2008/11/30

Dragonfly

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とにもかくにも海アメが釣りたかった。
春には「もういい」とか言ってたくせに、しばらくたつとむずむずしてくるもんである。
先週は、北西風軍団の来襲で出番なしだったが、今日の予報は南絡み。
前日の夜、出ようと思ったが、ついつい準備に時間がかかって
ひと寝入り。案の定、寝坊した。

現地に着いたのは、もう9時。
それでも夕方までのんびり釣れば満足だろう、と思い浜に降りる。
今シーズンのテーマは、「デカフライでどう釣るか?」なので
10㎝近いフライを結ぶ。
ちなみにロッドはTFOスイッチロッド#8
出し風なので、シングルで十分だ。

まだ11月だっていうのに、浜にはそこそこ人が並ぶ。
が、フライの釣り人はほとんどいない。
やっぱりフライ、人気ないのかな…。

数投目で追いがある。
よく見ると水面を割って魚がでる。
かなりボイルも見られて高活性、のはずだが、
アタリがサッパリない。
なんでか?

そのうちkanaさんもやってきて、やっぱり翻弄されて
なんでだなんだと悩みだした。
面倒なのでいつものチャーリーで惰性投げ。
すぐに釣れる。
中途半端にデカフライに反応してくるから騙されました。
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kanaさんも良型を上げ、私はもう1匹追加。
開始から2時間がたち、反応もなくなったので昼休み。
風もなくあったかいし、魚もそこそこいていい感じ。
こいつぁ夕方も期待できるな、と思ったらヨメから衝撃の電話が。
朝から熱っぽかったが、なんと「インフルエンザ」だったとか。
2時間で島牧からトンボ返りすることに。
こんなことなら昨晩出ておけば…と後悔してもなあ。
忘れかけていた「トホホ」って言葉が頭の中を回転し続けた帰り道。

2008/11/25

寒中ニ暖アリ

目が覚めると8時。
今さらサケもなぁ、とぼんやり昨日釣ったホッケとソウハチを
捌いていると、marunakaさんから出漁の誘いがありました。
帰るまで2時間くらいしかなかったので大急ぎで出ます。

外で魚を洗ってたせいか、体が芯まで冷え切っていたました。
そのまま船に乗るのがちょっと怖かったのですが、いざ乗ってみると
日も出て風も止み、ほとんど寒さを感じません。

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アブラコは、今が最盛期だけあって、いくらでも釣れました。
といっても、ワームの色によって反応は大違い。
この日は赤と黒が良。
いつもの定番、緑系がパッとしなかったのがなんとも。
前日のヒーロー、ホッグの緑は全く役立たず。
ガルプもサッパリでした。
どうして日によってこれほど違うのか、こればっかりは考えても
どうにもわかりません。
忙しく釣っているうちにすっかり体はあったまりました。

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お買い物123

買い物を続けざまにしました。
まずは、カメラ。
愛用し続けたカメラは以前から不調。
ということでアチコチ物色してきました。
デジイチは、高くてデカイので今回は敬遠。
無精者の私には、大きなカメラバッグを持つだけの気力が欠けています。

コンパクトで気になったのが、リコーのGRD2とGX200
しかし、室内撮りと、暗い時間帯の釣り写真を考えて、
最後の最後でパナソニックのLX3に決めました。
明るいレンズと強力な手ぶれ補正で、ハズレ写真を減らそうという
消極的な魂胆です。
ただ、GRD2には今でも未練が…。
もう少し値下がりしたら考えます。


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釣り道具の方は、以前から気になり続けていた『スイッチロッド』を
思い切って買ってみました。
TFOの#8、11ftというスペックです。
これは、シングルでもツーハンドでも使えるというコウモリのような
竿であります。
通常のキャスト、スペイ、スカジット、何でもアリとの触れ込みですが
どれをとっても中途半端になりそうな、そんな危険もはらんだ代物です。
ただ、最近海アメを狙っていると、通常のツーハンドでは
オーバースペックな印象を持っていました。
シングルで狙いたいけれど、右からの風にはからきし弱い。
そこで、普段はシングルで、右風ならスイッチで、と使い分けられないかなあと
考えています。

