2011/08/29

影の街

本当はひとりで川にでも行くつもりだったのに、
モヤモヤ感を少しでも忘れたく、家族で遊びに行くことにしてしまう。
往時の面影を今も影のように残している町に
なんとなく行きたくなったのも、その日の気分がそうさせたのだと思う。
学生の頃はよく釣りに行ったのに、ずっと訪れることもなく、およそ20年。

久しぶりに訪れた町は、昔訪れた頃よりこじんまりとしながら
ほとんど変わっていないことに驚く。
大学に入学した直後、研修で放り込まれた施設を偶然見つけるも
窓は破れ、ただ月日の流れを感じるばかり。
それでも、その時の出来事がつい先週のように思えるのが記憶の不思議。
私の頭の中は、その頃から成長を止めている。

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昼飯にカレー蕎麦を食べたり、おやつにばんじゅうを買ったり、
空知の町では時折感じる、人で賑わい、栄えていた頃の空気が
この町には垂れ込めるように漂って、
それは町がうつらうつらと夢を見ているのでは、と夢想し

2時間もらって川に降り、竿を出すと
丸々とした虹鱒が飛び出してきた。
夕暮れとこの町が互いに
鉄の車輪が遠くで軋むような音を立てている、
そんな錯覚。

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生きた

大吉 
享年14才くらい。
皆に愛された猫だった。

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2011/08/22

マルチな日

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早朝、テニス。
前日の川歩きのせいか、疲れを感じ不調。

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赤井川「ホピの丘」に息子を連れていく。
ご機嫌で気に入ったらしい。
動物がそんなに好きだとは知らなかった。

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ヨメのリクエストでハゼ釣り。
同じ仕掛けで真剣に釣って
私1尾、ヨメ11尾。
どうなってんの?

夕方温泉に入って盛りだくさんな一日終了。

2011/08/21

にわか雨、のち晴れて黄色い岩魚

ついこのあいだ身を固めた同僚から釣りに誘われた。
夏の終わりにもう一度、川に立ちたいそうだ。
しかし、待ち合わせ場所に現れた彼は、浮かない表情で
「釣りに行くと話したら、何も言わずに突然先に寝ちゃったよ」
と怯えた口調で奥様の様子を話すのだった。
明るいうちに必ず帰ろう、とか
ダメージ軽減策を検討しつつ結局は出発。

それでも行きの車では、
「1ヶ月に一度の釣りもできないとは…」
「これで今年の釣りも終わりだ…」
と彼の嘆きが続く。

黄色い竿で黄色い岩魚を釣ろうと来てみたのだけれど
生憎の雨。結構な雨にあきらめかけたけれど、あきらめるまさにその寸前で
雨が上がり、日が照りだすと山女魚や大きな岩魚が川から湧き立つように出てきた。

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帰りはしっかりお土産のお菓子を買わせ、明るいうちに帰宅。
職場で事後を聞いてみると、
「その後のあれやこれやで何とかプラスマイナス0くらいまできたのでは!?」
と、楽観的な話を聞くことができて、
こちらもちょっと晴れ間が見えたかな。

2011/08/15

夏休み終了

最終日は、息子につきあって雨の公園へ。
余計なことを何にも考えないで1週間を過ごせたおかげで
だいぶ気力は回復しました。
アレもやりたい、コレもやりたい、と考えながらも
これから先は時間が無くて結局何もできなかろうと
考えている自分寂し。

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2011/08/14

奥地探索行

前日の岩魚川は、いつもの脱渓点から上がりました。
そこから上は、一度も行ったことがありません。
ただ、川通しに歩いていくとなると、それなりの時間がかかります。
そこで、前回の脱渓点までチャリで行き、そこから入るという
アドベンチャーを企画しました。
どのへんがアドベンチャーかと言えば、車やバイクと違い、
自転車で熊に遭ったら相当に怖い、というところです。
この日のためにホーマックで巨大な熊鈴を購入。
今までつけていた鈴は、チロンチロンとアルムの山のユキチャンくらい心細い音色でしたが
今度のデカイのは、アバレンボウかヨーゼフか、というくらい頼りがいのあるヤツです。

