2006/09/29

邯鄲夢の枕

すっかり夕方になると寒い。
ちょっと前まで日が暮れると虫の声が賑やかだったけれど
この頃は、声が途絶えがちになってきた。
そろそろ静かな夜が来るだろう。

子どもの頃から好きだった「鳴く虫」にカンタンがいる。
夏が過ぎてフィロフィロと柔らかく寂しげな声が聞こえるようになると、
昔からなんとも切ない気持ちになる。

この「カンタン」という名前、子どもの頃は「簡単」?と
勝手に連想して妙な名前と思っていた。
どうやら「邯鄲」から来ているらしいと知ったのは最近のこと。


むかしむかしの中国。
唐の時代、邯鄲に向かう道中の宿で書生の若者と呂翁なる道士が出会う。
自分の境遇に不満をもつ書生の話を聞いた道士は、
枕を貸し与え、書生に勧めた。
その枕で寝た書生は、
良家の子女を妻に娶り、科挙に及第し、役人として栄華を極める
自分の一生を夢を見る、という話。
結局夢から醒めると、まだ黍は蒸しあがっていず
ほんのわずかの時間しか経っていない宿屋で
書生は人の一生の儚さ空しさを知る。


誰がこの小さな虫につけた名前かは知らないが
なかなか洒落ている。と思っている。


岩波文庫 唐宋伝奇集(上)
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その他いろんなところで読めるはず。

2006/09/26

スピード調査

ヨメの実家に用があり、八雲まで行ってきました。

せっかく遠くまで来たので、今まではあまり釣りをしたことのなかった
周辺の港を調査することにしました。
正直なところ、このあたりの港は釣れる気があんまりしないんです。
見た目がシンプルで、どこの港もよく似てます。

さすがに釣りばかりしているわけにもいかないので
早朝のみ短時間調査です。
その後はお決まり家族サービス…。

日曜の朝4:00に起きます。
気温7℃
雲ひとつ無い晴天なので放射冷却でしょうか。
8:00にmarunakaさんとお会いする約束があるので、
大急ぎで5つの港を巡ります。
基本的にヒラメが釣れそうな場所を探しアブは無視しました。
途中、40㎝(推定)アブをバラしたのみ。
でもヒラメがいそうな場所は二箇所ほど見つけました。

とある港でかなり大きな魚影。
ボラかと思いましたが、頭が扁平じゃありません。
試しにワームを目の前に投げると、なんとパクッと喰いつきました。
針にこそかかりませんでしたが、何だったのか気になります。
遅れたサクラ?
サケにしてはスリムでしたが。

marunakaさんとも無事お会いできて、
いろいろと貴重なお話を聞かせていただきました。
見た目が単調に見える場所でも、水の中はびっくりさせられる
ようなことがたくさんあるんですね。

札幌への帰りは一瞬寄った港で30㎝余のソイ。
仕事も忙しいので慌しく帰宅でした。

2006/09/23

短くも疲れたけれど、ホッとした1週間

今週は、4日しかありませんでしたが
ひさしぶりに仕事が忙しく、キツイ思いをしました。
とりあえずひと段落してホッとしています。

それなら要らない仕事を自分から引き受けなければいいんですが
頼まれることがあるだけいいか、などと
勝手なやり甲斐を感じている自分もいたり。

2006/09/19

苦節3時間

先週、ヨメが
「管釣りに行きたい。」
と言うので、出かけましたが生憎の雨で何もできませんでした。
で、今週行ってきました。

早朝出発で、私は港の様子を見ます。
反応は少なかったのですが、結構見込みのありそうな場所も
あったので、今度まじめにやってみようかな。

そして、管釣りに。
去年ヨメを連れて来たときは、魚の反応も良く
放っておいてもドンドン釣っていたので安心してましたが
なんだか今回の魚はシブイ様子。
そして、ヨメのフライキャスティングは、妙な具合になっていて
前やら後ろやらの草に引っ掛けています。
嫌な予感がしてきました。

