退まで無敗。
近年、20戦19勝のゼニヤッタという牝馬のスーパーホースが出ましたが
戦績だけを比べるとキンチェムの圧勝です。

強いだけではなく、仲良しの猫やトレーナーとのエピソードも
ほのぼのとさせてくれます。

馬の面白いところは、歴史の1ページになってしまったような馬からも
しっかり現代への繋がりを見つけられるところです。
1974年には、キンチェムの牝系子孫、ポリガミー(Polygamy)がエプソムオークスを勝っています。
そしてさらにそのポリガミーの同血牝馬の子孫、キャメロット(Camelot)が今年、
2歳G1のレーシングポストトロフィーを圧勝して、エプソムダービーの有力候補になりました。

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ちなみに、Camelotの父は、モンジュー(Montjeu)、凱旋門賞でエルコンドルパサーを負かした馬です。
この間紹介したダビルシムは、仏クラシック戦線に出てきそうですから、
来年度の凱旋門賞では、もしかすると二頭の対決が見られるかもしれません。

冒頭の版画は、うま年の年賀状に使うのに、昔彫ったものを発掘しました。

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