このところ大荒れ、小康状態、かと思えばまた大荒れ、と
天候は全く落ち着くところがありません。
この週末は、大荒れ後の小康状態、ちょい荒れに当たってしまいました。
一度くらい、好き放題に行き先を選んでみたいとふつふつと不満を抱きながら
毎度の場所選び。
結局、西風がついた時にはほんのわずかしか選択肢がないんです。
あまりに風が強いので、この週末はイカをあきらめ、ドボン釣りにでも、
と割り切りかけたところで先発した同僚から連絡が入り、
「なんとか釣りになるから来てみたら。」とのことです。
それでも、乗り気になれず中止連絡をしようとすると
「ぜひ、こっちに来て一緒に釣ってみてくれ。」との要請を受けました。
決して近くはない現地に着くと、同僚はいません。
電話をすると「寒いし全然釣れないので移動した。もう帰るかな。」
とのこと。
話が違います。そんなんじゃあ、来るんじゃなかった。
それでも来たのだから、と投げ釣り組と並んで釣り始めました。
全くアタリません。
投げ釣りも何一つ反応がないとのこと。
でも飲んじゃったから朝までがんばるんだ、と何だか楽しそうです。
前回は、そこそこ釣れたソイでも、と狙ってみますがこちらも呪われたように
ツントン無し、皆無、虚無です。
風裏になる隣の港も、同様に真空の隙間のような海況で、
まだ日付が変わる前ですが、心折れました。
ぼんやりシートで座っているうちに爆睡。
目が覚めるともう明け方です。
これほど生命反応のなかったことは、今まで経験がなく、
ここまでくるともう意地です。
足元でソイを狙ってみると、小さなワームにそれに見合った魚が
次々と釣れてきました。
どうやら、呪いは解けたようです。
すっかり明るくなったので、今度はマメイカを狙ってみます。
昨年は釣れ過ぎてバカにしていたマメイカですが、
今年は例年通り、正常な釣れ具合。
真面目に真面目に立ち向かわないと釣れません。
1投に1パイペース。
バクチの要素のあるヤリイカと違って、これはこれで愉しい釣りなんです。
2時間ほど釣って、30ハイくらい。
最後まで意地を通したツケは、週末に疲れを残してしまったところでしょうか。
2011/11/27
2011/11/25
キンチェム(Kincsem)
馬を見るのが好きです。
馬券は全く買わなくなりましたが、どこにどんな馬がいるのかは
いつも気になっています。
男というものは、いくつになっても
ミヤマとノコギリ、どっちが強いんだ、とか
次元のM19と五右衛門の斬鉄剣だったら、とか
最強の拳銃は何ぞや、とか
そんな話が好きなんです。
そんなわけで、名馬物語、のようなものも一時期
よく読んでいたわけなんですが、その中でもひと際印象に
残っていたのが、19世紀ハンガリーの生んだ名馬、キンチェム(Kincsem)です。
牝馬の身で54戦54勝と引退まで無敗。
近年、20戦19勝のゼニヤッタという牝馬のスーパーホースが出ましたが
戦績だけを比べるとキンチェムの圧勝です。
強いだけではなく、仲良しの猫やトレーナーとのエピソードも
ほのぼのとさせてくれます。
馬の面白いところは、歴史の1ページになってしまったような馬からも
しっかり現代への繋がりを見つけられるところです。
1974年には、キンチェムの牝系子孫、ポリガミー(Polygamy)がエプソムオークスを勝っています。
そしてさらにそのポリガミーの同血牝馬の子孫、キャメロット(Camelot)が今年、
2歳G1のレーシングポストトロフィーを圧勝して、エプソムダービーの有力候補になりました。
ちなみに、Camelotの父は、モンジュー(Montjeu)、凱旋門賞でエルコンドルパサーを負かした馬です。
この間紹介したダビルシムは、仏クラシック戦線に出てきそうですから、
