2006/08/31

リトリーブ

ひとしさんのブログでも話題になり、
意見の分かれるところが難しくもまた楽しい
ヒラメのリトリーブについて。私も考えてみました。

一般にヒラメには、二種類のリトリーブが効果的と言われています。
・タダ引き
・リフト&フォール
どちらが効果的か、という類の話は野暮ですし、好きではないので、
あくまでも私の経験の範囲内でお話します。

私の場合最近もっぱらタダ引きです。
理由はふたつ。
なんとなく止めたりすると見切られそうな気がすること。
昔読んだ雑誌にも「ヒラメに余計なアクションは不要」と出ていたこと。
雑誌の記事を100%信用しているわけではありませんが、
そこに至るまでには何か一理あるはずです。
たまにリフト&フォールも混ぜますが゛、タダ引きの方が口を使ってくれる
確率は高いように感じています。
もちろんリフト&フォールでも釣ったことはありますし、今までの最長寸は、まさしく
それで出ました。

それから、前回の釣りでは、面白いことがありました。
タダ引きの途中で、私は底との距離を測るためにリトリーブを止めてフォールさせます。
カウントをとれば、リトリーブしているタナが(ある程度)わかります。
喰わせる間を作る、というような意味合いは一切ありません。

釣り始めてすぐ、リトリーブ途中にトトト、というごくわずかな感触がありました。
アタリではなく、多分、魚が追ってきて当たっている感じです。
あまりに微細なので、あきらめてフォール。
底に着いたか着かないかは定かではありませんが、糸フケを取ると、もう魚がかかっていました。
初めてのことなので、珍しいな、と思っていましたが
その後全く同じパターンで2匹目。
アタリは一切手に伝わってきません。
細身のPEを使っているので、滅多にないことです。
その後、ジグミノーでも、底に着いたルアーで軽く底を切ったその瞬間に小さなアタリ。
想像ですが、フォール→着底めがけてダッシュしてきた魚が、その後のアクションにリアクションバイトしたものでしょう。

この場合、リフトはしていませんから、リトリーブ&フォールとでも言いましょうか。
この日は、このパターン以外では口を使ってくれませんでした。

こうなると、タダ引き・フォール、どちらが効果的とは一概に言えません。
自分で頭からパターンを決めてかからずに
その日の状況によって、どんなリトリーブが1番効果的なのか、
考えながら、探りながら釣ることが大事なのではないでしょうか。

眠くなったので
つづく

2006/08/28

エアポケット

日曜日は、旭川でキャスティング、の予定だったのですが、仕事が入るかも…ということで
結局エントリーできませんでした。
が、直前になって仕事の予定も無くなり、ぽっかりと予定に穴の開いた日に。
そうじに洗濯に料理と普段はなかなか時間が無くてできない(やらない)家事に明け暮れ、一日が終わり。
まあ、そんな日があってもいいような、ちょっともったいないような。
力の入らない1日でした。

2006/08/27

ミヒラ+ヒトヒラ

今日は朝から潮の具合が良かったので、
どのくらい釣れるものか、今までのパターンを
組み合わせて、応用編釣行。

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ひとヒラ

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ふたヒラ

P8260007.jpg
みヒラ


帰りにおさげさんの車をたまたま発見。
話をしながらやっていると
P8260012.jpg
よヒラ

二箇所で釣りましたが、どれもほぼ同サイズ(+-3㎝)なのは
年齢が同じだからでしょうか。

今日は特に新しいことはしてません。
噴火湾ヒラメは、私の中でとりあえずひと段落です。

2006/08/20

及第点ギリギリ

前回、初めてハードルアーでヒラメを釣りました。
いや、初めてではないですね。
何年か前、浜から狙っていたときは、フローティングプラグやジグで
結構な数、釣りました。ひたすらソゲを…。
まともなヒラメサイズを初めて、ということに訂正。

実はもうひとつ気になっていたルアーがあります。
「シンキングペンシル」と呼ばれている種類。
トップのペンシルの沈み版です。
リップはありませんが、タダ引きでもグネグネ泳ぎます。
シーバスでは、バチ抜け(イソメの産卵行動)の定番と聞いてます。
なんとなく、ヒラメにも効きそうな気がしたので
元祖の「ワンダー」と重い「スライドベイト・ヘビー」を用意しました。

