以前、近所の川にカジカ釣りに連れて行った後、
「もっと、いい魚が釣りたいな…」
と、息子がボソッと言っていました。
「何を贅沢な」
と、ちょっと腹が立ちましたが、人間、これの次はさらにあれ、
あれの次はもっとそれ、と思うからこそ、
この厳しい世の中を渡っていけるというもので、
逆に新しい物もいい物も、何にも欲しくない、というのであれば
ゆくゆくは、そのへんの公園で寝泊まりするか、
深山に分け入って仙人になる修行をするか。
息子がそんな選択をしないとも限りません。
自分で探しに行ってみろ、と言うのが筋なのはわかっていますが
まだ小学生前の子どもに釣竿と財布を持たせて送り出すだけの
度胸が私には無いので、近所の川に連れていくことにしました。
着いてすぐにカジカ。
私が子どもの頃、生まれて初めて自分で魚を釣ったのが
この川のカジカだったような気がします。
カジカが2匹も釣れたのにあまりテンション上がらず。
義父の口癖、
「子どもにあんまり美味い物を食わせるんじゃない。」
という言葉を思い出しました。
カジカで喜ぶくらいが本当はいいはず。
それからはきのこ探し。
昨日の公園ではサッパリでしたが、ここには結構あります。
最後に、場所を移して深場のポイントへ。
エサを投じて、様子を見ていると巻き返しに浮いていたマーカーが
スッと沈みました。
上げさせると、期待していた虹鱒が。
カジカもそうですが、私が初めて釣った鱒は、この川の虹鱒でした。
その時のこと、それから釣った魚の様子は今でも鮮明に覚えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