来年度の凱旋門賞では、もしかすると二頭の対決が見られるかもしれません。
冒頭の版画は、うま年の年賀状に使うのに、昔彫ったものを発掘しました。
2011/11/24
PEライン
PEライン、色々あって悩むところです。
高いのはバカ高いし、安いのはちょっと心配になります。
以前、安い『スムース』なるPEを買ってみて、一度の使用で
怒り心頭、即刻クビにしたこともあり、買い替えにはいつも
気をつかっていました。
ファイヤーラインのような編んでないものが、きし麺みたいに
ひらひらになるのも勘弁です。
せっかくの細さが台無し、きっと潮を満開に受けてしまうに
違いありません。
値段とのバランスで一時期よく使っていたのが、サンラインの
『キャストアウェイ』です。
ネットでは、かなり安く手に入ります。
編みもしっかりしていて、トラブルが少ないのは○です。
ただ、比重を増すためのポリエステルのせいか、
ちょっと太い。
エギを使う時のようにできるだけ細くしたい時は、減点になります。
今のところの主力になっているのが、よつあみの『G-SOUL PE』です。
はじめは、高価なWX8(8本撚り)を使ってみました。
確かに表面も滑らかで糸鳴りもほとんどなく、これはイイ、と
思ったのですが、一本一本の撚りが細いので、耐久性にちょっと
不安がありました。
次に使ってみたのが、スタンダードモデルのG-SOUL PE。
こちらは4本撚りで、ネットで買えば150mでも千円台です。
ほつれにくく、安心感があります。
それと、よつあみのラインは、他社製に比べて太さ表示が正直です。
同じ号数で表示されていても、買ってみたらびっくりするくらい太くて
ガッカリしたことがあるのでは?
同じ号数のボンド表示がいくら強くても、実際太いんじゃあ意味ありません。
PEラインの太さに関しては、業界に基準がないそうで、メーカー任せのようです。
バリバスとよつあみは、この点しっかり表示している気がしてます。
この間、このG-SOULシリーズにX3なる新製品が出ました。
3本撚りの分、かなりお安くなっています。
8本撚りより、4本撚りの方が気に入ったということは、
これは、もっと安くていいかも…とすぐに買ってみました。
結果、きし麺でした。
0.6号でもひらひらで使う気になれませんでした。
高いのはバカ高いし、安いのはちょっと心配になります。
以前、安い『スムース』なるPEを買ってみて、一度の使用で
怒り心頭、即刻クビにしたこともあり、買い替えにはいつも
気をつかっていました。
ファイヤーラインのような編んでないものが、きし麺みたいに
ひらひらになるのも勘弁です。
せっかくの細さが台無し、きっと潮を満開に受けてしまうに
違いありません。
値段とのバランスで一時期よく使っていたのが、サンラインの
『キャストアウェイ』です。
ネットでは、かなり安く手に入ります。
編みもしっかりしていて、トラブルが少ないのは○です。
ただ、比重を増すためのポリエステルのせいか、
ちょっと太い。
エギを使う時のようにできるだけ細くしたい時は、減点になります。
今のところの主力になっているのが、よつあみの『G-SOUL PE』です。
はじめは、高価なWX8(8本撚り)を使ってみました。
確かに表面も滑らかで糸鳴りもほとんどなく、これはイイ、と
思ったのですが、一本一本の撚りが細いので、耐久性にちょっと
不安がありました。
次に使ってみたのが、スタンダードモデルのG-SOUL PE。
こちらは4本撚りで、ネットで買えば150mでも千円台です。
ほつれにくく、安心感があります。
それと、よつあみのラインは、他社製に比べて太さ表示が正直です。
同じ号数で表示されていても、買ってみたらびっくりするくらい太くて
ガッカリしたことがあるのでは?