この日は潮が悪い。
朝イチもイマイチ。昼前がなんとか、という予想です。
しかも夕方は潮止まりに近いダラダラぶり。
1日を通じてダメでしょう、と理性では考えながらも
気がつけば行ってしまうところが既に少し病気かも。

朝はダメ。予想通り。
ワンダーは港で使うには少し比重が軽すぎます。
サーフなら十分使えそう。
そして昼前。
この日は全くワームには反応がありませんでした。
アタリすらありません。
ひと通りワームを通したポイントでスライドベイトを
投げてみると、あら不思議。1投目から釣れました。
しかし

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ソゲかヒラメか…?
一応、5mmだけヒラメになってるということで
シンキングペンシルで釣るという課題はクリア。かな。

それにしても、スライドベイトは
この後も2度、いいアタリを出してくれました。
リアクションバイトを誘ってくれ点で
活性が低い時にはワームよりも有効かもしれません。
これから研究の余地ありです。

この後もとにかくアタリが無い。
しかたないのでチビイジメをしたり
行ったことのない場所を探索したり。
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いいかげんあきらめたので帰ることにしました。
夕方は全く潮が動かず、釣る価値も無さそうだったので。
帰りにちょっとだけ港を覗いてみることにしました。
そこで意外なものを目にします。

まずは潮目を発見。
しかも、この潮目。私の見立てでは星4つの最上級です。
消えてしまう前に走りました。誰もいない港を。
ワームでは1投目からアタリがあります。
試しに魚道HSを投げてみましたが無反応。
またまたワームに戻すと、今度は乗りました。
が、バレました。多分、ヒラメでしょう。
そうこうしているうちに「星4つ潮目」は消えてしまいました。

他でアタリもなく、暗くなってきたので
潮目の消えたあたりでやってみます。
思いっきり遠投してふた巻き目くらいでおなじみのアタリが。

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いいサイズでしたが残念ながらワームです。
ハードルアーも使いましたがアタリもありません。
これは…昼とは逆のパターンです。
やっぱり捕食のスイッチが入った魚を
ピンポイントで狙うにはワームが有利?

ヒラメをリリースしてボンヤリ海を見ていると
風の無い水面を割ってバシャバシャと20㎝ほどの魚の群れが
飛び出してきました。
ボイルです。
チカやサケ稚魚のボイルなら見たことがありますが
これだけ大きい魚では初めて。
イワシでしょうか?
少し離れていたので、またまた走りました。誰もいない港を(笑)

その場に着いたときには何事もなく。
さっきボイルが見えたあたりにしつこく投げていると
コッコッという追いアタリの後に乗りました。
重い。先ほどの魚との比較からすると
ヒラメなら60㎝は優に超えていそうです。

慎重にやり取りをして、足元を見ると
あー

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デカイけど、君か…。
いつもならうれしいんですが。

2006/08/18

カード

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【3枚のカード】

盆も真面目に働いた(マアマア)。
そこで少し遅い盆休みを取ることにした。

最近は出発する前に潮位表と風向きを見る。
ずいぶん通ったおかげで、自分なりの得意パターンを
持つことができるようになった。
と言っても、使えるカードは、たったの3枚。
・満潮のヒラメポイント
・干潮のヒラメ・アブポイント
・磯でアブラコポイント

その日の状況を見て、どのカードを使うか考える。
ちなみに今日は、日中に干潮がない。
なので、1枚は最初から使えない。
しかも小潮で攻め手に苦しみそうな典型。

「最悪、磯でアブラコでもいいかな。」
とあまり期待をせずに釣り場に着く。
案の定、潮がダルい。
その上、磯場は台風の影響だろうか。
波足が長く、パワフルな波をかぶっている。

×満潮のポイント
×干潮のポイント
×磯でアブラコ

釣りを始める前から、早くも3枚のカードは流れてしまった。


【新たな1枚】

途方に暮れて考える。
するとカードがもう1枚残っていたのに気づいた。
潮が当たって、波にも強い場所
といえば
・港のテトラから外海を狙う。
これしかない。

しかし、このパターン、私は大嫌いだ。
私が得意なのは、潮流などから魚の就餌する場所を探して
そこをピンスポットで狙うパターン。
一方、変化の乏しいテトラ帯には、狙い場というものが無い。
魚がいることは間違いなくても、極端に釣れる確率が低いのであれば
そこは釣りをするのに値するポイントなのかどうか。
(テトラについているアブラコを釣る場合は別だが。)

