2014/06/02

オチ

季節柄、このところしばらくスペイロッドやスイッチロッドを使った釣りばかり
していましたが、そろそろ渓流でグラスロッドでも使って「軽い釣り」を
したいなぁ、とずっと思っていました。
我が家の車問題が長引く中、なかなか釣りをする気にもならず、気がつけば6月。
せっかくなので、解禁したばかりのヤマメ釣りに行こうという気分になりました。
実は昨年からずっと釣行を思い描いていた小さな川があって、
子どもの頃、大きなヤマメを初めて釣った思い出の川なのですが
何気に家から近過ぎるという理由で、足が向かなかったばかりに
前回の訪問から気がつけば20年くらいは経ってしまったでしょうか。

その時は、車が無かったのでフライロッド片手にバスに乗って
行ったような記憶があります。何せ学生時代のことなので、うすぼやけた記憶なのですが、
その時もヤマメの解禁直後で、大きくはないけれど
綺麗な魚がたくさん釣れたことだけははっきりと覚えているのです。

ずいぶん訪問に間が空いてしまったので、まだあの小さな流れに今でもヤマメが
泳いでいるものなのかどうか、ちょっと心配ではありましたが、
まあ、近場なんだから、釣れなくても、それはそれで良かろうと自分を納得させて
出かけてみることにします。

街の中ばかりを走るので、思っていたより時間がかかって川辺に着くと
例年にない暑さの中、春蝉の大合唱。
先週までは寒い寒いと文句ばかり言っていたはずなのに、
すっかり初夏のたたずまい。十分、ドライフライで釣りになりそうです。


この川、周りは民家や農家、畑に家畜の小屋が点在している典型的な
里川なのですが、川べりだけは、木が残っているので、まあそこそこの
渓流気分が味わえます。

ヤマメ釣りということで、#14くらいのパラシュートを使ってみました。
普段はそんな小さいの使わないのですが、ヤマメですから。
早速、小さなヤマメが飛び出してきて、ひと安心したのですが、どうにも
それ以上のサイズが釣れてくれません。たまに水面で波紋だけを残して
戻っていくのは決して小さくなさそうですから、毛鉤が合っていないのかも。
さらに小さく、#18くらいまでサイズを落とすも状況変わらず。

困ってしまって、虹鱒用の#8のキラキラムックリしたカディスを投げ込んだところ
ピョコンと派手に飛び出しました。



この日は、5'9" キラクのグラスロッドに#3ラインです。
このくらいの川と魚には、ちょうどいい感じ。

あんなに悩んだのに、結局オチは、いつもの北海道サイズの毛鉤。
それからは、投げるたびにいい反応があり、良型ならばガップリ飲み込むところを
見ると、魚の気分にピッタリだったようです。



型にも数にも満足して、最後に目のさめるような色をした美鱒で川を上がることに
しました。


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