同じ号数のボンド表示がいくら強くても、実際太いんじゃあ意味ありません。
PEラインの太さに関しては、業界に基準がないそうで、メーカー任せのようです。
バリバスとよつあみは、この点しっかり表示している気がしてます。
この間、このG-SOULシリーズにX3なる新製品が出ました。
3本撚りの分、かなりお安くなっています。
8本撚りより、4本撚りの方が気に入ったということは、
これは、もっと安くていいかも…とすぐに買ってみました。
結果、きし麺でした。
0.6号でもひらひらで使う気になれませんでした。
2011/11/22
初冬、嵐
仮眠と思っていたら熟睡していました。
すっかり明るくなった港は、人もまばらで釣れていないようです。
なんとなくそのまま川を眺めに行きます。
ちょっとだけドボン練習をして、帰途に。
すぐに物凄い嵐がやってきました。
帰ってすぐに約束していたさけ科学館へ。
駐車料金も無料になり、気軽に来れるようになりました。
ガチャポンでアマゴを捕獲。
2011/11/20
真烏賊・哀歌
天気が全く読めません。
予報を見るたび、雨だったり晴れだったり
西風北風南東風。
風向きによって、釣りになる場所も変わってきます。
夕方少し前に息子を早めのフロに入れて、
どこへでも行ける態勢でゆるめに出発。
迷いに迷いましたが、積丹なら表裏でやり繰りも
できようかという結論に落ち着きました。
しかし、風も波もそれほどではない割に海が
濁っています。
ちょっと前までは、相当荒れていたようです。
昨年のヤリイカ豊漁を夢見て、濁った海を探りますが
全く反応なし。
そのうち、何かがかかりましたが、ヤリイカにしては
強過ぎる引き。
ソイかな、と疑って足元から強引に浮かそうとすると
バレてしまいました。
その後は、何事もなく、場所の移動を決意します。
フラフラと漁港巡りをしているうちに、濁りのない港を見つけ、
独り先端に向かいます。
コワイ。
1投目、さっきと同じ強烈な引き。
足元まで寄せるとイカです。
巨大なヤリか、とドキドキしましたが、上げてみると
大きなマイカでした。
ちょっとガッカリです。
次もマイカ。
ウネウネ動く長い腕、赤茶色の体にヘンな鳴き声。
見れば見るほど不気味なヤツです。
ヤリイカを色白、楚々とした女性とするなら
マイカは…珍遊記のババアとか、そんな感じ。
ビール瓶サイズの太い奴も釣れて、4ハイで気持ちも
お腹一杯になり、終了です。
帰りは途中で倒れて寝ちゃいました。
予報を見るたび、雨だったり晴れだったり
西風北風南東風。
風向きによって、釣りになる場所も変わってきます。
夕方少し前に息子を早めのフロに入れて、
どこへでも行ける態勢でゆるめに出発。
迷いに迷いましたが、積丹なら表裏でやり繰りも
できようかという結論に落ち着きました。
しかし、風も波もそれほどではない割に海が
濁っています。
ちょっと前までは、相当荒れていたようです。
昨年のヤリイカ豊漁を夢見て、濁った海を探りますが
全く反応なし。
そのうち、何かがかかりましたが、ヤリイカにしては
強過ぎる引き。
ソイかな、と疑って足元から強引に浮かそうとすると
バレてしまいました。
その後は、何事もなく、場所の移動を決意します。
フラフラと漁港巡りをしているうちに、濁りのない港を見つけ、
独り先端に向かいます。
コワイ。
1投目、さっきと同じ強烈な引き。
足元まで寄せるとイカです。
巨大なヤリか、とドキドキしましたが、上げてみると
大きなマイカでした。
ちょっとガッカリです。
次もマイカ。
ウネウネ動く長い腕、赤茶色の体にヘンな鳴き声。
見れば見るほど不気味なヤツです。
ヤリイカを色白、楚々とした女性とするなら
マイカは…珍遊記のババアとか、そんな感じ。
ビール瓶サイズの太い奴も釣れて、4ハイで気持ちも
お腹一杯になり、終了です。
帰りは途中で倒れて寝ちゃいました。
2011/11/14
ダビルシム
久しぶりに世界の競馬を見ていたら、
気になる馬のレースが紹介されていました。
ハットトリックの子、ダビルシム(Dabirsim)です。
ハットトリックは、マイルCSや香港マイルを勝ってそれなりの活躍でしたが