カード、手元に1枚だけあるにはある。
しかしコイツは、どうにも使えない。


【太りすぎのサーファー】

何もしないわけにもいかず、とりあえず移動。
そこで、昨日の仕事帰りに寄った釣具屋で
たまたまルアーを買ったあったことを思い出した。
「これだ。」とひらめいた。

変化の少ない場所で確率を上げるには
釣りの範囲を広げるかテンポを上げればいい。
重いハードルアーなら、そのどちらの効果も期待できる。

ちなみに買ってあったのはアイマの魚道ヘビーサーファー。
リップ付のバイブレーションかジグ、といった風情のルアーで、

30gもある。
テストも兼ねて丁度いい。

港のテトラに立つ。
この長いテトラ帯の一体何処にヒラメはいるのか?
ローラー作戦で塗りつぶしていくのは
正直ウンザリする作業になりそうだが
今日はこれしかカードが残っていない。
ソフトルアーなら、あきらめているところだが
ハードルアーならお仕事も少しはマシになりそうだ。

試しに軽くヘビーサーファーを投げてみると、
風を切り裂いてかなりの距離を飛んでいった。
強くリフトするとブルブルとアピールする様が
手元まで伝わってきて、なんだか心強い。

何投しただろうか。
「プルッ」
ときた。
魚を確信したが海草かゴミみたいだ。
一応、追いアワセを入れて寄せる。
以前にコンブをヒラメと勘違いして喜んだことを
思い出した。(形もそっくりだったから…)
水面まで来たのを見ると、その逆で
コンブではなく魚だった。
テールフックがチョンと掛かっているだけなのが見えたので
慎重に、珍しくタモを使う。
足元で2回程突っ込んだだけでおとなしく収まった。
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   ほんとに皮一枚

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ハードルアーでヒラメを釣るという課題も
クリアできた。
満足してリリース。
この間キープした魚は、まだ抱卵していた。
産卵期は春と聞くが、個体差がありそうだ。


【星になった波乗り野郎】


これで新しいカードが増えた。
もう1匹、と気合を入れなおして竿を手に取る。
思い切り竿を振る。
と、先ほどのやり取りで弱っていたのか、
ラインがビミニツイストから切れた。
サーファーは遥か彼方へと飛んでいった。

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   波乗り野郎は星になった…

そして、この日のカードは1枚も無くなった。 

2006/08/15

お盆

お盆、休みではありません。
外資系って訳じゃあないんですが。

しかし、昨日はヨメさんの実家。
今日の夕方は仕事から帰ってから
本家の墓参りでした。
しかし、なんですね。
1年が経つのはほんとに早い。

昨日、ヨメさんの実家でフラッと寄った川では
浅場にたくさんの桜鱒が群れをなしていました。
これを見ると、もう秋だなぁと。

帰りは、港でついつい生類を苛めてしまいました。
もちろん殺生なんてしてませんよ。お盆ですから。

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くらべてみました

以前からずっとひっかかっていたことがあります。
それは、
「ベイトリール、一体ホントはどれくらい飛んでるのか!?」
ということ。
スピニングだと、勝手にポイ→ピュー、と飛ぶだけですから
たいして気にもなりませんが、
ベイトリールはリールによって投げた時の感覚もそれぞれ全然違います。
60、70m飛んだ、なんて景気のいい話も聞きますが
本当でしょうか?
気分だけは盛り上がっていても、
実測してみると、ガッカリするくらい飛んでいないものです。
何度、その気分に騙されたことか…。
(フライのキャスティングですけれど)

ちょうどラインを巻きかえるところだったので、
実際に測ってみることにしました。

まずシンカーですが、釣具屋で18gのキャスティング用のものを
購入してみました。
いつも使っているジグヘッド14gにワームをセットすると
だいたいこのくらいの重さでしょう。
ただし、空気抵抗が少ない形ですからキャスティングシンカーの方が
飛距離が出ることは間違いありません。

