フライでアブ、と考えた時に真っ先に思いつくのが
実績のあるワームを模倣すること。
バークレイのパルスワーム、ホグ系など。
サイズは3~4インチ=7~9㎝といったところでしょうか。
それなりに似たような雰囲気を持つフライはすぐにできますが
それが同じように効いてくれるのか!?
冷静に考えれば、そんなわけはありません。
外見だけでは測れない要素が無数にあるのはわかっているんです。
聞いたところですが、シーバスでのバチ抜け攻略。
今ではそれ専用のルアーもたくさんありますが。
昔は非常に難しい、と言われていたそうです。
外見がよく似たワームを使っても全然ダメ。
唯一効いたのがラパラのCD9。
見た目はゴカイとの共通点はまるでありません。
多分、その動きがバチ(ゴカイ)を追うシーバスの捕食スイッチに
アピールしたのでしょう。
今回、あらためてワームの威力に参りました。
フライには全く反応の無い中、一発です。
逆に最近、ワームでの釣りに物足りなさを感じるのも事実。
ひとつのワームが生まれるまで数多くの人が日々テストを繰り返し、
本当に釣れるものだけが店頭に並んでいるはずです。
私たちは、言ってみれば試行錯誤の上澄みだけを
お金を出して買っている。
そんなところでしょうか。
それを使えば、釣れるのは当然。
一個人が思いつきだけで巻いたフライが釣れないのも当然。
しかし、釣れない失敗作の数々にも思いがあります。
失敗作として葬り去られる沈殿物にもまたストーリーがある。
そこが毛鉤巻きの苦しくも楽しいところです。
今のところはドロドロの混合物。
分離していく中で特効薬たる上澄みは採取できるのでしょうか?
ところで、今回ヨメが釣ったアブラコは、
ワームを深く飲み込んでしまったのでキープしてきました。
そこでストマック調査。
よく見かけるイソガニです。
インパクトがあるベイトですから、こればかり食べている
気がしてましたが、よく見るとそんなことはありません。
何かのタマゴ。
カジカかアブラコ(共食い…)でしょう。
藻についたのをついばむように食べたようです。
そして一番数の多かったのがコレ。
いわゆるスカッド(ヨコエビ)とも違う、
エビのような甲殻類です。
サイズは5mm~10mm程。
よく夜に灯りの下でグルグル泳ぎ回っているやつでしょうか。
フライでは、反射的に口を使わせるような
鋭いアクションがつけられません。
その分、サイズや雰囲気を実際のベイトに近づける必要が
あるのではないか、と考えるようになりました。
まあ、とてつもなく当たり前のことですが、
基本に立ち返ってマッチ・ザ・ベイトを実践してみることにします。
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