もちろん、同じ場所に通いつめていくことで初めて見えてくるものがあるのは間違いないんだけれど、行ったことの無い場所、釣ったことの無い魚を探しに行くのは、釣りをしていく上で1番の楽しみだったはず。
残念ながら最近は、「釣れるかどうかわからない釣り」をしようとする勇気が足りなくなってきました。ついつい確実な方へ流れる。老化だな、とは思うんだけど。
今年は、できれば海の雨鱒をあちこちに探しに行ってみようと思ってます。
とりあえずは、最近釣りに行ったことすらほとんどない、日高方面へ行ってみることにしました。
日高といえば、私が子供の頃は、北海道を代表する名釣り場として雑誌などにもよく紹介されていたものですが、いつの間にかすっかりその地位を低下させてしまい、今となっては、ほとんど忘れられた釣り場のようにも思います。
行ってみるとわかりますが、流域のほとんどを占ている、中・下流は、崩れやすい岩の質によるのか、ほとんど変化の無いチャラ瀬が続く退屈な流れで、魚もそれほど多くは無い
のが実情です。
でも、この季節だったら、いい雨鱒なんかがいたりして、と釣人的楽観論で適当に海岸や川を選んでみました。
海は、前日までのシケで盛大に濁り、そうそう易々とは攻略させてくれそうにもありません。
「次は見てろよ!」と、戦う前から勝負を投げ出すことにします。
その次は、ほとんど釣れたという話を聞いたことのない中河川。
見た目、何かは釣れそうでしたが、歩けど歩けど、ポイントというものが見つからない典型的な日高の川です。
すごい距離を歩いて、まあまあのポイントがひとつ。そしてそこでは何も起こらず、このチャラい川ともお別れです。
最後は、誰でも知ってる静内川。
日曜ということもあって人だらけかとも思いましたが、ポツポツと見かけるくらい。
この川のポイントもあまり知らないのですが、適当に目星をつけたところに入ります。
2投目くらい、コツコツとフライを追う魚の反応があり、その直後、乗りました。
グングンと首を振る感触がありましたが、それほど大きくはないようです。
ところが川の半ば、流芯にさしかかったあたりで突然、すごい勢いで下流に走り始め、一緒に走らされます。本当は、大きかったのかな?
何だか様子がおかしい、と思いながらも寄せてくる途中で見当がつきました。
案の定、リードフライが尻ビレに掛かっています。
どうやら、ドロッパーに喰いついたものの、口に掛かった針は流芯で外れ、残った針がスレの形となり、それが突然のダッシュにつながった模様です。
魚は、ブラウンですが銀白色で、リーダーの擦れたところの鱗がポロポロはがれています。
この川でよく聞く、シートラウトでしょうか。
入ってすぐの橋の下だったり、開始直後に、そこそこの魚がアッサリ釣れちゃった時には、その後は1匹も釣れずに終わってしまうことがよくあります。その後の釣りが雑になってるとも思えないんですが、どうしてなんでしょうね?
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