使ったリールは3台。
アブの4600C3、2500C IAR、シマノのアンタレスARです。

ラインは安物の4号、ダイワ製。新品を巻きました。
ただし4600Cは、巻いてあった4号をそのまま使用。

竿は、がまかつのラグゼソルテージチータB86H(8’6”)使用。
シーバスロッドで、どちらかといえばパラボリックな調子。
もちろん両手投げ。

実験当日のコンディションは、晴れ。風速3~4mと思われる
いい風が一定の風向で安定して吹きます。
飛ばすためにはまたとない条件です。

計測は50mのメジャーを使いました。
足りないので20m測って、そこからセット。
ミスキャストは測らないで、ベスト3を記録しました。

4600c.jpg
No.1 4600C
今でも磯で使ってます。浸水するとブレーキ不全が…。

実験最初ということもあり、ちょっと恐る恐る。
明らかにブレーキが効きすぎです。
ブロックを1個にしてみると、かなり伸びるようになりました。

1st 65.6m
2nd 63m
3rd 62.8m

コメント
スプールがちょっと鈍重に感じます。実験開始直後でかなり慎重に
投げていましたから、もっと攻めれば70mはいけそうでした。
それと古い糸で、巻き量も足りなかったようです。



2500c.jpg
No.2 2500C
最近のお気に入りです。
当初はバックラしないけれど、飛距離はそこそこ、という印象でしたが
ブロックを1個にしてからは、かなりの潜在力を発揮してます。

1st 80.5m
2nd 79m
3rd 76m

コメント
正直、ビックリしました。想像以上に飛ぶもんですね。
フライでこれだけ投げたら世界記録ですが…。
やはりこのリール、自分のイメージ通りに飛んでくれます。
初速は遅く感じますが、後半の伸びが素晴らしい。
4号の糸では足りなくなったので、途中、2号に巻きかえました



antaar.jpg
No.3 アンタレスAR
浜からのキャスティング用に購入。
しかし、思ったような働きができず、2軍落ちが囁かれている。

1st 81m
2nd 80.5m
3rd 73m

コメント
さすがによく飛びます。
今までの2機種と全くタイミングが違い、
スピニングに近い、球離れが早い感じです。
どういう訳か、思いっきり投げないと飛びません。
初速は速いのですが、後半の伸びはイマイチかな。
タイミングのせいなのか、シンカーを見失ってばかりでした。
2500C(中古)の3倍の値段でしたから、
飛距離も3倍飛んでほしいのが本音ですが…


それぞれリールによってタイミングが違い、
持ち替えた時は必ずバックラでした。
練習もロクにせず、ベストのタイミングで投げられたのは
1回くらいでしょうか。
真面目に練習したなら、まだまだ飛びそうな印象を受けました。
練習としても、遊びとしても結構楽しめましたから
みなさんもいかが?

2006/08/11

1日の使い方

旅から帰ったせいか、出かけるのが億劫に感じる。
でも、8月は稼ぎ時、と自分では思っているから
少しがんばってみた。

朝4時半、もう日が短くなってきたのか、まだ薄暗い。
いつもの港だが、なんだか今日は内側が気になる。
自分の勘を頼りに港内に向かって思いっきり投げてみる。
1投目からどんどんあたってくる。
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どうやらスイミングのパターンで間違いない、と読みました。

P8100315.jpg
それからすぐに48㎝。
普段はアブラコがつく場所ではないのに、
これだけ広範囲にいるということは
何かのベイトがかなり厚くいるから、のはず。
ということは、アイツもいる、はず。
推測ですが。


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そうしたら、いました。43㎝
飲み込まれてエラにフッキングしてしまったので
キープすることに。

それからまもなく
45.5㎝。よく引きました。
さっきのよりも大きいけれど、もう1匹キープしちゃったのでサヨナラ…。
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ポツポツといい型のアブラコが釣れてくる。
6匹くらい釣ったのかな?
P8100327.jpg

 
ここまでで8時。

この後、新規開拓を目指して夕方まで移動しながらやってみましたが
40㎝くらいのアブ1匹に終わりました。
昼前に帰ればよかったな…。

前回に引き続きヒラメが連発しましたが
なにか徒労感一杯。

2006/08/10

くるり : Tower Of Music Lover

kurukuru.jpg

京都を出る時にレンタカーを借りました。
いつも運転する時には何かしら聴いているので
どうにも落ち着きません。
近くで発見したジャスコでCDを買うことに。
京都をまわっている時には
「六地蔵」
「京阪電車」
といった地名を見てついつい反応してたので
ご当地バンド、くるりのベストを買いました。

