2008/12/31

キマグレお天道様

お天道様は意地悪です。
せっかく釣りができる日だっていうのに
そんな日に限って爆風、大雪、波6m、
どうしろっていうんでしょう。

そんな中、南風の便りが入ります。
ただし、夕方から翌日の朝まで。
朝の9時には北西の風が戻ります。
そんなピンポイントですから迷います。
お天道様は、吝ん坊です。

大いに迷いましたが愚行を断行。
夜にイカを狙って、朝は雨鱒、
9時になったらなるようになれ、と見切り発車。

イカは、まったくの不発。
狙っている人が1人いたので聞いてみるとサッパリだそうです。
もう終わったのか…。
こうなると、不安が頭を過ぎります。
明日の朝もシケていたら丸坊主確定。
暗い中、キャップライトをつけて浜を見に行くと、
ウネリは残りつつも、希望的観測によって偏向しつつある
見解によれば、どうにかなりそうな気もします。
kanaさんに連絡すると、来るつもりでいたとのこと。
多分みんな、釣りができてもできなくてもとりあえず来るんでしょう。
さすがです。

夜が明けました。
時は年末。駐車場は7分埋まります。
kanaさんと準備をして浜に下りると、どうにか釣りになりそうです。
ただし、周囲にフライロッドを持ってる人なんていません。
どうやらここにいるみんなは、フライでも雨鱒を釣れることを知らないようです。
孤独な2人でそのことを証明しなければなりません。

つり始めてまもなくkanaさんが1匹釣り上げます。
話を聞いてオレンジのパターンに切り替えるとかかりました。
が、ティペットが切れました。
間もなくまたかかる、バレる。
しばらく釣っていないので、いまひとつ釣り勘が冴えません。
粘って粘って、どうにかホッケの如く痩せた雨1。
9時になりました。
定められた運命の通り、西からの爆風が吹きつけます。
成す術なく待避。

2人とも魚の顔は見ているのでこのまま帰ってもいいのですが
なにせまだ9時。
悪あがきをすべく風裏に逃げてみます。
どうにかなりそうです。
先に下りていったkanaさんは、1投目からそこそこの型を釣っています。
口を開けて待っている鱒の口にフライが飛び込んだようです。
それからは反応無し。
ただし、ディンプルライズのようなボイルが散発するところを見ると
たまに回遊してくる魚がいるようです。
でも、こういう時は難しい…。

フライを何本替えたかわからないくらいにとっかえひっかえしているうち、
やっと1本、お魚さんから人気のフライを見つけました。
私のフライボックスの中には、引退間近のワゴンセールコーナーがあります。
多分、一年間見向きもされなかった毛ばり達です。
そこにあったブルーのシンプルなパターンがよく働いてくれました。
わからないもんですね。
これだからこの釣りは、いつになっても面白いんです。

朝だけ釣れれば御の字かと思いきや、kanaさんとともに
昼も食べずに夢中で釣りをして、気がつけば暗い時間。

P1000491.jpg

お天道様、ありがとう。

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