車から自転車を下ろし、出発してほどなく道に落とし物があるのを見つけます。
今まで、この川では熊の痕跡が全くないので安心してましたが、やはり
いない訳はなかろう、と手に大鈴を持って騒々しい音を出して進みます。
上り坂でちょっと疲れましだか、入渓地点に到着。
昨日つけた自分の足跡以外ないのを確認して安心します。
熊太郎に足跡の上書きをされていたらどうしよう、とビビっていました。
はたして、昨日と同じように釣れるのか、ちょっと疑っていましたが
入ってすぐにいい魚が釣れ出しました。
どんどん上っていくうちに、魚のサイズが少しずつ小さくなり、
流れもそれとともに細くなっていったので、川を上がります。

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自転車まで林道を歩き、そこからは下り坂を一気に車まで戻りました。
子供の頃の習性が残っているのか、チャリで釣りに行くと
妙にテンションが上がってきます。

翌日は天気も下り坂ということで、夏休みの釣りはこれが最後。
また来年訪れる日を楽しみに1年間を過ごすことにします。

2011/08/13

隠れ川

ヤマメばかりを追いかけていたら、ちょっと大きな魚が
釣りたくなりました。
ブラウンがなかなか好調という話を聞いて、有名河川に
入ってみます。
が、釣っていると後ろを追いかけてくる3人の新子餌釣り師や
わかってるのに頭ハネを平気でやってるルアーの兄ちゃん
(私がされたんじゃなくて、人がされてた)のを見た時点で
すっかりやる気が無くなりました。

早々と川を上がって、静かに釣れる川へ行ってみます。
この川、色々と理由があって釣り人はあまり訪れません。
そのせいか、林道から降りてすぐに岩魚が釣れる便利な川なんですが、
今までは、小さな魚がたくさんいる印象でした。
でも、昨年訪れた時はマムシに遭うし、魚はサッパリ。

川に着いてみると、ほとんど人の訪れた形跡がありません。
以前は、細々と釣り人道が川までついていたのですが、
忘れられてしまったのでしょうか。
マムシが怖いので、イタドリの枝を切って、草むらを叩きながら
川に降りてみます。
川水は、平水より少し多いくらい、いい感じです。
最初のポイントから、いい魚が出てきました。
この川にしては出来過ぎな魚です。
次のポイントを眺めていると、水の中をゆっくり動く岩魚の影が見えます。
慎重に落とすと、近寄ってきて毛鉤を吸い込みました。
ちょっと手こずって上げてみれば、40㎝くらいありそうな立派な岩魚です。
車から降りて、すぐにこんな魚が釣れてくれるなんて言うことありません。

それからもポイントごとに必ず尺岩魚が顔を出してくれます。
晴天の下、のんびり岩魚を釣るのは気分がいいものです。

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うっすら、朱点のある岩魚も混じりました。
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今までもこの川には、こんな魚が隠れていたのか、
それとも、忘れ去られたことで、魚が大きく育つことができたのか、
1年に1度しか訪れることができない身としては、
本当のところはわかりませんが、これから先もこの流れが
ひっそりと続いてくれることを願ってやみません。

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2011/08/12

マボロシの尺山女魚

ちょっと雨が降ったので、これが恵みの雨になるのではないかと
妄想します。
この時期ですから、大きな魚こそ上を目指すはず、と
昨年行ってみた小渓流の様子を見に行くことにします。
といっても、去年は長雨で他に釣りになる川がなかったから
仕方なく行ったのでしたが、そのぶん、魚がたくさん残っていました。
ちなみにここはヨメの実家から15分。
どこまでも恵まれた土地柄です。
釣りをしない人にとっては、どうでもいいことなんでしょうが。

