今は無き、福武文庫は、埋もれた良書を掘り起こすという意味で
とっても私好みでした。
残念ながら、福武書店(現ベネッセ)は書籍から撤退してしまいました…。
ライナー・チムニクは、ドイツの作家ということになっていますが
現ポーランド領出身、とのことで東欧系なのかもしれません。
ドイツではそれなりに知られた人のようです。
彼の魅力は、なんといっても挿絵。もともとが画家ですから。
絵から湧いたイメージに文章を加えていった感じを受けます。
そういった意味では、「ムーミン」のトーベ・ヤンソンと
よく似ているかもしれません。
『熊とにんげん』は、彼の処女作になるそうです。
が、若さから来る荒っぽさは全く感じられません。
なんとなく、デンマークやノルウェーの繊細なポップに
通じるものがあるような気もします。
熊好き?といえば、ジョン・アーヴィングを思い出します。
人に特別な感情を抱かせる何かを持ってるけものです。
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