ついこのあいだ身を固めた同僚から釣りに誘われた。
夏の終わりにもう一度、川に立ちたいそうだ。
しかし、待ち合わせ場所に現れた彼は、浮かない表情で
「釣りに行くと話したら、何も言わずに突然先に寝ちゃったよ」
と怯えた口調で奥様の様子を話すのだった。
明るいうちに必ず帰ろう、とか
ダメージ軽減策を検討しつつ結局は出発。
それでも行きの車では、
「1ヶ月に一度の釣りもできないとは…」
「これで今年の釣りも終わりだ…」
と彼の嘆きが続く。
黄色い竿で黄色い岩魚を釣ろうと来てみたのだけれど
生憎の雨。結構な雨にあきらめかけたけれど、あきらめるまさにその寸前で
雨が上がり、日が照りだすと山女魚や大きな岩魚が川から湧き立つように出てきた。
帰りはしっかりお土産のお菓子を買わせ、明るいうちに帰宅。
職場で事後を聞いてみると、
「その後のあれやこれやで何とかプラスマイナス0くらいまできたのでは!?」
と、楽観的な話を聞くことができて、
こちらもちょっと晴れ間が見えたかな。
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