2014/08/30

霧、雷、雨と虹、秋空

去年はずいぶん通い、遊ばせてもらった虹鱒の川。
残念なことに今年は長雨で、なかなか釣りになるタイミングがつかめず
足が向きませんでした。
雨もしばらくご無沙汰なので、そろそろ、と思ったのと
岩魚も山女魚のほうもそろそろシーズン終了となったので
友人を誘って訪れてみることにしました。

ところで、ずっと気になっていたのがもうひとつ。
長年のテーマである「雷魚」です。
朝一番に雷魚にちょっとだけチャレンジし、それから
鱒を釣りに山へ向かう計画です。
朝早い時間、この季節は熊さんの散歩も怖いので。

雷魚は、動きの多い早朝を狙ってみることにします。
深夜、出発前に突然思いついたプリンスニンフもどきを1本だけ巻いていたら
友人との待ち合わせに30分遅刻してしまいました。
それでもすっかり夜は長くなり、着いた時には怖いくらいの真っ暗。
この日の早朝は気温が下がったせいか、いたる所に川霧がただよって
なんとも神秘的な雰囲気を醸しています。



この霧の中、沼に漕ぎだすのもちょっと気味が悪いのですが、
友人にはこの釣りの間、待たせることになるので、必死です。
しかし、残念ながら雷魚の気配、アタックはゼロ。
真夏と違い、そろそろ朝は寒いくらいなので、水温が上がる昼の方が
よいのかも。あと1回くらいは挑戦させてもらおう。

川に着いたのはもう9時。
陽が上り、だいぶ気温も上がってきました。
偵察がてら竿を出した場所では、友人が早速雨鱒をかけます。
白や緑の石が多いこの川独特の明るい色で、まるで海アメのような
グリーンパック。斑点までエメラルドグリーンに染まっています。
それにしても、いつも思うのですがこのあたりの雨鱒は、晩秋まで
銀色をしていて産卵の気配がまるで無いのです。
もしかすると春に産卵する個体もあるのでしょうか?



そして、予想していた通り、こちらも点々と。
爪痕までくっきりはっきり。私たちが来たので、ムッとしながら
歩み去っていったのかもしれません。


水量は予想していた通り、まだ多く、岸にはかなりの増水の痕跡が
あちらこちらに見られます。もともと魚の多い川では無く、忘れた頃にいい魚が
飛び出すという川ですから、重い流れの川歩きはなかなか大変です。

今まで一度も釣れたこのない場所をなんとなく流してみると、ゆっくりと
魚が頭を出して毛鉤を咥えました。結構落ち着いてアワセを入れましたが、
ゴツンという感触だけ残して抜けてきて落胆。
まさかと思いながらもまた流すと、また出てきますが今度は空振り。
そしてそれからは何度も空振り。どうやら、出てはきますが直前で見切られて
いるようです。毛鉤を替えると今度は出てきません。
それでは、とトレーラーに今朝の出発前に大急ぎで巻いたプリンスニンフもどきを結び、
流すこと数回。やっとかかってくれました。


雨鱒と同じように虹鱒を明るい色調で、斑点まで薄いようです。

ポイントとポイントの間が遠く、川歩きは楽ではありませんが、もうそれほど
暑さを感じることもありません。
空は快晴、明るい渓。



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