サンデーの子が溢れている日本では、いまひとつ地味な存在だったせいか
アメリカで種牡馬入りしていたそうです。
で、初年度産駒からこのダビルシムが出ました。
先日のジャン・リュック・ラガルデール賞(2歳牡馬G1・昔のグラン・クリテリウム)で
見事に勝ちましたが、その勝ち方がちょっとびっくり。
残り400mでは絶対に届かないと思ってましたが…。
父のハットトリックも忘れた頃にやって来るような馬でしたから似ているのかも。
騎手のフランキーも大絶賛で今後に期待です。
終始後方から追走する白地に赤の勝負服がダビルシム)
気になる馬のレースが紹介されていました。
ハットトリックの子、ダビルシム(Dabirsim)です。
ハットトリックは、マイルCSや香港マイルを勝ってそれなりの活躍でしたが
サンデーの子が溢れている日本では、いまひとつ地味な存在だったせいか
アメリカで種牡馬入りしていたそうです。
で、初年度産駒からこのダビルシムが出ました。
先日のジャン・リュック・ラガルデール賞(2歳牡馬G1・昔のグラン・クリテリウム)で
見事に勝ちましたが、その勝ち方がちょっとびっくり。
残り400mでは絶対に届かないと思ってましたが…。
父のハットトリックも忘れた頃にやって来るような馬でしたから似ているのかも。
騎手のフランキーも大絶賛で今後に期待です。
終始後方から追走する白地に赤の勝負服がダビルシム)
2011/11/13
最後の花
金曜の晩、ヤリイカを釣ろうと久しぶりに張り切っていました。
早めに仕事を終えて、晩飯を食べて、息子を風呂に入れて。
しかし、ここで準備をしては、息子が騒ぎ出します。
息子が寝るのを待とうとしていたら、息子から呼び出しがかかりました。
テンションが常時高い息子は、全く寝る気配を見せません。
10時を過ぎて、やっと寝た時には、その晩出るのをあきらめました。
ずっと楽しみにしていただけに、計画が倒れたダメージは
大きく、翌日早朝に出てはみましたが、すっかりテンションダウン。
しかたなしに、ドボン練習をしてみます。
11月最後の暖かい日、最後の花が咲いていました。
ブラブラしていると、ヨメからメール。
風呂はなんとかするから、夜も釣っていったら、と
またとない申し出です。
なんとなく乗り気になれず、息子のフロに帰ることにします。
夕方、1時間勝負。
以前から目をつけていた、初めてのポイント。
狙い通り、ヤリイカを釣って帰宅です。
久しぶりの新鮮なヤリイカの刺身は素晴らしく美味かった。
早めに仕事を終えて、晩飯を食べて、息子を風呂に入れて。
しかし、ここで準備をしては、息子が騒ぎ出します。
息子が寝るのを待とうとしていたら、息子から呼び出しがかかりました。
テンションが常時高い息子は、全く寝る気配を見せません。
10時を過ぎて、やっと寝た時には、その晩出るのをあきらめました。
ずっと楽しみにしていただけに、計画が倒れたダメージは
大きく、翌日早朝に出てはみましたが、すっかりテンションダウン。
しかたなしに、ドボン練習をしてみます。
11月最後の暖かい日、最後の花が咲いていました。
ブラブラしていると、ヨメからメール。
風呂はなんとかするから、夜も釣っていったら、と
またとない申し出です。
なんとなく乗り気になれず、息子のフロに帰ることにします。
夕方、1時間勝負。
以前から目をつけていた、初めてのポイント。
狙い通り、ヤリイカを釣って帰宅です。
久しぶりの新鮮なヤリイカの刺身は素晴らしく美味かった。
2011/11/04
楽しむ釣り
毛鉤釣りは楽しいのですが、ゆったりあれこれ考えるのが楽しいのです。
時間がないと、せせこましくなっていけません。
自分の考えた毛鉤をああでもこうでもといじり回すのがまた楽しい、のですが
そんな時間がないと、ひたすら巻くのは苦痛です。
ということで、何にも考えなくていい、アブラコ釣りに無性に行きたく
なりました。
久しぶりにワームとベイトタックルを掘り出して磯に向かいます。
しかし、潮回りが悪い。
予想通り、極端にアタリが少なく、魚がどこかに引っ込んでいるみたいです。
さらに磯の奥地を目指すと、やっとアタリが出てきました。
しかし、喰いが浅いのかスッポ抜けが頻発。