川の降り口に続く道の終点にある駐車スペースに着いてみると
見慣れた焦茶色の落とし物が、きっと敢えて目立つように
まん真ん中にひり出してありました。
周囲の藪は2か所ほどお休み処が丸く作ってあります。
この場所は、相当頻繁にご利用になっている様子。
ちょっとひるみましたが、すぐそばでは木を切ったり、
重機のうなる音が聞こえているので、サンダル履きでやってみました。
すぐに20㎝ほどのヤマメが釣れます。
これは…と少しだけやってみることに。

50mほど釣り上がると、爽やかな風と共に濃い獣の匂いが
鼻に刺さってきました。
近所で人が作業していようが、どこかこの近くで昼寝か何かをしている
ことは間違いないようです。
そういえば、昨年も全く同じ場所で臭ったはずだ、と
戻って釣り下ることに。
周囲や足元も気をつけてみましたが、こちらは気配がないようです。

サンダル履きの時には良型が釣れたのに、マジメにやると
かわいいサイズばかりです。

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それでも、どこかに凄いヤツはいないのか、と粘っていると
気になるポイントに出くわします。

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真ん中の石が気になったので、小さいのが出ても無視してひたすら
打ち込んでいると、突然岩陰からいい魚が飛び出しました。
グリグリと小気味のいい引きは、岩魚ではありません。
久しぶりの尺山女魚だろうとホクホクしながら寄せにかかるとフックが外れて
しまいました。
ガッカリしてそこから少し釣り下り、時間を置いて未練がましくまた
同じ場所に毛鉤を落としてみます。
出ないだろうと思っていたら、なんとまた出ました。
一度バラした尺山女魚が、二度も出るわけありせん。
この時点で、落ちはわかってしまいました。

キミか…。
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2011/08/11

小休止

毎朝、早起きして炎天下を釣っていたら
さすがに身体がきつくなってきました。
一日、息子につきあって小休止です。

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2011/08/10

本流

毎日、夜は家から10分の温泉に行って、
帰りはそのへんをわざと時間つぶしのドライブ。
もともと寝つきの悪い息子がグーグーと寝息を立てたところで
帰宅して、そのまま自分も寝てしまい、翌日は日の出前に起きる。
そんな生活リズムができてきました。

この日は、前日行った川にネットを落としてきたみたいなので
また行ってみます。
熊にズタズタにされてたらどうしよう、とか恐る恐る探してみると
どうということもなく、そのまんまの姿で河原に落ちていました。

ちょっと釣りして昼寝して、夕方は近くの本流に初めて挑戦してみます。
とはいえ、どこで釣れるものやら皆目見当のつかないまま、川岸を上に行ったり
下に行ったりしているうちに夕闇が迫ります。
面倒なので、道路からすぐ降りられるところで釣ることに。
渇水してはいますが、それでも十分堂々とした流れですから、
6番ロッドに5番ラインで挑むことにしました。
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川に降りるとすぐに大きな魚が逃げていきます。
桜鱒、カラフト鱒、雨鱒?
荒瀬で水面を横切らせたカディスにもんどりうつようにして
太いヤマメが飛び出しました。
重い流れに乗って走られると、6番でもちょっとドキドキできます。

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それからすぐに日が暮れました。
日は、どんどん短くなっています。

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2011/08/09

渇水の渓

翌日は、早起きして海へ。
風はそれほどでもないのに、ちょっと嫌なウネリが入っています。
すぐにあきらめて、川に向かいました。
林道には、熊の落とし物が堂々と落ちていますが、天気のいい昼間なら
きっと藪の中で昼寝していてくれるでしょう。

今回は、ヤマメを釣りたいと思って、小さな毛鉤もそこそこ巻いてきました。
川に降りてちょっと釣り下ってみますが、あんまりかんばしくありません。
おかしいな、と岩魚用に巻いてきた6番のデカフライを落としてみると
岩陰からいいヤマメが飛び出してきました。
そこから戻りがてら釣りをすると、そこかしこから顔を出してきます。
渇水ということでちょっと構えていましたが、素直に釣ってもよさそうです。
どってことない瀬から一番いい魚が出てきました。
魚もいいけど、何より川がいい。
近くにこんないい川があったんだと発見の楽しみを噛みしめます。