用意を終えて、のんびり釣ろうとしていた私は、
フライを変えたり投げ方の指導をしたり。
1匹釣らせたら自分も釣ろうと思っていましたが
そんな時に限って反応すらありません。
エッグをあきらめて、プリンスニンフ風の毛鉤に替えてやったところ
これが当たってアタリ連発。
しかし、スカ連発。
かなりイラついてきました。

そして、ついに1匹目がかかりました。
しかし、フライラインをなぜか放して、
再びたぐり寄せた時には魚はいませんでした…。

次にかかった時には
「(ロッドを持った)腕を高く上げろ!」
という私のアドバイスに対し
ありえないことにラインを持っている左手を高々と上げてました。
当然魚は去っていき。

険悪なムードになってきました。

それからもバラシ続け、予定の2時間を過ぎ
ついに…
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ネットを構える私の頭をロッドティップで叩きながらも
どうにかランディング。

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ホッとしました。

最後の1時間は、慣れてきたのか順調に釣り上げ
私も釣りをすることができました。

2006/09/17

再訪

なんだか無性に渓流に行きたくなりました。
渓流で釣りをしなくなってから何年くらい経つのかな?
10年近くになるのかも。
どうしても行かなくては、と午後3時過ぎに出発。
このごろは日が短くなってきましたが、2時間くらい遊べるでしょう。

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家から1時間も走れば、もうイワナの棲む源流域です。

ここは、中学生の頃、地図を見ながら見つけた川。
もちろん車なんて運転できませんから、
親父に頼んで連れてきてもらいました。
小さな川ですが、見込んだとおりにたくさんのイワナがいることが
わかって小躍りして喜んだものです。

近いこともあって、学生の頃もよく来ていましたが
川での釣りから遠ざかっていたこともあって
ずっと訪れることがないままずいぶん時間が経ってしまいました。

昔と同じように魚はいるんでしょうか?

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はじめのポイントからバッタフライに元気良くイワナが
飛び出してきました。
ひと安心して釣り上がると、ポイントごとに魚がいます。
小さいポイントからは小さな魚。
大きいポイントからは大きな魚。
大きくても25㎝ほどですが、変わらぬ姿に思わず笑いがこぼれます。

川を上がろうと予定していた場所は、以前と違ってササに覆われていました。
仕方無しに夕闇迫る川を下る破目に。
以前の訪問からの歳月を感じさせられ。

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車に戻ると光の柱が羊蹄から立ち上っています。
不思議な光景にしばし見とれていました。

2006/09/16

烈々布神社祭り

職場の近くで幟を見つけたので行ってみました。
烈々布神社、“れつれっぷ”と読みます。
なかなかの賑わい。近所の小中学生でいっぱいです。
こじんまりとしつつも露店に活気があっていい感じの祭りでした。

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2006/09/14

明日へのチケット

最近は滅多に映画は見ません。
理由は映画館まで出向くのが面倒なのと
見たい映画がないから。

久しぶりにどうしても見たい映画を見つけました。
『明日へのチケット』
ケン・ローチとキアロスタミ。見たい…。
でも上映は渋谷のみ。
どっちみち見られません。
以上。

2006/09/11

バラ色の想像図

天気が悪いということなので、朝はのんびりしてましたが
雨が降らないようなので、出かけることにしました。
ヨメが管釣りに行きたいと言い出したので
浜益へ。
しかし、着いた頃にはいい感じで雨が降り出しました。
釣りはあきらめ、フテ寝。

昼寝してもやむ様子なく、仕方なしに温泉に入ります。
浜益の温泉、小さいですが結構好きです。

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帰りには雨も上がり、うっすら空がバラ色に染まりました。
車の中で
「バラ色の未来ってどんな未来だろう?」
という話になりましたが、
ふと気がつくと具体的なイメージが全然湧いてきません。

