前の記事で「アクション」と自分で使っておきながら、
なんだか最近この「アクション」という言葉に違和感があります。
いつから使い始めたかといえば、釣り雑誌等に頻繁に出ているのを見ている
うちに惰性でうろ覚えしただけで、実はきちんと定義づけられたものを
誰かに教えてもらったわけではありません。
ティップアクション
プログレッシブアクション
パラボリック(フルフレックス)アクション
ファストアクション
ミディアムアクション
スローアクション
雑誌の誌面や釣具のカタログではこんな感じで
アクションという言葉が頻繁に出てきます。
でも、ティップ、プログレッシブ、パラボリックという言葉は
多分、竿の曲がりについての表現。
ファスト、ミディアム、スローは、竿の返りの速さについての表現でしょう。
まあ、普通はティップが曲がる竿は、曲げ戻しも速く、
グリップから曲がるような竿は、ゆっくり戻るものですが、
ティップアクションの重ダルなグラスロッドと
フルフレックスでも、最先端のグラファイト素材を使った竿は、
どっちがファストなんだ、と尋ねられると、何だかややこしくなってきます。
昔のレナードカンパニーのカタログでは、こんなふうに紹介されていたそうです。
通常のキャスティングで
竿の3分の1くらいから上が曲がるものが「ファストアクション」
竿の半分くらい(ストリッピングガイド)から上が曲がるもの「ミディアムアクション」
全体(グリップも含めて)が曲がるもの「スローアクション」
知ったかぶってみましたが、「レナードカンパニー」について私は
あんまり詳しくないので念のため。
昔のFenwickブランクのカタログにも、こんなのがありました。
そういえば、あちらの表現でたまに
Moderate (中くらい)
というのも見かけます。ますます複雑。
速さなのか曲がりなのか、アクションとは何ぞや?という疑問は
なかなか解けません。
単に欧米から言葉を導入する時に混乱したのかと思いきや、
あちらでも、何だかゴチャゴチャわかりにくいと訴えている人がいるようです。
いっそのこと、"ACTION"なぞという洋文字に頼らずに
「先調子」「七三調子」「胴調子」
「キビキビ」「モッタリ」「シャキッ」
といった言葉で表してみるのはどうなのかとここに提案します。
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