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2011/08/08

夏休み

今年の夏はガッツリ休むことにしました。
上半期の仕事は、過去にないくらい消耗する内容で
ここらへんでリセットしないと、気持ちがプツリと切れかねない
危険な気がしました。
さらに、この週からヨメの産休も重なったので、思い切って
1週間何にもしないことを決めます。
子供の世話以外は。

ゆったりと出発して、秘密のラーメン屋の開店を待ったり
アイスを食べたりしていたら、夕方の到着。
時間が無いので、裏の川を散策してちょっとだけ釣り。
蒸し暑く、暫く雨がなかったせいで川水は底を見せています。
小さなヤマメが釣れたところで帰ることにしました。

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2011/08/05

苦しい戦い

同僚から釣りに誘われます。
あんまり時間もないとのことなので、市内の川を勧めてみました。
朝2、3匹釣って、昼くらいで上がろうよと。

釣れません。
場所を移して、やっと魚の反応があったのに釣れません。
しかたないので、不本意な沈める釣りでやっと1匹。
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しかし、同僚が釣れません。
出るのに抜ける。かけるのにバラす。
案内した身としては、相手がボウズのまま帰らせるわけにも
いかず、固唾を飲んで見守るばかり。
昼どころか、陽が傾く時間になって、ついに小さな岩魚が
釣れてくれました。
苦しかった…。

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2011/08/04

市内の川その4

すっかり近場巡りが身についてしまいました。
未知の秘境に分け入り、デカイ奴を狙ってみようかな、と
脳内ではちょっと考えたりもするんですが、動き出すとなると
面倒くさい。
それと、第二子がいよいよ間近になってきて、
あんまり家を空けると修復不可能な亀裂が入らないとも
限りません。

大きな魚が釣れなくても、近場で未知の場所を探索するのは
それなりに楽しいもんです。

で、この日は新たな川。
市内では秘境度高めです。
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岩魚でも釣れれば、思ってましたが、
なんだか素早い魚が飛び出すもなかなか釣れず。
渇水で用心深いようなので、毛鉤をヤマメ仕様のぶら下がり系に
してみると、やっとゆっくり咥えてくれました。
虹です。

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そのうちに堰堤の深みにきました。
ゆっくり浮上して毛鉤を呑みこんだのは、予想以上の大きさ。
慎重にやりとりしていましたが、リーダーを太くしたのを
思い出して、強引に頭を向けるとバレました。
ヤマメ仕様の細針がだらしなく伸びてガッカリ。



夕方、息子をまた川に連れていくとしばし遊ぶ。

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2011/08/01

ラケッツ

テニスをしたので、新兵器のラケット2本を使ってみました。
1本目は、ヘッドのエクストリームです。
もう20年近くちゃんとテニスをしてませんが、
その間にテニス界を席巻したバボラ ピュアドライブ
の類似品だそうです。
すっかり力が落ちて、弾きのいいラケットが欲しかったので、激安で購入。
うまくなったと錯覚するくらい芯がデカイ。
最新のテクノロ爺スゴイよ。
ただ、コスメはちょっと。
チャートのフライやルアーは大好きなんですが…。
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もう1本は、大昔の憧れだったヘッドのプレステージクラシック。
イバニセビッチが愛用してました。
あの頃は、4万くらいしたはずですが、オークションで7千円。
こちらは、芯がボール一個半くらいしかありません。
芯を喰えばいい球が飛んでいきますが、私の技術では
3割打者がいいとこでしょうか。
まあ、大会出るわけでもないので楽しみながら使ってみます。
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竿に例えると、エクストリームがセージのZ-AXSIS
プレステージは、オービスのスーパーファイン。
そんな感じ。




午後からは、息子サービス。
男の子に棒を持たせて川に入れてやれば
それだけで盛り上がります。

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