ダラダラ準備しているうちに出発が昼になる。
この分だと室蘭に着くのは夕方になりそう。
途中、秋にはよく釣れた港に寄ってみるが
たまに小さいのが突っつくだけで、反応が
少ない。
実はこの季節、アブラコを釣ったことがないのである。
去年の春、太平洋で張り切ってやってみたが
完全無反応を喰らって以来になる。
というわけで、釣りのパターンも魚の着き場も
全くわからず手探りの釣り。
しかも、日本海ではシーズンに入ったようだが
太平洋は、まだ水温も低めで、釣りになるのか不安だ。
嫌な予感が的中する形で、やっと室蘭に着いたのは
もう暗い時間。
どこで何が釣れるのか全くわからない。
とりあえず、港の中を車で走ってみるが、どこに向かっても立入禁止。
やみくもに走っているうちに、やっと防波堤らしき所に出た。
車が何台か止まっている。
準備をしていると、突然じいちゃんが近づいてきて話しかけてきた。
「ここはソイすげえぞ!」
「アブラコも釣れてっぞ!昨日7本釣った。」
「室蘭ではここが一番だ!」
かなり熱い。
初めての場所で不安を抱えている釣り人には力強いお言葉である。
それでは、と準備をしていると
「おれはもう帰るわ。今日はダメだ…。」
「風向きが悪い…。」
「明日なら釣れるべ。」
いきなり弱気発言連発。
最後は
「ま、やるだけやってみれ。」
と送り出された。
じいちゃんの話は、一度終わるとまたスタートに戻って
エンドレスで続く気配だったので
お礼を言って見切り発車。
教えてもらったポイントに入るが、風が強い。
しかも、底がかなり荒い。沈みテトラか捨石か。
なんだかわからないうちに魚がかかってた。
結構な引き。
これがじいちゃんの言ってた「大ゾイ」か。
と暗闇から抜きあげると、何のことはない、40㎝ほどの
夜アブでした。
ホッとしたようなガッカリしたような。
風が強いので、早めに切り上げました。
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