磯仕様のデカワームばかりだったので、対応に苦しみます。
それでも夕マズメには、果敢にグイグイ攻めてくるアブラコをかけて
楽しむことができました。
時間がないと、せせこましくなっていけません。
自分の考えた毛鉤をああでもこうでもといじり回すのがまた楽しい、のですが
そんな時間がないと、ひたすら巻くのは苦痛です。
ということで、何にも考えなくていい、アブラコ釣りに無性に行きたく
なりました。
久しぶりにワームとベイトタックルを掘り出して磯に向かいます。
しかし、潮回りが悪い。
予想通り、極端にアタリが少なく、魚がどこかに引っ込んでいるみたいです。
さらに磯の奥地を目指すと、やっとアタリが出てきました。
しかし、喰いが浅いのかスッポ抜けが頻発。
磯仕様のデカワームばかりだったので、対応に苦しみます。
それでも夕マズメには、果敢にグイグイ攻めてくるアブラコをかけて
楽しむことができました。
2011/11/01
ドボンヒッシン
何だか猫がいなくなってからさえません。
私たちの暮らしに猫がどんな貢献をしているかといえば
何ら全く役には立たず、むしろ粗相をしたり、無駄飯を食べたりと
害悪のほうがはるかに大きいと思われます。
それじゃあ、人が生きていくために何が役に立っているのかといえば
栄養としての食事とか、その食事を得るための労働とか、
正気の人間ならとても好きにはなれないものばかりです。
猫は役立たずだから相当好きになれます。
忙しいのもあって、釣りの方もちっとも熱が入りませんが
模範的な家庭人となるのはシャクなので、釣りに行きます。
イカも釣れていますが、私の中では最も非生産的な釣り、
ドボンヒッシンに行くことにしました。
今までは、ほぼ投げる練習しかしたことがなく、かろうじてサケ釣りが
実戦投入の場でしたが、ちゃんと毛鉤も巻いて釣ることを目指してみます。
職場の同僚と初めての場所で下見気分で川へ。
小春日和の秋の川を歩くと何にも考えずにすみそうです。
浜益川で磨いた投擲術でドボンドボンと川を荒らしますが
一向に反応はありません。
同僚は、岸際をドライフライで上手に狙って綺麗な虹鱒を釣っています。
やがて現れた深場、ここぞとばかりに毛鉤を流すと待望の魚が。
頭をぐいぐい振った後、真っすぐこちらに向かってきたのは
銀白の相当大きなウグイでした。
ほほぅ、と余裕を見せて放してやります。
帰りに同僚がかつて過ごした炭鉱の町へ。
往時の話を聞きならが町はずれの川で夕暮れを迎えると
晩秋の静けさがミシミシと身体に沁み込んで
自分がいつの時代の人間なのか不安になってきました。
私たちの暮らしに猫がどんな貢献をしているかといえば
何ら全く役には立たず、むしろ粗相をしたり、無駄飯を食べたりと
害悪のほうがはるかに大きいと思われます。
それじゃあ、人が生きていくために何が役に立っているのかといえば
栄養としての食事とか、その食事を得るための労働とか、
正気の人間ならとても好きにはなれないものばかりです。
猫は役立たずだから相当好きになれます。
忙しいのもあって、釣りの方もちっとも熱が入りませんが
模範的な家庭人となるのはシャクなので、釣りに行きます。
イカも釣れていますが、私の中では最も非生産的な釣り、
ドボンヒッシンに行くことにしました。
今までは、ほぼ投げる練習しかしたことがなく、かろうじてサケ釣りが
実戦投入の場でしたが、ちゃんと毛鉤も巻いて釣ることを目指してみます。
職場の同僚と初めての場所で下見気分で川へ。
小春日和の秋の川を歩くと何にも考えずにすみそうです。
浜益川で磨いた投擲術でドボンドボンと川を荒らしますが
一向に反応はありません。
同僚は、岸際をドライフライで上手に狙って綺麗な虹鱒を釣っています。
やがて現れた深場、ここぞとばかりに毛鉤を流すと待望の魚が。
頭をぐいぐい振った後、真っすぐこちらに向かってきたのは
銀白の相当大きなウグイでした。
ほほぅ、と余裕を見せて放してやります。
帰りに同僚がかつて過ごした炭鉱の町へ。
往時の話を聞きならが町はずれの川で夕暮れを迎えると
晩秋の静けさがミシミシと身体に沁み込んで
自分がいつの時代の人間なのか不安になってきました。
登録:
投稿 (Atom)