2011/02/07

オモシロイ

2日前の天気予報を見た時から久しぶりに胸が高鳴ります。
そんな気持ちになったのは、何時以来の事やら。
ほとんどの人には何の意味もない、「南の風」という言葉は
ごくごく一部の釣り人の胸を焦がすのです。
これはもう、条件反射みたいなものでしょう。

昨年来、ずっとこの日を待ちわびて、待ちくたびれてもう2月。
前日になって、フライをしようにも何の準備もしてないことに
気がついて愕然とします。
子供を寝床に送り込んでから急いで作業開始。
ラインバスケットの修理から、ランニングラインの巻き替え、
ゴチャゴチャになったラインを整理するのに重さを計ったり
要らなくなったラインを捨てたり、
果ては毛鉤を大急ぎで巻いて、やっと寝たのが深夜の1時。
2時に目覚ましをかけていましたが、起きられるわけありませんでした。
4時にも一度目が覚め、意識がはっきりしたのはもう6時半。
敗北感が漂います。
それでも、滅多にないチャンスです。
とりあえず、村を目指すことにしました。

道路に雪も無く、思ったよりも早く到着。
あんまり状況は良くないとのことですが、沖目に向かってシュートすると
いい感じで潮を掴んでいますから、何とかなりそうな気はします。
すぐにアタリがあり、魚がかかりましたが即バレました。
それからは、沖に目いっぱい投げるとチョコチョコ乗るのですが
アワセるとことごとくバレます。
魚が小さいのか、毛鉤の端っこだけ咥えているのか。

渋い時になぜか強いミッキーフィンカラーでやっとこさ1匹目が釣れました。
40半ばくらいですが、白く光って綺麗な魚です。

P1070412.jpg

kanaさんと合流して話を聞くと、やっぱり同じような感じのようです。
この「乗りにくさ」が今日の傾向なんでしょう。
フライを替えるとアタりますが、アッという間にスレてしまい
後が続きません。
うーん、難しいけど面白い。
色々考えて、何年か前の似たような傾向の日に有効だった
マツーカをボックスの片隅からひっばり出しました。
思い切り投げるとかすかな追いの感触と、ちょっとだけ咥えた気配。
次に投げると、今度はしっかり乗りました。
ズンズンと重いファイトで上がってきたのは、60にはわずかに届きませんでしたが
丸々としたいい魚でした。
何より、読み通りに釣れたので満足。
P10704118.jpg

まだ夕暮れまでは間がありましたが、潮も止まったようなので
アメマスは上がり。
帰りは磯に寄り道してみます。

初めて本格的な磯でエギを振ってみましたが、驚いたのは潮の流れと
それに流されるエギの重さ。
MHのエギロッドを買った時には、オーバーパワーで失敗したと
常々思っていたのですが、その竿をもってしてもシャクれません。
大きなヤリイカが乗ると、寄せるのもひと苦労。
2時間ほどで5ハイのヤリイカが釣れましたが、暗くなるとパッタリ止まります。
久しぶりに見る尺越えヤリイカ。
なんだかずいぶん大きく見えましたが、それでも胴長33㎝くらいが最大です。
こちらも豪快な釣りを堪能しました。
P1070425.jpg

寝坊した時はどうなるかと思いましたが、終わってみると
久しぶりのフライで釣る海アメも、スリリングな磯ヤリイカも
いや、本当に面白かった、と噛みしめるように帰りの車の中で反芻したく
なるような釣りでした。

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