2009/08/30

総員戦闘配置につけ

一昨年は祖母の訃報で途中退場。
昨年は息子が生れて願い叶わず。
と、涙を飲み続けた知床行。
今年こそは、と仕事を抜け出し荷物を背負い、
混雑した地下鉄に揺られ浮世を逃げ出す。

と思ったら現地は暴風雨。
深夜の車内で一同意気消沈しつつ、
ブーリラビーリラうたた寝なんぞして
とりあえず胴長でも履くかい、なんて
つぶやいていると
急ぎ足で隊長戻る。
「総員、戦闘配置につけ!」
との号令一下
皆々、マジカヨと荷物をまとめ出動。
百戦錬磨のキャプテンジョージアによれば、
「コンナクライ、ダイジョウブダ」
との力強い御言葉。
なんと、港の岸壁を回ればどこまでも穏やかな海面が
広がっているではありませんか。



標高の低い天上界に着いて、少し釣って昼寝。
これ以上望むことはありません。

P1020943.jpg

夕暮れ時、それまでは静かだった海が波立ち、
突然、凄まじい数の樺太鱒が遡上を始めました。
小さな川は魚が上げる飛沫で沸き立ちます。
P10300101.jpg

釣ったり休んだりを繰り返しながら、この日が暮れる。
魚と水に道具立てが今ひとつフィットしていない感がつきまといましたが
この日の終わりにしっくりする何かがやっと転がり込んできました。

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