明日は日本ダービー。
最近はあまり興味もなかったけれど、
フサイチホウオーには去年から注目している。
この馬の父であるジャングルポケットが引退してもう4年。
ディープインパクトのように派手な連勝があったわけではないから
この馬のことを覚えている人は少ないかもしれない。
が、さして注目されていなかった札幌でのデビュー戦で
この馬を見た瞬間から私はすっかり惚れ込んでしまった。
札幌での新馬戦、後の朝日杯1、2着となる良血のメジロベイリー、
タガノテイオーが当然の如く人気して、このジャングルポケットは
確か5番人気だった。
札幌競馬場のパドックを見にいった私も、
実はメジロベイリーを見に行ったわけだが、
このベイリー君はなにやらボーっとして
牛のように覇気の無い馬だった。
それよりなにより、1頭の爬虫類のような馬が他を圧倒する
オーラを放っていた。
1番、2番人気はサンデーサイレンスの仔特有の
スラリと品のいい体型。
一方、ジャングルポケットは、父トニービンの体型によく似て
円筒形の胴体に、ゴツゴツとした腰が印象的だった。
正直、綺麗か?と問われれば、不気味と
言ったほうが的を得ているかもしれない。
私自身は、そのバランスのとれた馬体を美しいと思った。
トカゲや恐竜のような美しさ、とでも言おうか。
私は爬虫類が子どもの頃から大好きなのである。
見た目も調教タイムも人気にならない原因だったのだろう。
お買い得と考えてダメもとでこの馬の単勝だけを
買い込んだ覚えがある。
そしてアッサリ勝った。
次の札幌3歳もアッサリ勝った。
皐月賞では、出遅れて3着となってしまったが
ダービーは完勝だった。
その年の秋のジャパンカップも勝った
(これは素晴らしいレースだった)
それにしても、フサイチホウオーの皐月賞、
内枠で足を余し気味の3着というところまで
父と同じとは、恐れ入りました。
父も東京では鬼と呼ばれていた馬。
もともと東京コースが大得意なトニービンの系統だから
ダービーでは本領発揮してくれるでしょう。
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