ちょっと雨が降ったので、これが恵みの雨になるのではないかと
妄想します。
この時期ですから、大きな魚こそ上を目指すはず、と
昨年行ってみた小渓流の様子を見に行くことにします。
といっても、去年は長雨で他に釣りになる川がなかったから
仕方なく行ったのでしたが、そのぶん、魚がたくさん残っていました。
ちなみにここはヨメの実家から15分。
どこまでも恵まれた土地柄です。
釣りをしない人にとっては、どうでもいいことなんでしょうが。
川の降り口に続く道の終点にある駐車スペースに着いてみると
見慣れた焦茶色の落とし物が、きっと敢えて目立つように
まん真ん中にひり出してありました。
周囲の藪は2か所ほどお休み処が丸く作ってあります。
この場所は、相当頻繁にご利用になっている様子。
ちょっとひるみましたが、すぐそばでは木を切ったり、
重機のうなる音が聞こえているので、サンダル履きでやってみました。
すぐに20㎝ほどのヤマメが釣れます。
これは…と少しだけやってみることに。
50mほど釣り上がると、爽やかな風と共に濃い獣の匂いが
鼻に刺さってきました。
近所で人が作業していようが、どこかこの近くで昼寝か何かをしている
ことは間違いないようです。
そういえば、昨年も全く同じ場所で臭ったはずだ、と
戻って釣り下ることに。
周囲や足元も気をつけてみましたが、こちらは気配がないようです。
サンダル履きの時には良型が釣れたのに、マジメにやると
かわいいサイズばかりです。
それでも、どこかに凄いヤツはいないのか、と粘っていると
気になるポイントに出くわします。
真ん中の石が気になったので、小さいのが出ても無視してひたすら
打ち込んでいると、突然岩陰からいい魚が飛び出しました。
グリグリと小気味のいい引きは、岩魚ではありません。
久しぶりの尺山女魚だろうとホクホクしながら寄せにかかるとフックが外れて
しまいました。
ガッカリしてそこから少し釣り下り、時間を置いて未練がましくまた
同じ場所に毛鉤を落としてみます。
出ないだろうと思っていたら、なんとまた出ました。
一度バラした尺山女魚が、二度も出るわけありせん。
この時点で、落ちはわかってしまいました。
キミか…。
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