2008/02/26

そしてまた考えた

昨日のエントリーは予想外の反響に少し驚いてしまいました。
1人勝手にやれるのが釣り。
でも、1人じゃだんだん楽しくなくなってくるのもまた釣り。
私が持ってたボンヤリとした危機感をみなさんも
感じていたことに驚きつつも、やっぱりそうなんだ、
とあらためて考えさせられることがたくさんあったので、
少し整理してみます。

【問題点】
1 .カッコ悪い?
2 .業界、釣具屋主導から抜け切れていない。有能な指導者の不在。
3 .思い入れ先行。要素がスキルとして確立されていない。
4 .年年歳歳高まる敷居

このほかにも、釣り場環境の悪化も大いに関係ありそうだけれど、
これはフライに限らない問題なので、ちょっと置いておく。

1
「カッコ悪い?」のかどうか。
これは、あくまでも若者からの目線で。
自分でカッコいいと思っていても
人が同じように思うかどうかは微妙なところ。
今は廃れてしまった某一派のように、ナルシスティクなスタイルを
美学とするフライフィーーーッシングは、今時の若者にウケない、
そんな気がします。
つまりダサイと思われてるんじゃあないでしょうか。
いや、ダサイと感じてるのは私だけかも。

2
「業界、釣具屋主導から抜け切れていない。有能な指導者の不在。」
について。
フライを始めようと思ったらプロショップ、と簡単に言いますが、
そこでどれだけ正確で必要な知識を得られるのか。
以前、とある店で初心者の人に、どう考えても適当とは思えない道具を
勧めているところに出会いました。
まあ、商売ならば仕方ないことなのかもしれませんが
それ以来、その店からは足が遠のきました。
もちろん、そんな店ばかりではなく、真っ当に対応してくれる
店もたくさんあるでしょう。
でも、初心者がどうやってそこを探せばいいのか?

有能な指導者がいれば、事態は全く違うかもしれません。
この間のフライフィッシャー誌にスティーブ・レイジェフの
インタビューが出ていて、興味深く読ませてもらいました。
その中で、レフティー・クレーがFFの指導者として絶賛されて
いました。
優秀な選手=有能な指導者ではないのはスポーツの常識。
日本ではペナ竿と長いハリスでたくさん釣る先生が崇め奉られて
いましたが、釣ることにこだわり過ぎると、長い目で見たときには
マイナス面が多くなる気がしています。
この釣りの構成要素の大事なひとつが、「釣る」ということに
間違いはありませんが、そればかりを強調すると、
世界が狭まる=楽しみも減ることになりかねません。

クレーおじさん、メルおじさんのように、独特で確固たる指導法を
持っている、信用のおける指導者がいるのか、いないのかいうことは
実はとても影響が大きいのではないでしょうか。

3、4につづく

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