くるりのアルバムはほぼコンプリートなんですが
この盤にはシングルのカップリングもあって
買って損はありません。

それにしても京都のネットリするような暑さに
岸田君の歌がハマってました。
特に前期ドロドロ系。
『街』はいかにもって感じです。

GyaOでビデオクリップ見れますね。

P8030189.jpg
       京阪電車の窓から…

2006/08/09

昆虫記

子供の頃は昆虫少年で毎日チョウやクワガタを
追いかける毎日でした。
そして、こちらではお目にかかれないレアな奴等を
図鑑で眺めてはタメ息をついていたもんでした。
今でもその名残があって、珍しい昆虫を見ると
ついつい飛びついてしまいます。
今回の旅では予想もしていなかった獲物を
手にすることができました。
もちろん全てその場でリリースです。

まずはセミ。
私が今まで手にしたことがあるのは
エゾハル・アブラ・エゾ・コエゾ・アカエゾ・ミンミン
です。
その他の種類も北海道にいるのですが絶対数が少なく
滅多にお目にかかれません。
真夏は彼らの季節です。

kumazemi.jpg
クマゼミ。メスでしたが。京都市役所の植木で捕獲しました。
あこがれていたセミだけにちょっと嬉しかったり。
すぐ横のベンチにいたホームレスの爺ちゃんがそれを見て
えらく喜んでいました。
しかし直後にこわそうな警備員に注意されました。

ninizemi.jpg
ニイニイゼミ。紀三井寺で鳴いてるのを捕まえました。
こちらにもたくさんいますが、高い木にしかいないので
なかなかお目にかかれません。
小さくてアワフキムシみたいです。

higurashi.jpg
ヒグラシ。メスです。
夜の自販機に突っ込んでいるのを捕獲。
これでメジャーなセミは残すところ『ツクツクボウシ』のみに
なりました。

しかし、私にとってのいちばんの「大物」は、こいつです。

tamamushi2.jpg
タマムシです。紀三井寺で飛んでいるのを見た時は
ありふれたアオカナブンかと思いましたが、よく見ると赤い色が
目に入る。
あわててヤブに飛び込んで帽子でキャッチ。
最近数が減って、なかなか見かけなくなっているそうなので
まさか生きている状態で見ることができるとは思っていませんでした。

tamamushi1.jpg
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甲虫ですが飛ぶ力が強く、地面に置くとすぐに
飛んでいってしまいます。
リリースして1分もしないうちにサッサカ飛んでいきました。

2006/08/08

南紀釣り事情

釣りはできませんでしたが
果たしてどんな釣りが彼の地で行われているのか
興味だけはありました。

伊勢の釣具屋には顕著な特徴があります。
それは「エサ」に対する偏執的とも言えるこだわりです。
条例で決まっているのではないかと思えるほど釣具屋の店名には
「エサ」
の二文字が必ず入っているのです。

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  エサ市場。生鮮食料品みたいです

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  エサ友。エサは友達

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  エサ亀…『こち亀』みたいに何かの略でしょうか?

このほか、
「エサ吉」
「エサセンター」
なども見かけました。
一体、なぜここまでエサにこだわるのか!?
忙しくて寄る暇がなかった事が残念でなりません。
この地ではルアー・フライマンは、不当な迫害を受けて
肩身の狭い思いをしていることでしょう。


伊勢から熊野方面へ行くと、
「エサ」は消えて、普通の釣具屋がありました。
入ってみるとソルトよりバスがメインのようでした。
でかいバスの写真が店頭にたくさん貼られています。
品揃えは程々。

ここのすぐ横には広大な七里御浜が広がります。
車を停めてしばらく眺めていると、
見るからにいい感じの潮目ができていました。
「魚いるならあそこだなァ」
と凝視していると
バシャッとボイルが。
100m近く岸から離れていますが、結構な大きさです。
サワラかサバでしょうか。
サーフジギングのタックルがあれば…と
指をくわえてボイルを見ていました。
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 ボイルのあった潮目。絶好のヨレができていて生唾ものでしたが…


熊野から山間に入ると、今度は川べりに
「オトリあります」
の看板が目立つようになりました。
このあたりは全国の鮎釣師にとって憧れの地です。
P8040267.jpg

