ひさしぶりに投げ仲間のSTさんから
一緒に練習しようと誘いがきました。
ちょうど投げたい気分だったので、喜んで出かけます。
今日はふたりでグラスロッドを投げよう、ということで
持ち寄ってみました。
私の持っているのは、古いアメリカのグラスロッド。
ヘドンやフィリプソン、シェークスピアといった
量産品として売られていたであろう、安いものばかりです。
今現在の竿には無い、チープだけどシックな作りが好きで
見かけるとついつい買ってしまいます。たいした値段でもないし。
STさんの持ってきたのは、ウィンストンにフェンウィック。
私たちは、メーカーやそれに関わる人の歴史なんかには
疎いもので、語るべき含蓄なんかは全然ありません。
「これはいい。」「これはペナペナ」
そんなくらいのレベルで。
それでも振ってみると、ウィンストンとその他安竿の違いは
歴然で唖然となります。
ブランクの違いと言ってしまえばそれまでですが、
ものによっては竿は単なる工業製品以上になり得るのかもしれません。
何本も振り比べると、時代を経るにつれて同じグラス素材の竿でも
どんどん使いやすくなっていくのを感じることができます。
前期の古いヘドンは重く、反発も遅いブランクですが
後期のフィリプソンでは、軽く、パワフルになっています。
もちろん、キャスティングもずっと楽に飛ばすことができる。
バンブーとグラファイトに挟まれて、グラスロッドの時代は
短命でしたが、それだけになんとなく人を惹きつけるものが
あるような気がしています。
ただ、どの竿を使ってみても飛距離という点では大差なく。
グラスロッドといえども、5番以上のラインを使えば
フルラインは投げられます。
STさんは、どんな竿を持たせても綺麗なループで
遠投することができる名手です。
結局最後はトーナメントロッドまで持ち出して投げて、
またペナペナのフェンウィックを引っ張り出して投げて、
と夕方まで投げ続けて、楽しい連休最後の1日でした。
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