今回は、手元にあったエアフロの「スカジットコンパクトヘッド」540gr
を乗せてみましたが明らかにラインが重過ぎました。(他のラインを忘れていった)
それでも、ペリーポーク、アンダーハンド風のエアロールキャストで
それなりに飛ばすことはできました。
シングルのオーバーヘッドはラインが重過ぎて、手首が折れそう。

実際に使ってみると、11ftはそれなりに長い。
シングルではフルスイングにできません。
ただ、長さを利して、軽く振ってもそれなりに飛んでいきます。
両手で振る分には、軽々です。
ブランクに粘りがあるのか、重いスカジットラインも
飛ばすことができました。
十分、海アメで使えそうです。
しばらく実験して、どんなラインが合うのか試してみないと。


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もうひとつが、アングラーズ競技用の竿。
ティム・レイジェフのエコーが出した、Extreme Distance #8 です。
何故これを買ったかといえば、それは安かったから。
円高のおかげで、2万円半ばです。
あんまり期待していませんでしたが、届いてみると全くの無塗装ブランクに
シングルフットガイドがついた、無骨な代物でした。
重い。
10番くらいのブランクを塗装しないで流用しているのでは?と疑っています。
ただ、パワーはあって、重いスペイラインにも負けません。
振り切ることができれば、それこそ「エクストリーム」な飛距離を
期待できそうですが、10ftという長さに加えてこの重さ。
私の手首はエクストリームなプレッシャーで粉砕されそうです。
まず自身の力を鍛えることが必要です。

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このワンポイントはちょっと気に入りました

2008/11/24

長い日

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本当は十勝にでも行って、ツーハンドでゆったり釣り下りながら
ハッハと笑う。
そんな連休を夢見ていたのですが、
仕事忙しく、ヨメは休暇そして息子は風呂を要求し続ける。
そんなわけでおとなしくヨメの実家詣でとなりました。
ここなら1日釣りをしていられます。

今回は、新しく手に入れたスイッチロッドの練習でも、
と思っていたら、近所でサケ情報です。
しかもガラ空きとか。
練習ついでに、と思い早朝出かけてみます。
たしかにチラリホラリと常連がいるだけ。
そのかわり、サケの姿もチラリホラリ。
しかも背びれを出して、やる気のない群れです。

こちらも釣る気が起こらずに、投げ練に徹します。
この時期の季節風も風裏の噴火湾は平和そのもの。
昼まで阿呆の如く練習。

昼からは、近所の公園でまたまた投げ練。
これまた新入荷のロッドを試します。
途中からmarunakaさんも乱入してフライ、ベイトロッドを
振り回してました。
久しぶりに投げ練すると、こんなに楽しいことあるかい、てなくらいの
ハマり具合。

夕方からはさすがにちょっと魚が釣りたくなり下調べ。
本当は、海アメが釣りたくてたまらなくなってきたので
日本海側のアメダスを丹念に眺めてみましたが、
どこを見ても10m近い北西風が吹いています。
多分、フライラインはこいのぼりの如くグルグルと吹き流されるでしょう。
仕方無しに唯一の風裏を探して出発。
話ではマメイカが釣れているそうな。

着いてみると意外にたくさんの釣り人がいます。
誰もイカは狙っていません。
話を聞くと、マメイカはまだ早いとのこと。
ガセネタに踊らされました。
ところが、ホッケが港内に入っているらしく、みな忙しそうです。
そこで、ワームで狙ってみることにしました。