支流の小さな流れにも釣人は結構います。
農家の釣り好きオヤジが経営しているらしい
プレハブの釣具屋もありました。
このあたりでは「エサ」なんて言ったら
追い出されそうです。

それにしても、どこも素晴らしい流ればかり。
川に開発の手が入っていない原因のひとつに
鮎を守っている漁協に力があるのかもしれません。
他の渓流魚もいるはずですが、
狙っている人はひとりもいませんでした。
兎にも角にも鮎一色。

和歌山まで来ると、「普通」の釣具屋が何軒もありました。
バス・ソルト系のルアーもたくさん置いています。
珍しいものもありましたが、今はネットでいくらでも買えますね。
記念にいくつか買ってみましたから、こちらでも試してみます。
いい川がある割に、フライ用品は隅に押しこまれていたのは
人気が無いからなのか?

名物に…

P8040268.jpg

普段の釣り旅では時間がもったいないので
食パンにチーズのっけて30秒で食べたりしてますが
今回は宿に泊まったので、オートマチックに食事が出されました。
簡単な印象を。

京都の宿は、サービスも良かったのですが
食事もよく考えられていました。
豪華な食材こそありませんでしたが
どれも美味しく食べることができました。
季節のものとしては、ハモが出ましたが
ちょっとアブラコを思わせる味わいだったように思います。
今度、『アイナメのハモ風椀』
を作ってみようと思っています。

2日目の宿では、伊勢、というくらいだから
奮発して伊勢海老やらアワビやらの出るコースを
頼んでみました。
が、伊勢海老、ガッカリです。
食べるところが少ないし、身もゴリゴリして
ジューシーさが足りません。
ヨメはアワビよりエリンギの方が美味しいなどと
恐ろしいことを言ってました。
北海道から行ったなら「海の幸」は期待しないほうが
いいでしょう。
こちらのスーパーで毛ガニかボタンエビでも買ったほうが
コストパフォーマンスがはるかに高いことは保証します。
単に料理のしかたがまずかった可能性も捨て切れません。
ちゃんとしたものを食べるのであれば
やっぱりキャパの小さい宿に泊まるべきでした。

龍神温泉の宿は、山の宿らしい献立でした。
これはこれでよかったです。
そして鮎。
すぐ横を流れる日高川は鮎の名釣場ですから
もちろん食卓にも塩焼きが出されました。
これが最高に美味かったです。
はらわたのホロ苦さとコクがたまりませんでした。
ビールを飲んでいたんですが、
キンキンに冷やした日本酒か焼酎があれば最高でしょう。
思い出したら、また食べたくなってきました。

期待していたところで裏切られましたが
期待以上のものも味わえたので、まあ引き分けって
ところでしょうか。


そういえば
ラーメンが大好きな私としては、はずせないと思い
京都では「京都ラーメン」なるものも
食べてみました。
もう二度と食べなくても結構です。

P8040242.jpg
   甘党垂涎の?赤福氷

2006/08/06

旅の記録(龍神~高野山)

龍神温泉では上御殿なる老舗の宿に宿泊。
歴史の重みを感じさせてくれる宿でした。

高野山は土曜ということもあって車がひっきりなしに
訪れます。
早々に退散。
しかし、どの建物もでかい…。
権力はなくとも、当時は物凄い財力があったことは
間違いないようです。
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和歌山まで北上して、修学旅行でも訪れた紀三井寺へ。
当時とは周辺の環境が激変していました。
高校生の頃は北海道では見られない
「ニッポン」の風景を強く印象づけられましたが、
今では日本中どこも同じ景色になってしまいました。
モスにローソンにケンタッキー。
広くてきれいな二車線道路。
これもまあ、仕方ないなと思いつつ、
どことなくさびしいよそものの勝手な思い。

しかし、寺の境内は、ほとんど昔のままでした。
茶店を見て、友人が「冷やしあめ」を飲んで
「マズイ…」と言っていたことを
突然思い出しました。
京都のような一流観光地と違い、
全然垢抜けていないのが逆に魅力です。
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なんとなくホッとして
帰りました。

あらためて思ったのが地方色がどんどん薄れていること。
紀伊半島の南では、まだまだ昔の風景が残っていましたが
それもいつまで続くんでしょうか。

2006/08/05

旅の記録(伊勢神宮~熊野)