若い頃なら、働かないで遊ぶとか、モテモテ(笑)とか、大金持ちとか
いくらでもイメージできましたが
今となっては、それはちょっと違うかな、と。
何だろう?
ヨメは
「いつも笑っていられる毎日」
と言ってましたが、結構そのあたりがしっくりくるかも。

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望来神社は例大祭のようでしたが
さみしく色電球がついているだけ。
周囲は雨の中、カエルの大群が…。

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予備にと安く買った2500CI。
ゴリゴリして全く動きませんでした。
バラしてみると、グリスがガチガチに固まっています。
レベルワインドに後からベアリングを入れてあったり、
結構いじられた形跡があるので、
以前は大切にされていたのに忘れられてしまったものなのか…。
何年くらい放置されていたんでしょう。

洗って磨いてやると
クルクル気持ちよく回ってくれました。
今度使ってやろう。

2006/09/10

秋祭り

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神社マニアの気がある私は、お祭りが好きです。
夜店がたくさん並ぶような大きな祭りより
狭い境内にさみしげに数軒
「フランクフルト」とか「フライドポテト」とか
ちょっと地味な露店が出ているくらいのが好みです。

9月は秋祭りシーズンですから、
毎年例大祭の日をチェックして出かけています。

今日は、腰痛もあって1日ゆったりしてましたが
夜になって石山神社へ出かけてみました。

石山神社、データでは今日が例大祭のはずですが、
真っ暗です。幟も1本も無く、何かの間違いか。

仕方なく、月寒神社に行くことにしました。
ここは、毎年結構な人出があります。

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一番熱かったのが「スマートボール」
しばらく中学生がやっているのを眺めていましたが
ルールがイマイチわかりませんでした。

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全体に漂う胡散臭さが人を呼び寄せるんでしょうか。

2006/09/09

ポカッと

今年の夏はヒラメテーマに釣りをしてみました。
それなりに結果も出せたなぁ、と前回の釣りを終えてから
なんだかポカッと気分が落ち着いてしまいました。

塩気の無い水で釣りをするか、
少し探検でもしてみるか。
とりあえずイワナが釣りたいと長いこと思ってるので
近々行ってみるつもりです。

今週は、明日どこへ行こうかな、とずっと考えていましたが
今日、職場のサッカーの試合に出たせいか
腰痛に襲われてます。

とりあえず休むかな…。

2006/09/08

帯に短し

ベイトリールをひとつ新調しようと思っています。
ABUの2500はいいリールですが、重めのハードルアーを
一日中飛ばしていると、遠心ブレーキのシューが磨耗して
帰る頃には無くなっていることも。
遠投用に、といろいろ探してみましたが、探せば探すほど
これ、というひとつがないもんだなあと。

全く私の好みではないので、シマノのDC系(デジコン)は論外。
アンタレスARは、遠心ブレーキのリールでは最高の完成度
という評価を与えられているようです。
しかし、使ってみると私には何かしっくりきませんでした。

というわけで、ダイワのマグブレーキに興味があります。
減らないブレーキは魅力です。
ただ、ダイワのロープロファイルのリールは
デザインがあまり好みではないかも。
ガンダムは嫌いじゃないですが…。

丸型のミリオネアシリーズなら形は好きなので、
CV-Zのベアリングを交換するか、
ベイキャスティング、SWといったソルト対応のものにするか。
しかし、お値段が高過ぎるような気もしないではありません。

こう考えていると、やっぱり今のままでいいかな、と思ったり。
不毛です。

2006/09/05

明日のためにその1

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最近、自分の釣りばかりにかまけていたので
日曜はヨメサービスの日にしました。
仕事も忙しくて疲れてましたが
「明日も釣り(その他)をしていくために」
希望調査をして、計画を立てる。
テニス、釣り、パークゴルフ、温泉
これを日帰りコースに詰め込みます。

