2007/07/28

『スピッツ』 : スピッツ

恥ずかしい話ですがスピッツが好きです。
あんまり人には話せません。

今を遡ること20年近く前。
ぼんやりテレビを見ていた学生の私は
天気予報か何かのバックで流れていたPVを見かけました。
レコード会社提供の新人の売り込み枠だったんでしょう。
普段なら全く気にもしないまま見過ごしてしまうところなんですが
なぜかこの時は、
「ヒバリのこころ~」
と意味不明の歌詞を歌う若きマサムネ君に釘づけとなりました。
これはスゴイ、と何か言い表せないものを感じ。
が、ここで苦しい葛藤。
それまで私は日本の音楽をことごとく見下していたのです。
ここで私がスピッツ(その時は名前も知らなかった)を
聴くことは、若い私のプライドが許しませんでした。

そこで私は音楽にかけては信頼できる友人にスピッツの評価を
聞いてみることに。
学生の分際で月に数万円もCDやレコードに費やしていた彼は
筋金入りのレコードマニアでした。

その彼曰く
「スピッツ、ありゃあダメだね。」
とバッサリ斬られ。
そんなもんか、と一旦はあきらめることに。

しかし。
友人にダメ出しをされてのにも関わらず、その思いは
断ち難く、結局プライドを捨ててレコード屋へと向かったのです。
なぜかエロ本買うくらいコソコソしていたことを鮮明に覚えています。
ところが、置いてませんでした。CDが。
次の店も無し。
どうやら新人の彼等はあんまりプッシュされてなかったようです。
実際、彼らのアルバムの初期の5枚は、チャートに全然顔を
出しませんでした。
レコード屋に売ってなかったので買えなかったCDが
この彼らの1stアルバムの「スピッツ」でした。
spitzspitz.jpg
『ヒバリのこころ』

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