これがなかなか難しい。
ホッケは、ソイやアブラコとまた違って、
ワームを一発では喰ってきません。
ワームも手当たり次第に試しましたが、かなり選んできます。
最終的には、パワーホッグのウォーターメロン、これがベストでした。
投げて沈める。それからテロテロと超スローのスイミング。
ツツツコココとアタッても我慢。ここで止めると離してしまいます。
そのままテロテロ巻いていると徐々に重みを増して乗ってくる、
そんな小味の効いた釣りでした。
マキエ+エサは、入れ食いでしたが、ワームはポツポツ。
しかし、釣れる魚は大きいもので40㎝近くあったので、
釣るまでの駆け引きともども地味に楽しい。
フライでも釣ってみましたが、サイズが落ちるし、
周りの釣り人が気になるので止め。

そのうちにツツツムンと重くなって、ノシノシ底に引きこむ魚が。
ヒラメか?と思ったら良型のカレイ。
よくよく見るとソウハチです。
その後も2回ソウハチを乗せましたが、抜き上げでポチャン。
悲しかったので、その後はタモを出してすくいました。
これが噂の冬の日本海ソウハチか、と納得。
確かにワームに好反応です。
不思議だったのが、ガルプが全くダメだったこと。
ホッケもソウハチもガルプは全滅でした。

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0時をまわったので、戻ろうと思いましたが、
試しにソイを狙うと退屈しないペースで釣れてきます。
実家に戻ったのは結局3時。
本当はこの日もサケを見に行くつもりだったのですが
あきらめて寝ます。

2008/11/16

余裕がないなあ

当たり前のことながら、子供が生まれてからは
なかなか時間が取れません。
息子よ。早く1人で風呂くらい入っておくれ。
無理か…。

この日も午前中は家の用事を済ませているうちに
ヤル気がなくなってきましたが、そんなんじゃあダメだと
昼から出発です。

時間が無いのでワームで。
すぐに40㎝半ばのアブが釣れましたが、ちょい金色なので
急いでリリース。
なんか盛り上がらないままアッという間の夕暮れに。
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ソイを期待しましたが、どうも渋い。
イロイロとっかえひっかえして、どうにかカニでいい型、
と思ったら足元に突っ込まれて潜られてしまいました。
それからは、セコセコ攻めてどうにかそこそこのソイ。
どうにも盛り上がらないままタイムリミットです。
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ソイをリリースするとにゃあにゃあと声がする。
モサモサとしたクロネコです。
エサをやると物凄い勢いで食べる。
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そのうちに近くでにゃあと声。
見ると、ひとまわり小さいトラネコ。
そちらにもエサを、と離れたところにパラパラと撒くと、
先のクロネコが大急ぎでやってきて、先ほどのエサは
ほったらかしておきながら、こちらをパクパクして唸っています。
どうやら、自分のものだと主張したいらしい。
私の足にスリスリしながらもチビトラに目線をチラチラ。
その、人に媚びつつエサ確保に努める強欲ぶりに
見ていて怖くなってきました。

ノラ界は、やるかやられるか、丁々発止の世界なんでしょうが
苦しい世の中、助け合えよと。

2008/11/12

聊斎志異

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毎日天気図を見ていますが、ここのところはいつも
北西からの風が吹くようになってきました。
冬です。

釣りにも行かずに久しぶりに本ばかり読みました。

『聊斎志異』は、清代の怪異譚集。
魑魅魍魎を扱った、似たような話ばかり400編も
続けざまに読んでいると、頭もどうにかなってくる。
が、面白いのでどうにも止められない。

話にはいくつかのパターンがある。

まずは、東晋の『捜神記』のような奇妙な噂や伝承の類。
あまり多くないし、それほど面白くもない。

それから唐代に流行した伝奇的な話の類。
いかにも、といった感ではあるけれど、唐代のような
詩的な美しさがあるわけでもない。

最後に狐や幽霊といった鬼が活躍する話。
なんといっても、この手の話が聊斎志異の面目躍如。
科挙に受かることくらいしか頭にない男と違って、
鬼の転じた絶世の美女が、縦横無尽に動き回る様が
この本の魅力といってもいい。
幻想性の中に近代ならではの合理性が見えるところも面白い。