3日目は、
「ジンジャ オブ ジンジャズ」
の伊勢神宮を訪れました。
京都で「摂津」なんていう地名を見かけるたびに
「伊勢物語」の有名な「芥川」の段など思い出していましたが
残念ながら今現在の京都では古の面影は望めません。
しかし、観光地化されているとはいえ、伊勢神宮はやはり聖地
でした。

すぐ横には川が美しい姿を見せてくれます。
紀伊半島の川は、どこも人の手があまり加えられていません。
そのせいでしょうか。素晴らしい流れがたくさんありました。
それに比べてわが北海道は…この違いはいずこに?
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境内には神官たちが行列で歩き回っています。
P8040224.jpg

ほとんどの社は撮影禁止。
物々しい格好の警備員が配置されています。
外国人が写真撮ろうとして
「ノォウゥゥゥピクチュァアアア」
と怒られてました。
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裏から撮った本殿の屋根。
伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)があり、
内宮は、おなじみ天照大御神を祭っています。
外宮は、豊受大神(トヨウケ)だそうです。
私はてっきりウケモチ神だと思っていましたが、
調べてみると少し違った神格のようでした。


伊勢神宮がなかなか興味深い場所だったので
ついつい長居をしてしまいました。
おかげでこの後は予定が詰まって大変なことに。
次の目的地、熊野まで山道を抜けると
長い海岸線の綺麗な玉砂利サーフに
出ます。
見るからに青物でも釣れそうです。
P8040254.jpg


しかし、釣りなんかしてる場合じゃなく
この後、サツキマスで有名な熊野川を北上していきました。
山また山、急坂と急カーブの連続で距離の割に
運転には時間がかかります。
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予定時間を過ぎてから、やっと宿の龍神温泉に着きました。
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山深い、秘境感十分の温泉街です。

2006/08/04

旅の記録(京都~伊勢)

2日目の8月3日は、宿から近い二条城へ出向いてみました。
大政奉還の舞台となったことで有名ですが
作らせたのは家康。
小難しい寺社ばかり見ていたのでここは新鮮でした。
紛れもなく時代の最高権力だけが持っていた
圧倒的な「パワー」を今でも感じさせてくれます。
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平和な江戸時代ということで、戦の舞台にこそなったことはありませんが
そこはやはり軍事施設。城門の扉は分厚くものものしい雰囲気。
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内部は撮影禁止でしたが、狩野派の男性的で趣味のいい襖絵が圧巻です。
こんな所で田舎大名が御前に出るのを待たされている時は
手のひらにじっとり汗なんかかいていたことでしょう。

ここも海外からの観光客に大人気。
特に若い男性が多いようでした。
やっぱり男はこういうのが好きなんですね。

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伏見の町なんかを見てからレンタカーで伊勢へ。
高速道路ばかりで、あまり面白くありません。
降りてから、スカイラインなる有料道路に入ってみると
まあまあ景色は良かったんですが、料金1220円はボッタクリでは
ないんでしょうか。
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宿は、和風リゾートホテルといった趣。
前日の宿に比べると、全てが雑に感じられます。
それなりの値段ですが、キャパが大きいところは
やっぱり難しいなあ、とあきらめました。。

2006/08/03

旅の記録(京都)

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以前から行きたいと思っていた京都~紀伊半島方面を
見に行ってきました。

1日目の8月2日は京都市内、清水寺方面を歩いてみる。
さすがは観光地、夏休みで修学旅行のオフ+平日なのに
結構な人出です。

清水寺は、まあそれなりに。
それにしても京都、女性観光客が多い。
しかもアメリカ、ヨーロッパ、中国(台湾?)といった
海外からの観光客が半数近くではないでしょうか。
右を見ても左を見てもなぜかキレイな方が多く、
それはそれは素晴らしい所でした。

それからは、歩いて周辺散策。
34℃。暑いです。

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お賽銭を入れると書いていいそうなので
お願いしてきました。
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夜は、柊屋旅館という老舗旅館に泊まってみました。
こちらでは安宿か車中泊専門ですから、ちょっと緊張します。
しかし、仲居さんの至れり尽くせりの対応に
サービス業の真髄ここに極まれり、といった感。
料理も伝統的な京料理で地味ながらもいいものでした。