2006/10/09

幻談

病院に見舞いに行ったところが時間を持て余し院内をうろうろと
徘徊する破目になった。

疲れてロビーに腰を下ろし、ぼんやり本棚を見ると
寄贈されたらしい地味な全集が並んでいる。
誰が読むのか?「動物文学全集」

そんな中から手に取った本のなかに幸田露伴の『幻談』を見つけた。
話だけは聞いたことはあったが、実際読むのは初めて。
ケイズ(黒鯛)の釣りをめぐる奇譚なのだが
江戸の釣りにまつわる風俗がなかなか興味深く、
静かな休日の病院でついつい話に引き込まれてしまった。

青空文庫で読めます。

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