まずテニス。
ひさしぶりでちょっと楽しい。
ヨメはテニス部出身のはずだが、腕前は、はっきりいって…。
私は誰かテニス友達が欲しいです。

釣り。
テトラ穴釣りで30㎝近いソイを釣ってホクホクしてました。
私はツントンなし。

パークゴルフ。
何回かやってるうちにお互いかなり上達した模様。
上手くなってくるとまた楽しいかも。

温泉。
洞爺のキムンドはうちの定番です。
すいていて、気持ちいい。しかも安いです。

天気もよく、なかなか気持ちのいいドライブでした。

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2006/09/02

そのまたつづきのリトリーブ

考えても意味は無いのかもしれません。
どうしてタダ引きが効くのか、フォールに反応するのか、といった時の「理由」
理由がわかれば、ドンドン釣れるのかといえばそんなこともなく。
毛鉤を使った釣りでは、どんな虫を食べているかわかって
よく似た毛鉤(と本人が思い込んでいる)を使っても、
魚はサッパリ騙されてくれないことがほとんどです。
逆に、似ても似つかない毛鉤の方がたくさん釣れたり…。
そうとはわかっていても、考えずにはいられないのが釣り人。

私は太平洋で釣ることが多いのですが、その場合のベイトは主にシラウオとイワシです。
シラウオは、見るからに遊泳力の弱そうなほっそりした魚。
イワシ(カタクチ)は、言わずと知れた、あの魚です。
シラウオは、多分底付近をフラフラと潮に流されながら漂うイメージ。
イワシは宙層をブイブイと速いスピードで泳ぎ回ります。
一定スピードでゆっくり底付近を引くシラウオパターン。
比較的速引き。強目の動きが効きそうなイワシパターン。
大ざっぱに分けるとそんなところでしょうか。

これに日本海だとオオナゴが絡んできそうです。
アメマスではメインの餌となる魚ですが、このオオナゴ、
聞くところによると、危険が迫ったときには砂の中に潜る性質があるそうな。
もしかすると、アメマスの釣りで細身のジグのリフト&フォールが効くのは
この魚の動きと関連があるのかもしれません。

しかし、この間のヒラメ(フォールにだけ反応した)が、
ゲフッと吐き出したのを見たところ、マメイカを食べていたようでした。
このことと、その日フォールだけが効いたこととは、何か関連がありそうな気もします。

わかっても、わからなくても釣れればそれでいいんですけどね。
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2006/09/01

リトリーブつづき

フォール直後にすぐ喰ってくる他に、ヒラメは意外に長い距離を
追ってきているのではないか?と思わせられる場合もあります。
ずっとモヤモヤした感触がラインに伝わってきて、
足元で最後にプルッと。
そんな時には、不用意なストップやフォールは逆効果の場合が
あるかもしれません。
これは鱒でよく見かける光景ですが
大きな鱒がフライを追ってきて、その光景にビビってついつい
手が止まって。
そして魚はツツィーと去っていくという…。(寂しい)
そんな場合は、スピードを変化させずに足元まで引っ張ってきたり
逆にスピードを上げたりしたほうが効果的なようです。

それでは、底近くをひたすら横に引いてくることがベストか、
というと、それだけでは足りない要素もあると思っています。

ただでさえ確率の低い釣りですから、
どうにかして魚の目に触れる機会を多くしていくことが大切です。
底にべったり貼り付いて、上を見ているヒラメのような底物にとっては
底に近づくと、どんどん視野が狭くなります。
逆に水面近くは、かなり広範囲の出来事が目に入ってくるはずです。
そういった意味で、ヤル気のある魚を呼び寄せるためには、
縦の動きを織り交ぜた方が効果があるのかもしれません。

このへんは、あくまでも想像の域ですが。
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実際にうまくいったのは、ヘビーサーファーを使って
リフトを2、3回繰り返し、横のタダ引きに移行した瞬間に
釣れた1匹くらいです。
まだまだ検証不足は否めません…。