岩波文庫から選集が出てますが、
平凡社の奇書シリーズ上下巻がたくさん読めます。
たくさん過ぎるので、好きじゃない人はツライかも。

2008/11/09

攘夷

折から世間を騒がしている円高に乗じて
少しまとまった買い物をかの米国からしてみました。
ところが、頼んだのと違うものを送ってきてる。
前回に買った時には金額を間違えてましたが(その時は返金させた)
今回は、わざと値段の高いほうを送ってきたような気もします。

大和民族をなめるんじゃあないと、突然愛国心に火がつきました(嘘)
「バカにするんじゃねえ。オマエんとことは金輪際縁切りだ、てやんでぇ!」
と本心では書きたかったのですが
「大変申し訳ありませんが、品物をお間違えではありませんか?
今度からはお気をつけください。」
と書いてしまう気弱な自分が悲し。

2008/11/04

どこかで見たような風景

土曜日に朝帰り。
しかし、あまりの不完全燃焼にその日もでかけることに。
天候は荒れ模様も、勝手知ったるいつもの釣り場、
逃げ場はいくらでもある。

息子をサッサカ風呂に入れてから出発。
今朝は日本海だったけれど、イカは捨てて太平洋に走る。

ここのところソイが妙に楽しい。
ライトラインで釣るフライdeソイにまたまたハマってるのだけれど
夜が弱い私には、いつまで起きていられるかが勝負の分かれ目
だったりする。

さてさて。
釣り場は風もなくいい感じ。
昨晩の日本海の港は、人また人で溢れかえっていたから
のんびり釣りができるだけでホッとする。

が、アタリ無し。
ここのところ小さめのフライで結果が出ているので、
クラウザーモドキを投入すると一発で持っていかれた。
干潮で水がないせいか、アタリは少ないけれど、サイズは
まあまあ。

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久しぶりの30超えも出てすぐに満足。
一時間ほどで寝て、3:00起きを決意。
そしてお約束の寝坊。

翌朝、雨の合間をぬってアブをチマチマ狙ってみるけれど
いまひとつスッキリしないので、久しぶりにベイトタックルで
ひたすら投げてみる。と、かなり楽しい。
2500C万歳。
オマケにすぐに釣れてくる。
ワームって釣れるなあ。

今日はヨメさんからアブラコを食べたしとのリクエストが出ていたので
久しぶりに持ち帰ることにする。
食べごろサイズが2匹、これを唐揚げにすることにしよう、と
バッグの横においておく。
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見るからに旨そうなので、ヨメも満足してくれるはずだ。

ところが、少し離れて釣っていると何やら騒がしい。
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ハッ、と近寄ると魔法のようにアブラコは消えていた。
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あんなサイズでも丸呑みなんですかね。

正直、かなり落ち込みました。
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それからは風が強まり、釣りができそうもない状況に。
あきらめ半分、風にのせて超遠投したところ、さっきより
いいサイズのアブが釣れてくれました。
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本日は、徹底的にスイミング。
アブもチカを鱈腹食べていたようです。

カモメは許してやることにします。

今回はキリンソウさんの夢日記風ということで…。

2008/11/02

人のウワサ

イカが釣りたい。
函館のような巨大マイカなんて贅沢は言わぬ。
マメイカで十分。
イヤ、マメイカが私は好きなんである。
あの控えめなアタリと繊細な戦略。
数はワサワサいるから待ち時間もない。

マメイカが釣れだしたというから私は行ったのである。
誰が言ったかといえば釣具屋のサイトを見たのである。
そんなの信じる方が悪いと言えば、そうなのである。
が、釣人は元来、いいところしか見ないのである。
釣りに行くまでは…。

結局、釣り場に着いたのが夜中の0:00、なのに
釣り人は港に溢れてたのである。
そして誰ひとり釣れてないのである。
よくあることである。

チビソイ釣っただけで何にもさせてもらえなかったのである。
なんともはや、煮え切らないのである。
このままじゃあ終われないのである。