2009/06/08
嘘のような本当の話
最近は、それなりに大きいと思える魚をかけても釣っても
あんまり感慨というものが湧かなくなりました。
昔は20㎝くらいの虹鱒がフライを見てUターンしただけで
ガクブルしてフライを結ぶ手が震えたものです。
釣りに行き過ぎなのか、それとも単に年なのか。
今日は久しぶりに少しばかりアドレナリンが出ました。
といっても、ちょっとばかり妙な理由なんですが。
朝3時、目が覚めるとなぜか息子も起きて暗闇から私を見て
エシャエシャと笑っている。
ヨメはそれを見て、私も行こうかな、なんてのんきに言ってます。
というわけで、今週もサービス兼釣行となってしまいました。
昨日、キリンソウさんがいいサイズを上げたと報せのあった港に着くと
すぐにそこそこの型のアメ鱒が行列で追ってきます。
40㎝くらいのを一匹釣り上げましたが、後が続きません。
フライで狙ってみたりしているうちにすっかり時合い終了。
全く追いが無くなりました。
まったりしているとキリンソウさん登場です。
少し話をしてから、そろそろ家族サービスタイムにしようと思い、
最後の1投、と船の間からエイヤと投げると
なんと、着水と同時にビランビロンと光っています。
マズイことに、クロスするように船から水中にロープが入っています。
この間を抜けるのは至難の業。
右に左に切り返さないと魚を寄せられません。
できるだけテンションをかけないように、と思っているうちに
魚は勝手に寄ってきて、船の下に入ってしまいました。
このまま引いてくれば、ロープを巻くこと必至です。
と、キリンソウさんがこちらに来るのが目に入ったので、必死でアピール。
車から降りて来てもらい、魚の潜っている船のロープを引いてもらいます。
魚が見えてきたので、慎重にロープをかわすと…
思い切りロープにルアーのフックが引っ掛かりました。
万事休す。後は魚がフックアウトして逃げ出すのを待つのみ。
と思い、ラインをゆるめましたが、なかなかバレません。
そこで、何とかタモですくえないものかと、またも船のロープを引いてみます。
すると、ロープがピンと張って、鯉のぼりよろしく水面から魚が宙ブラリンになりました。
小さな魚ならわかりますが、かなりの大きさだけに何とも不思議な光景です。
ぼんやり2人でその光景を見ていると、またロープがたわんで、
魚が水面に戻ります。同時にロープからフックが外れました。
どうやら、水面から上がった魚の重さでフックが伸びたようです。
思い切ってロープをかわすと、一気に魚が近寄ってきました。
タモ入れをお願いすると見事、一発で入れてくれました。
重そうな魚を持ち上げると、今度はタモ枠が破断。
それでもどうにかランディング成功です。
ここまで来るのに何分かかったんでしょう。
緊迫したやりとりではなく、何かマヌケです。
60㎝半ばの極太鱒。太平洋でもこのサイズがいるんですね。
勿論、ランディングした時点で青息吐息。
ヨメのおみやげとなりました。
それからは家族サービスタイム。
買い物をしたり、昼飯を食べたり。
それからは釣りの許可が出たので港へ。
今回も懲りずにヒラメ開幕調査です。
潮がかなり激しく動いて水もいい感じで濁ってます。
ヒラメがいれば絶対釣れるはずなんですが、まだみたいですね。
船でも上がってないみたいなんで。
車に戻ると息子は爆睡。
起きるまでのあと20分だけ行ってくる、と言い残してスピニングタックルを手にします。
実はこのタックル。まさにこの場所で使うことをイメージして導入しました。
ここは、少し沖目にチャンネルがあって、ベイトタックルでは、ちょっと距離が
足りません。
あそこを釣ることができたら、サクラにヒラメが…といつも眺めていたので
ついついスピニングに手を出してしまいました。
で、この日はかなり強い潮にいい濁り。
まぁ、まだ早いと思うけど、と投げてみるも反応なし。
ただ、なんとなく気になって、いろいろなパターンを試しているうちに
ゴトンとアタリました。
元気なサクラ。50以上はある綺麗な魚です。
このタックルでイメージ通り釣れたので、ちょっといい気分です。
続けて投げると同じパターンで2匹目。
それからは投げるたびに同型のサクラが釣れてきます。
5匹目をリリースしたところで、もういいかとやめることにしました。
粘ればまだまだ釣れるはずですが、新しい目があるわけでも魚が欲しいわけでもなし。
フライがポイントまで届けば、相当に面白い釣りができそうなんですが。
まだ時間が早いので、ゆっくり温泉に入って、家族サービスポイントも
貯め込んだはず、と思いこんでおくことにします。
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