2009/08/02

川探検・1

ここのところすっかり釣欲が減退し、そろそろ年かのぅ、
と枯れた心を抱いたまま、本ばかり読んでいましたが
名ばかりでちっともそれらしくない夏を迎えると
少しずつ釣欲が戻ってきました。
といっても、なぜか釣りたいのは岩魚ばかり。

ヨメの実家の里帰りから三段跳びで道南小河川めぐりです。
地図で目星をつけておいた、無名の川を探索します。
大きいのを狙うどころか、外した時には魚の姿も見られませんが
地図から妄想をふくらませていた川に実際にお目にかかる瞬間は
いつもドキドキします。
実際会ったらガックリ、というのがほとんどですが。

今回の一番手は、開けた川。
周囲は農家に温泉にゴルフ場。
あんまり期待できません。
が、ここならベアーの恐怖を感じないでのんびりできそうです。
この日は、念のためにホーマックで熊鈴を買ってから出てきました。
ちょっと小さかったせいか、チリンチリンと寂しい音色です。
これで、ちゃんと気づいてくれるんでしょうか?

釣り始めて最初のポイントですぐに岩魚。
それからもあちこちから魚は出てきます。
お手軽な場所なのにさすが道南、と思いながらも
あまりに小さいのが多過ぎるので場所を移します。

二番目は、今入っていた川と並行して流れる支流。
地図ではかなり期待していたのですが、
実際に見ると川幅が狭過ぎます。
ハズしです。

このところほぼ毎日降る雨のおかげで、
どこの川も川幅いっぱいに水が流れています。
おかげで、去年岩魚を釣った川の減水域にも、たっぷり水が
流れています。
期待をして入りますが、あまり魚はいないようです。
ただ、大場所には、そこそこのサイズが入っていました。
昼から釣り始めたので、そろそろと暗くなってきました。

四番目の川は、下流は何もいなかった川の最上流。
林道を延々と走ってやっと出ました。
途中、ベアーの雲古なぞも見つけてちょっと引き気味。
夕暮れということもあり、橋の前後だけを大急ぎで探ります。
小さな魚が毛鉤に飛びついてきました。
正体を見てやろうとヤル気を出したまさにその時、
香ばしい香りが鼻をつきました。
ここに降りてくる時はしなかったのに。
風向きが変わったからなのか、それとも接近中なのか。
ヤル気は3分ほどで霧の如く消えてなくなりました。
薄暗がりをダッシュで車に戻り、ドアを閉めて周囲を見廻します。
またまた長い道程を運転して戻る。

まあ、そんなこんなが妙に楽しく感じます。
いい傾向だ。

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