2009/01/08

デカフライ

ここのところ天気予報をチェックするのが日課です。
この時期、日本海へ出かけていく釣り人のほとんどは、
天気図を見て即座に風向きを言い当てることができる達人のはず。
なぜなら、何度も実地で痛い目に遭い、鍛えられているに違いないから。

長いこと冬型安定だった西高東低の等圧線に乱れが生じる日がやってきました。
この日を逃せば今度はいつ行けることやら。
しかし、弱いながらも北西。今までに何度、波1m予報but現地は2mという
イカサマな事態に遭遇して苦渋を舐めたきたことか。
迷います。
しかし、ついに決断しました。
行く事にします。
多分、悩まなくても行っていたはずですが、一応悩んだフリをするのがカッコいい、
ような気がする。

それからフライを巻きます。
前回良かったスリムなミノーを中心にしますが、
海アメで、前回良かったパターンが次も同じように効いたためしがありません。
それはわかっているのだけれど、慣性の法則でたくさん巻く。
最後になんとなく、大きなエンジェルミノーを巻いてみます。
昔はこのパターンが大好きで、よく巻いていました。
バランスも、魚の反応も良かったのですが
なにせ空気抵抗が大きく、投げにくさが気になって使わなくなっていました。
EPファイバーを手に入れて巻いてみると、
スカスカでもボリュームがあって軽いフライに仕上がりました。
全長8㎝くらいありますが、キャスティングには問題無さそうです。

朝イチで出発。
恐る恐る弁慶の岬をかわすと、波はそれほどでもありません。

海はいい感じなのですが、反応は芳しくありません。
この季節は、イワシとサケ稚魚に挟まれた空白の季節。
魚が薄いのはいつものことです。
それなら来なければいいんですが、わかっていながら
毎年来ている自分が今年もここにいる。

ボンズがあちらからニヤニヤ笑いながら近づいてきました。
平気なふりして、実は大いに怯え、ワンド奥に逃げ込む。
どうにかチビッ子が遊んでくれました。
これだけでかなり安心。

全体に潮が弱くてフライロッドで届く範囲では期待できそうにないので
夕方はカレントができる遠浅海岸へ。
思っていた通り、波がいい感じで押し寄せ、流れの水路ができています。
さきほどのお子様向けフライを投じますが、1度バラしただけで静かになりました。
何か違うなあ、と昨晩巻いたエンジェルミノーを水路に通すと一発でした。
それからは、次々とデカフライで反応が出ます。
大きくても40㎝半ばですが、大きなフライにガンガン当たってくるのがクセになる。
P1000620.jpg

前回は、静かなワンドで繊細な釣り、今回は、激流の中で豪快な釣り、
と違うパターンを楽しむことができました。

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